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beatmaniaUDX The ANOTHER Story


17th STAGE ANOTHER 『リュウよ…永遠に』

セリカ 「茶倉! あなたに会うために!! 地獄の底から這い戻ったわ!!」
セリカ 「探したわよ…」

茶倉 「ふっ…わざわざ殺されるためにか?」

セリカ 「…豚を飼っているの?」

? 「ぶっひっひっひ」

そこにはエリカの姿があった。
やけに太っているが、気にならない。

セリカ 「…やはり豚ね。豚は屠殺場に行きなさい」

豚エリ 「人を豚扱いするなんていい度胸ね。久し振りの獲物でやりがいがある」
豚エリ 「さぁ、どこからでもどうぞ」

セリカ 「ほおーーーー!!」

ドゴッ!!

私の拳が腹にめり込む。
しかし。

セリカ 「こ、これは!?」

茶倉 「その女の体は特異体質でな…外部からの衝撃を全て柔らかく包み込んでしまう」
茶倉 「貴様の拳も秘孔に辿り着く前に脂肪に吸収されてしまうと言うわけよ」

豚エリ 「私を倒せるのはQUEENの拳…すなわち○斗聖拳だけ」

ダルマ 「な、○斗聖拳!?」

豚エリが手を大きく上げ、私に向かって振り下ろす。
私は咄嗟にガードするが、吸収できずに地面に叩きつけられる。

ダルマ (だ、ダメだ! ○斗神拳がなかったらセリカさんはただの女、やられちまう!!)

セリカ 「リュ…リュウ!?」

リュウ 「………」

そこにはリュウの姿があった。
自然と涙がこぼれる。

セリカ 「生きていてくれただけでいい…」

茶倉 「だが、貴様は一生そこからここに上って来ることはできない」

シュッ!

茶倉がナイフを投げ、豚エリの頬を切る。
そして、豚エリが自分の血を見る。

豚エリ 「血…私の……血」

茶倉 「その女は自分の血を見ると狂乱の殺人鬼になるのよ」

豚エリ 「いてぇよーーーーーーーーーーーーー!!」

豚エリが狂って襲い掛かってくる。

セリカ 「はぁたぁっ!!」

私は豚エリの腹に蹴りを入れる。

豚エリ 「無駄だ!!」

セリカ 「○斗神拳は無敵よ!!」
セリカ 「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたたっ!!!」

私は連続で蹴りを浴びせつづける。

豚エリ 「に、肉が!?」

セリカ 「○斗! 柔破斬!!」

セリカ 「○斗神拳の前には…あなたは脂肪の塊に過ぎない、死ね」

豚エリ 「ひっ、ひ、ひっ…ひ・で・ぶっ!!」

豚エリは無残に飛び散った。
私は茶倉を見据える。

茶倉 「どうやら…昔のセリカではないようね」

セリカ 「リュウは返してもらうわよ」

茶倉 「もう一度…あの地獄に叩き落してやろう」
茶倉 「貴様には一生私の技を見切ることはできん!」
茶倉 「○斗! 千手流撃!!」

シャッ!
パシッ!!

私は茶倉の拳をいとも簡単に受け止める。

茶倉 「や、やはり昔のセリカではない…い、一体何が…?」

セリカ 「執念…それはあなたが教えた執念よ!!」
セリカ 「…大人しくリュウを渡しなさい」

茶倉 「ふっ!」

ザシュウッ!

私が手を離すと、すぐさま茶倉が私の体を切り裂く。

茶倉 「ふっふっふ…あなたの執念はその程度?」

茶倉は構え、威圧する。

セリカ 「…茶倉。あなたの拳は全て見切っている…あなたの負けよ」

私がそう言うと、茶倉は怒りを露にし。

茶倉 「私を見下したような台詞は吐かせん!!」

そう言って茶倉は飛び上がる。
私も合わせて飛ぶ!!

茶倉 「○斗! 獄殺拳!!」
セリカ 「○斗! 飛衛拳!!」

タッ、ザシャ!

私たちは技を繰り出し、着地する。

茶倉 「ぐあっ!」

瞬間茶倉の右肩が吹き飛ぶ。

茶倉 「ば、馬鹿な…」

セリカ 「安心しなさい…秘孔は外してあるわ」


ダルマ 「(す、すげぇ…いつの間にやったんだ。二人の拳は必殺…先に拳が決まった方が勝つ)」

セリカ 「これ以上はむかわない方が身のためよ…」

私は指の骨をボキボキと鳴らして近づく。

茶倉 「た、確かに貴様の執念は見た! ならば、その執念の元を断ってやろう!!」

ドスッ!!

セリカ 「なっ!?」

茶倉の拳がリュウの胸に突き刺さる。

セリカ 「リュ、リュウーーーー!!」

茶倉 「ふふふ…美しい死に顔じゃない」
茶倉 「これで私を倒してもリュウはいない! 貴様の執念も半減したと言うわけだ!!」

セリカ 「………!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ…!!

茶倉 「セ、セリカ…?」

セリカ 「茶倉…あなたは殺す!!」

ダルマ 「おおっ、セリカさんが怒った!!」

茶倉 「く、死ね! セリカ!!」

ドカッ!

私は掌で拳を受けるが拳が貫く。
私はそれを硬く握り、止める。

セリカ 「おおおおおおおおおおっ!」
セリカ 「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたっ!!!!」

茶倉 「ぐっ、ごっ、がっ!!」

セリカ 「ほおあたぁっ!! ○斗! 十字斬!!」

茶倉 「ごばぁっ!! …がはっ……何故?」

セリカ 「あなたの奥義を破ったのは怒り!! 執念に勝る私の怒りよ!!」

茶倉 「怒り……私の命は、後どれくらい?」

セリカ 「血十字の形に秘孔を突いたわ…1分よ」

私は人差し指を立ててそう告げる。
そして私はリュウの元に歩く。

セリカ 「リュ…リュウ……はっ!? こ、これは…人形!?」

茶倉 「ふっ…そうよ、私たちの戦いはまだ終わっていない」

セリカ 「どういうことなの…!?」

茶倉 「私が欲しかった者はただひとつ……リュウだ!!」

ダルマ (それであんな精巧な人形を…!)

ボッ! ボッ!

茶倉 「!? どうやら…ここまでのようね……!」
茶倉 「私は…あなたの拳では死なない!! セリカ!! …さらばだーーーーーーーー!!」

セリカ 「茶倉!!」



………。



ダルマ 「何でだよ…何でそんな奴のために墓を」

セリカ 「同じ男を愛した…女だからよ」

…To be continued

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