K-O パニック +AM♪ 第6話
栞 「…今日はお姉ちゃん部活だったんだ」
私は今日はお姉ちゃんと一緒に帰ろうと思ったのだが、部活があるからとの事で一緒に帰れなかった。
同じクラスの友達も同じ理由だった。
私は仕方なく、ひとりで帰ることにした。
栞 「…あれ?」
私は廊下を歩いている途中で、見覚えのある顔を見つけた。
どうやら、ひとりで帰るところのようなので私は声をかけてみることにした。
栞 「観鈴さん、ひとりなんですか?」
観鈴 「えっ…? あっ…栞ちゃん!」
観鈴さんは私だとわかると、笑顔でこっちに歩いてきた。
観鈴 「栞ちゃんもひとり?」
栞 「うん、今日はみんな部活で…もしよかったら一緒に帰りませんか?」
観鈴 「うんっ、一緒に帰ろっ」
私たちはそういうことで一緒に昇降口に降りた。
栞 「観鈴さんって、確かお母さんとふたり暮らしなんですよね?」
観鈴 「うん…夏休みの前まではそうだったよ」
栞 「じゃあ、今は違うんですか?」
観鈴 「うんっ、今は往人さんが居るから」
栞 「誰ですか? その人…?」
観鈴 「う〜んとね、変な人で、目つきが怖くて、面白い人」
すごく、わかりにくい。
栞 「えっと…観鈴さんはその人が好きなんですか?」
ちょっと、いきなり過ぎたかな?
観鈴 「うんっ、大好きだよっ。ごきごきが出てきても掴んでくれるし」
栞 「…そうなんですか」
私はちょっと怖い。
観鈴 「にはは」
観鈴さんは笑ってた。
観鈴さんは本当にその人が好きなんだろうな…。
何故だか、観鈴さんの笑顔を見ているとそう思えた。
観鈴 「そうだ、よかったら私の家に来ない?」
栞 「えっ? いいんですか?」
観鈴 「うんっ、お母さんは夜まで居ないし、往人さんもいつ帰ってくるかわからないから」
私は少し考え、おじゃますることにした。
栞 「それじゃあ、お言葉に甘えて…」
観鈴 「うんっ、それじゃあ行こっ」
そういうわけで、私は観鈴さんの家におじゃますることになった…。
観鈴 「ごきごき〜♪」
栞 「………」
やっぱり不安だった。
栞 (もしかして…軽はずみだった?)
(挫けるな栞! きっと道は開ける!)
…To be continued