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K-O パニック +AM  第10話

あゆ 「…うぐぅ、やっぱり怖いよ〜…」

いまだにボクはその場所にいた…。

あゆ 「うぐぅ…誰も通らないよ〜…」
あゆ 「うぐぅ…ボク、ここで死ぬのかなぁ?」

ボクはその場に立ち尽くしてた…。

ひゅ〜…

風の音だけが、聞こえ、そして不気味だった。

あゆ 「……」

…ボクは泣きそうになった。
孤独感だけが強く出てた。
ボクはひとりぼっち…。

あゆ (…祐一君、来てくれないの?)

(頼んでもいないのに、来るわけないやん!)

あゆ 「うぐぅ…作者まで……」

Yuki (何で、バレてんねん!?)

あゆ 「どうして作者は、ボクを虐めるの…?」

Yuki (面白いから)

あゆ 「うぐっ…」

Yuki (だぁーーー! 泣くなーーー!!)

あゆ 「ひっく…ひっく…うぐぅ〜!」

レイナ (もう! 泣かしちゃ、ダメですよ!)

Yuki (わかったわかった! なんとかするっ!)


………。
……。
…。


声 「あゆちゃん…?」

あゆ 「!?」

ボクは名前を呼ばれ、その方に振り向く。

あゆ 「…さ、佐祐理さ〜んっ!!」

ボクは歓喜の声をあげて、佐祐理さんの胸に飛び込んだ。

佐祐理 「わっ…あゆちゃん、一体どうしたの?」

あゆ 「うぐっ…」

佐祐理 「ほら、泣かないで」

佐祐理さんはそう言って優しく抱きしめてくれた。

あゆ 「うぐぅ…助かった」

佐祐理 「……?」

ボクはことのいきさつを佐祐理さんに話した。

佐祐理 「あはは…そうだったんだ。よしよし、それじゃあ佐祐理が案内してあげます」

あゆ 「ありがとう…」

ボクは、こうして佐祐理さんのおかげで商店街まで戻る事ができた。
そして、家まで送っていってくれる…。

佐祐理 「それじゃあ、ここで」

はずだった…。

あゆ 「えっ…!? どうして…?」

佐祐理 「佐祐理はこっちですから…」

あゆ 「でもっ…ボクひとりじゃ」

佐祐理 「大丈夫…ちゃんと迎えが来てます」

あゆ 「えっ…?」

佐祐理 「それじゃあね、あゆちゃん」

そう言って、佐祐理さんは帰っていってしまった。


あゆ 「迎え…?」

私は周りを見てみる。

ひゅ〜…

風の音だけが聞こえた。

あゆ 「う、うぐっ…うう」

と、その時。

声 「お〜い、あゆあゆ〜…どこだ〜?」

あゆ 「!?」

今の声は…?
私は声の方を見る。

祐一 「ったく…どこに行ったんだよ、あいつは…」

あゆ 「祐一君!!」

祐一 「はっ!?」

ボクは祐一君に飛びこむ。
そうすれば祐一君が優しく抱きとめて…。

ズシャアアァッッ!!

くれなかった…。

祐一 「…だ、大丈夫じゃねえよな?」

あゆ 「………」

祐一 「…えっと、逃げるか」

あゆ 「逃げないでよ!!」

祐一 「じゃあな!」

あゆ 「うぐぅ〜! 待ってよ〜!!」

(うんうん…ハッピーエンドだ!)

あゆ 「どこがっ!!」

(………)

…To be continued

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