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K-O パニック +AM  第18話

由起子 「浩平! いいかげん起きなさい!!」

そんな声が聞こえ、突然布団をはがれる。
だが、これぐらいで参るわけにはいかない。
俺は体を丸め、枕にしがみついて、温度をにがさないようにする。

由起子 「まったく…いい加減に……」

ぱぁんっ!

浩平 「いてっ!」

突然、背中を平手で思いっきり叩かれる。
いわゆるもみじだ…。

由起子 「お・き・な・さ・い!!」

浩平 「は、はいっ!」

俺は寝ぼけながらもそう答える…。

由起子 「朝ご飯できてるから、早く食べなさい」

浩平 「……」

由起子 「…どうしたの?」

浩平 「…なんで由起子さんが?」

由起子 「はぁ…? 寝ぼけてるの? 今日は休みだって言ったでしょ…」

そう言えば、そんなことを聞いた気も…。

由起子 「まったく…相変わらず一晩寝たら、全部忘れるんだから…」

浩平 「……」

由起子 「それじゃ、早く着替えて降りてきなさい。着替えは洗うから、持ってくるのよ」

浩平 「はい…」

俺は普段着に着替え、寝間着を持って、リビングに降りた。


俺は寝間着を由起子さんに渡して、テーブルに乗っているラーメンを食った。

浩平 「……」

何か違和感がある。
由起子さんが近くにいるせいだろうか…?
普段から顔を合わすことも少なかったからな…。

由起子 「ふぅ…。浩平、制服は?」

浩平 「え? 何で?」

俺は真顔で答える。

ぱぁんっ

本日二発目。
でも今度は頭だった。

由起子 「昨日自分で言ってたでしょう!」

浩平 「…昨日?」

昨日は確か、変なうぐぅ星人から解放されて…。
瑞佳に送ってもらって…。
部屋に戻って。
そのまま眠って終わりだったような…。

由起子 「忘れてるのね…」

浩平 「はい…」

俺はそう答える。

由起子 「今日は部活があるんじゃなかったの?」

浩平 「あ…」

そうだ…今日は演劇部に行かなければ。
深山さんに言われてたからな…。
時間は…まだ大丈夫だ。
さすが由起子さん、普段いないだけにいる時は頼りになるな…。

由起子 「ほら、急ぎなさい…遅刻するわよ?」

浩平 「わかってるよ…」

俺は急いで部屋に戻り、制服に着替えた。

由起子 「部活中に寝ちゃだめよ?」

浩平 「大丈夫だって…」

由起子 「ふふ…ならいいんだけど」

由紀子さんは軽く笑って、そう言った。

由起子 「浩平…」

浩平 「何?」

由起子 「頑張ってきなさい…」

浩平 「ああ…」

俺はそう返事をして、学校に向かうことにした…。

…To be continued

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