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K-Oパニック 外伝 VS AB!


第0話 『戦線突入!?』




最初に、まず説明しておこう…
今回の物語は、元のKOパニック(以下KOP)の世界とは少し違う世界での物語…
色々と現実のKOP世界とは『?』が浮かぶことばかりだが、気にするな!
外伝とはなっているので、とりあえず気楽な気持ちで見て欲しい!!
それでは……扉を開けようか。

ちなみに、筆者は『Angel Beats!』のことはアニメでしか知らない…
ゆえに、それ以外のネタなどは知らぬ! 通じぬ!!
それでもこの先に行くというなら、逝くがいい!!
この先には更に血に植えた修羅共が貴様を待っていよう!
さぁ、行って殺されるがい……うわらばっ!!





………………………。





少女 「う、うぐっ!?」

気がつくと、ボクは見たことのない所にいた。
少し頭が痛い…ぼんやりする。
でも、次第に意識を取り戻り始めると、ボクは周りを確認する。

少女 「ここって…学校?」

私は改めてその建造物を見た。
確かに学校だ…でも、ボクたちが通っている学校じゃない。
だけど、何かはっきりしない…どうしてボクはここに?

謎の少女 「ちょっとそこのあなた!!」

少女 「うぐぅ…ボクのこと?」

ボクは後ろから呼ばれて振り向く、そしてボクはすぐに顔を青ざめて後ろずさった。

ズザザザザザザァァァァッ!!!

少女 「う、うぐぅ〜〜!!?? 何で銃持ってるのーー!?」

謎の少女 「…? どうやら『NPC』ではないようね」
謎の少女 「でも、『天使』でもない…? だけど、羽って……?」

謎の少女は何だかひとりで考え込んでしまった。
銃をボクに突きつけたまま。

少女 「うぐぅ…なんなのぉ〜?」

謎の少女 「とりあえずあなた! 名前は!?」

少女 「う、うぐぅ…『月宮 あゆ』だけど?」

ボクはそう名乗ったけど、何かおかしかった。
記憶が…曖昧なんだ。
名前を名乗る時、何故か違和感があった。
その理由はわからない…けど、何だか大事なことのようにも思える。

謎の少女 「月宮…あゆちゃん、か」
謎の少女 「まぁ、いいわ…どうやらあなた、新入りのようね」
謎の少女 「私は『ユリ』! とりあえず、『死んだけど生きている戦線』のリーダーよ!!」

謎の少女は『ユリ』と名乗り、銃を降ろした。
そして、彼女はボクに手を差し伸べ、笑顔を見せる。

あゆ 「…? よくわからないけど…ここはどこ?」

ユリ 「まぁ、わかりやすく言うと、『死後の世界』ね」

あゆ 「う、うぐぅ〜!? それってボク死んじゃったってこと!?」

ユリ 「そうよ? じゃなきゃここには来れないもの…」

ボクは理解できなかった。
死んだと聞かされたが、ボクはいまここにいるのだ。
それだったら、ボクは生きているはずなのに…

あゆ 「う、うぐぅ……どうしてそんな嘘つくの?」

ユリ 「嘘じゃないわ、とはいえ…すぐに信じろってのは難しいか」
ユリ 「とりあえず、あなた…私の仲間になりなさい!」

あゆ 「ええっ!? どうしてそうなるの!?」

ユリ 「人手は多いに越したことはないからよ」
ユリ 「それとも、『天使』に従って消えちゃう?」

ユリさんはそう言って呆れるようなジェスチャーをした。
『天使』…ボクは何故かその言葉に心を打たれた。

あゆ 「………」

ユリ 「…? 月宮さん?」

あゆ 「…天使がいるの?」

ユリ 「…ええ、いるわよ」
ユリ 「私たちの…敵!」

ユリさんは強くそう言って何やら歯噛みしていた。
天使が敵って……

あゆ 「天使は、味方じゃないの? うぐぅ…じゃあユリさんは悪魔なの?」

ユリ 「どうしてそうなる! 別に私はただの人間よ!」
ユリ 「ただ、天使は私たちを消そうとする悪者」
ユリ 「私たちはそれに抗う人間なのよ…」

ユリさんは真剣だった。
冗談を言っているようには思えない。
でも、それを信じることはボクには出来ない。

あゆ (嘘だよ…こんな世界あるわけない。ボクは死んでなんて…いない)
あゆ (でも、思い出せない…どうして? ボクはどうなっちゃったの!?)

ダッ!

ユリ 「あ!? 月宮さん!?」

ボクは気がついたら走り出していた。
ユリさんの横を走り抜け、階段を駆け下りる。
コケそうになったけど、コケなかった。
ボクはそのままグラウンドに出て、走り続ける。

あゆ 「うぐっ、うぐっ!」

泣きそうになった。
馬鹿げてる、でも何も思い出せない。
ボクは逃げた。
力の限り…そうすることで、何かが起こると何故か思った。
そして、それは、本当に起こったのかもしれない。

ドカァッ!!

派手にぶつかる音。
ボクは、正面にいた女学生にぶつかってしまったのだ。
派手に吹き飛び、ボクは尻餅を着く。
女学生は背中から地面に落ちてしまった。
ボクはすぐに起き上がり、彼女に駆け寄った。

あゆ 「ご、ごめんなさい!! 怪我はない!?」

女学生 「……大丈夫」

彼女はサッと起き上がり、服の汚れをパパッと叩いた。
そして、無感情な目で私を見る。

あゆ 「う、うぐぅ?」

女学生 「……」

何故か、彼女はボクを見てボーっとする。(?)
よく分からないけど、ボクの服を見ているようだった。

女学生 「…その服」

ユリ 「させるかぁぁっ!!」

ダァンッ! ダァンッ!!

女学生 「!!」

あゆ 「う、うぐぅっ!? 撃ったぁ!?」
あゆ 「そ、そんな…!」

ユリさんは叫びながら、女学生の足を二発撃ち抜いた。
女学生はその場で膝を着き、ユリさんを見た。
痛くないのだろうか? 無表情にユリさんを見ている。

ユリ 「月宮さん! すぐに離れなさい! 早くこっちへ!!」

あゆ 「う、うぐぅ! 大丈夫、君!? どうしてこんな酷いこと…っ」

ボクは強くユリさんを睨みつけた。
ユリさんは驚いているのかそんな私を見て少し狼狽える。

ユリ 「何言ってるのよ! その娘は危険だからすぐに…」

女学生 「…ガードスキル、ハンドソニック」

ビリリッ! ギュゥンッ!

更に驚くべきことは起こる。
足を打たれた女学生は何事もなかったかのように立ち上がり、右手から何故か大きなナイフ(?)が出てきた。
うぐぅ!?

あゆ 「ど、どうなってるの!? あなた、足は……」

私は女学生の足を見てみるが、何と傷は何一つ無かった。
嘘…確実に足を撃ちぬかれてたのに…血も、残ってる。

ユリ 「ちっ! このぉっ!!」

ダンッ! ダァンッ! ダァンッ!

ユリさんは顔をしかめ、更に銃弾を追加する。
女学生に向けて3発、今度は足じゃなくて体。
当たれば普通の女の子は確実に致命傷を受けるであろう。
だけど、彼女はやはり表情一つ変えずに対応する。

女学生 「…ガードスキル、ディストーション」

ブゥンッ…チュイィィンッ!!

彼女は目の前に向かって来た銃弾を何もせずに逸らす。
うぐぅっ! 超能力!?

あゆ 「ど、どうなってるのぉ、本当に……」

だけど、これはまだ始まりに過ぎなかった。
私がこれから体験していく…摩訶不思議な世界での、体験。



…To be continued




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