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ク:「・・・・・・・・。」

ウ:「ごめんね。だから、怒らないでよー。」

ウンディーネに子ども扱いされた事に怒りを持ち、座り込んで黙ってしまった。

ウ:「だからさ、そんなムスっとしないで。ね?」

ク:「・・・・・・・・。」

ウ:「う〜ん・・・。」

ク:「・・・・・・・・・。」

ウ:「・・・・・・・・・。」

ク:「・・・・ふん・・・・。」

クロウが鼻を鳴らした。

ウ:「・・・・ふん・・・・。」

ウンディーネがまねをして鼻を鳴らした。

ク:「・・・・まねするな・・・・。」

ウ:「・・・・まねするな・・・・。」

ク:「・・・・うっとうしい・・・・。」

ウ:「・・・・うっとうしい・・・・。」

ウンディーネがクロウの言う言葉をオウムのごとく言い返す。

ク:「がーーーーっ!!うっとうしい!!」

ウ:「だってクロウ、ずっと黙り込んでるからつまんないんだもん。」

ク:「・・・・・・。外に出てくる・・・・。」

ウ:「あ、ちょっと。」

クロウは走って玄関から外に出た。

ウ:「クロウって怒ってもカワイイな〜・・・。」

ウンディーネには怖いという感情はないのだろうか?

ク:「俺より下等の水神が・・・!!」

?:「準備は出来てんのかい!?」

?:「だーから!!いつでもいけるって!!」

曲がり角から女性の声と男性の声が聞こえた。

聞き覚えのある声だ。

ク:「何だ・・・?」

建物のかげに隠れた。

セ:「じゃ、早く兵をこっちへよこしな!!」

やはりセンカとムラサメだ。

ム:「だーから!!命令がない限り動けねぇの!!」

セ:「知ったこっちゃないね!!」

ム:「お前なー、自分勝手に動くのもよせ!!」

セ:「ふーんだ。アタイは自分勝手に動くのが好きなのさ。」

ク:「一体何が?」

ム:「おい!!そこにいるのは誰だ!?」

ク:「何故わかるんだ・・・!?」

ウ:「クロウ。帰ろうよ。」

いつの間にかウンディーネがクロウの手を引っぱっていた。

建物からはみ出してまるみえだ。

ク:「お前な〜・・・。」

ム:「お前ら!!何故ここに!?」

ク:「たまたま通りかかっただけだ。」

ウ:「うそ。私に負けたのが悔しいから逃げ出してきたんでしょ?」

ク:「黙れ!!」

図星のようだ。

ム:「そんな半獣人の奴なんかに馬鹿にされてんのかお前?」

ウ:「失礼ね!!半獣人じゃなくて、人魚なの!!」

ム:「お前半獣人じゃないのか!?」

セ:「今まで気付かなかったのかい?あれは、正真正銘の人魚さ。捕まえて研究の奴等に売り飛ばせば、すぐに億万長者になれるのさ。」

ム:「だったらあいつ今すぐ捕まえるぞ!!」

ウ:「私をお金に変えないでよ!!」

ク:「俺を無視しするな〜・・・っ!!」

クロウは無視されるのが嫌いだ。

ク:「ああーー!!うっとうしい!!お前らを斬ってやる!!」

セ:「悪いねぇ!!今日はやめとくよ!!」

ク:「逃げるのか!?」

ム:「逃げねぇ。後で、戦ってやるよ!!腹黒野郎が!!」

ク:「腹黒って言うなーーーーっ!!!!!」

ウ:「だって、真っ黒じゃん。」

ク:「闇の神だからだーーっ!!!!」

クロウの弱点は腹黒野郎と言われる事だろう。

って、そんなこと言ってる場合じゃなかった。

ク:「とりあえず!!今夜やつらは攻めてくるだろうな。」

ウ:「そうだね。研究員をどこかに避難させないと。」

ク:「そうだな。」

ウ:「じゃ、早速行動に移らないとね!!」

ク:「そうするか。」(ダッ!!)

2人は別れてこれから何が起こるか研究員達に伝え避難させなければいけない。

ウ:「みんな!!逃げて!!これからイシュタル軍がこの町に攻めてくるよーーー!!!」

初めは嘘だろうと思っていた者たちも、真剣に伝えようとするウンディーネを信じて町から避難した。

5時間後・・・。

町は静かになった。みんな避難したようだ。

ク:「よし。うまくいったようだな。」

ウ:「クロウーーっ!!みんな少し離れた研究所に避難したみたいだよーっ!!」

カ:「こっちも誰もいませんよーっ!!」

ク:「そうか・・・。どうやら、来たようだ・・・。」(ドゴォーーーーンッ!!)

クロウの真横に砲弾が落ちた。

ク:「もうすぐそこまで来ている!!お前らは逃げろ!!」

ウ:「そんな!!クロウ一人置いていくわけにもいかないよ!!」

カ:「ウンディーネさん!!私達が残ると逃げる時はぐれてしまいます!!」

この町はとても迷いやすいらしく、迷ってしまうと簡単には出れないようだ。

ク:「悪いが、一人で戦わせてくれ。」

カ:「ウンディーネさん・・・。」

ウ:「・・・・・・・。」

カ:「・・・・・・・。」

ウ:「絶対に無傷で帰ってきてよね!!」(ダッ!!)

ウンディーネが一言残すと走っていった。

カ:「あ!!待ってください!!」

ク:「行ったようだな・・・。まさかお前と戦うとはな・・・。ムラサメ!!」

ム:「今度こそ斬り殺してやるぜ!!」

ク:「やってみるがいい・・・。」

ム:「行くぜ!!」(ダッ!!)

ムラサメが走ってきた。

ム:「串刺しにしてやるぜ!!」

ク:「あの時何て言ったか憶えてるか・・・?」(ガシッ!!)

ム:「なっ!!」(ドゴッ!!)

あの時と同じで、ムラサメの後頭部をつかんで地面にめり込ませた。

ク:「誰が腹黒だと〜・・・?」

ム:「か・かかかかか・・・。」

ムラサメは完全にのびている。

ク:「フンッ・・・。相手にならん・・・。」(シュンッ)

クロウは、腹黒と言ったムラサメに仕返しをしたかったようだ。

仕返しを終えるとその町から去った。




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