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もうどのくらい歩いただろうか?
ムラサメとセンカによる襲撃によってまた逃げることになった。
クロウがムラサメを倒す(仕返しする)ことによって襲撃はすぐに治まったがおそらくまだ相手をしてくるだろう。
ク:「そういえば、避難した研究員達はどうなったんだ?」
カ:「みんな地下研究所避難してある研究を続けています。」
ク:「その研究って何だ?」
カ:「私が研究したのと同じでパルスウィルスのワクチンです。」
ク:「そうか・・・。それにしても少し寒くないか・・・?」
いつの間にか地形が真っ白になっている。
進むたびに雪が強くなっている。
ウ:「もうそろそろ「アーノタウン」に着くはずなんだけどー・・・。」
ク:「何だ?「アーノタウン」とは?」
ウ:「知らないの?「アーノタウン」は雪女が住む町で有名な町だよ。」
ク:「雪女か・・・。もしかしたら七神隊の一人かもしれない。」
カ:「そのかわり、イシュタル軍と幹部はいるでしょう。」
ク:「そうだな・・・。」
ウ:「ねぇ!!あれだよ!!「アーノタウン」着いたよ!!」
アーノタウンは真っ白な町だ。
雪は止まる事を知らない。そういう町なのだ。
ク:「おいちょっと待て!!町が雪に埋まりかけているぞ!!」
積もりすぎにも限度があるが、アーノタウンには限度がないようだ。
なぜなら、雪が積もりすぎて玄関が隠れてしまっているのだ。
ク:「ちょっとこれは積もりすぎてないか・・・?」
一番背が高いはずのウンディーネの胸まで雪が積もっている。
ク:「・・・・・・・・・。」
クロウのトンガリ兜が出ているだけでそれより下は雪に埋まって何も見えない。
カナは例外だ。
ク:「お・おい!!カナ!!大丈夫か!?」
カ:「息できない・・・・・。」
ウ:「私が背負ってるよ。」
ク:「頼む。」
ウ:「あ!危ない!!」
ク:「何だ?」(ゴンッ!!)
ク:「うあっ!!」
ウンディーネが声を上げるとクロウの目の前に何かがぶつかってきた。
?:「どこ見て歩いてんのさ!?」
雪の壁から幼い女の子の声が聞こえた。
ク:「そっちこそどこ見て歩いている!!」
?:「気を付けて歩いてよね!!」
雪の壁を壊して誰かが出てきた。
膝まであるコートを着込んだ青い長髪の女の子だ。
?:「あなた、よそ者でしょ?」
ク:「よそ者で何が悪い?」
?:「無愛想な人!!」
ク:「黙れ!!」
何故クロウはすぐ喧嘩をしたがるのだろうか?
?:「まぁいいや。私の名前はヒョウ。」
ク:「虎か?」
ヒ:「そのヒョウじゃないの!!氷と書いてヒョウと読むの!!」
ク:「変な名前だな。」
ヒ:「うるさい!!そっちこそ何なのさ!?」
ク:「クロウだ。」
ヒ:「苦労してるんだね〜。」
ク:「言うと思った。」
ヒ:「ま、子供と遊んでる暇ないし。」
ク:「子供に言われたくない。」
ヒ:「姿は子供だけど、性格は大人なの。」
ク:「結局子供じゃないか。」
ウ:「そんな事よりも、こんなところ歩き回ってると危ないよ?」
ヒ:「実は、この先にあるアーノ城がイシュタル軍に占領されちゃったの!!。
ク:「遅かったか・・・。」
ヒ:「アーノ城には、木々を好む王女様がいて木々を操ることが出来るの。」
ウ:「護神隊かも。」
ヒ:「でも、占領された事によって木々が雪水を吸収しなくなってこんな風になってるわけ。」
ク:「いつ占領されたんだ?」
ヒ:「3日前。」
ウ:「3日間でこんなに積もるなんて・・・。」
ヒ:「何とか王女様を解放してあげたいんだけど・・・、警備が硬くて入れそうにないの。」
ク:「だったら、強行突破だ!!」
ウ:「止めといたほうがいいって。王女様が人質に取られてるんだから。」
ク:「くっ・・・。」
ウ:「誰か身軽な人はいないかな〜・・・?」
ク:「パトラならうまくいくんじゃないのか?」
ウ:「あの人は確かシーフだったよね。」
ク:「しかし、ここにはいないな・・・。」
パ:「アタシを呼んだかい?」
パトラの声がクロウの後ろから聞こえた。
ク:「いつの間に!?」
パ:「昨日この町に着いたのさ。」
ヒ:「誰?その人?」
ウ:「パトラさんっていって、シーフなの。」
パ:「アタシに盗めない物は何も無いよ。」
怪盗がよく言う決まり文句だ。
ヒ:「お願い!!王女様を助けて!!」
パ:「わかったよ。じゃ、今すぐにでも!!」(ダッ!!)
ウ:「何も無ければいいんだけど・・・。」
ゼウスが憑いているから何とかなるはずだろう。
ザ:「よ。合流できたな。」
ザラも合流できた。
ヒ:「その人は何?」
ウ:「ザラさん。炎使いなの。」
ヒ:「じゃ、雪を溶かしてよ。」
ザ:「溶かしてるんだけどねぇ・・・。なかなか溶けないや・・・。フレイムストーンがあれば何とかなるんだけど。」
ク:「フレイムストーン?」
ザ:「ホントはフロウタウンにあったらしいんだけど、別の場所に移ったらしくて。」
ク:「なるほど。フレイムストーンとは一体?」
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