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深紅:「・・・・勝てそうにねぇ・・・。(泣)」
ウンディーネ:「フリーザーフィンガー!!」
指先から冷気を飛ばしてきた。
パキィン!!
深紅:「邪魔だ!!」
パキィン!!
深紅:「(剣でも切れる硬さだが、刃こぼれしやすいな・・・!!)」
ウンディーネ:「グレイシャー!!」
ザザァ!!
深紅:「(津波!?)」
深紅:「うわっ!!」
俺は津波に飲み込まれた。
ウンディーネ:「ボーダーっ!!」
パキィン!!
津波が凍った。
深紅:「!!」
次の攻撃がきた。
ウンディーネ:「アルティメットジュエリー!!」
ウンディーネの頭上に大きな水色のクリスタルが出てきた。
ウンディーネ:「かかれーっ!!」
深紅:「!?」
ドゴォンッ!!!!
ウンディーネ:「ちょっと本気だしすぎちゃった・・・。」
バキィンッ!!
ウンディーネ:「大丈夫・・・?(慌)」
深紅:「大丈夫じゃねぇよ・・・。」
深紅:「ウンディーネ・・・。氷はどうやって出すんだ・・・?」
ウンディーネ:「えっと、まず、剣に冷気のアビリティをつけて、それで攻撃すればいいけど。」
深紅:「フローズンブレイドッ!!」
冷気を飛ばした。
ウンディーネ:「あ!!」
パキィンッ!!
ウンディーネは氷づけになった。
深紅:「目には目をって知ってるよな〜・・・?」
深紅:「だったら!水には氷だーーーっ!!」
ウンディーネ:「(少し意味が違うよ〜っ!?)(困)」
深紅:「でも、まさか、冷気を飛ばせるとは思っても無かったな。」
深紅:「叩き割ってやる!!」
バキィン!!
俺は氷づけになったウンディーネを切った。
見事に割れた。
深紅:「はぁはぁはぁ・・・!!」
ドサッ!!
深紅:「疲れたっ!!!!」
?:「ウンディーネごときで苦戦するとはな・・・。」
青い髪の青年が現れた。
深紅:「お前は誰だ!?」
?:「ジュノ・・・。」
深紅:「今はもう戦う気力もない・・・。勝手にしてくれ・・・。」
ジュノ:「ウンディーネ。死んだふりは止めろ。」
パキィンッ!!
砕け散った氷が集まってウンディーネになった。
ジュノ:「お前は死ぬ事が出来ないんだろ。」
ウンディーネ:「うん。」
ジュノ:「深紅・・・、だったかな・・・?」
ジュノ:「聞いたとは思うが、ウンディーネの体は水で出来ている。」
深紅:「もう聞いた・・・。」
ジュノ:「水を凍らせたとしても、蒸発させたとしても、所詮水分は見えないところにある。」
ジュノ:「そして、また集まり、形を作り出す。ウンディーネのようにな。」
深紅:「うう・・・。」
ウンディーネ:「気を失っちゃったみたい。」
ジュノ:「・・・・・。」
「上空世界・スカイタウン」
アラウンド社
ここは、ネオ・ブレイブタウンのプレートの上に出来た街。
金銭的に豊かな者しか住むことが出来ない。
ただし、悪行も多い。
この会社もその一つ。
社員:「社長!大変です!!何者かにコンピューターを支配されました!!」
社長:「何だと!?」
この街ではハッキングは珍しいことだ。
街のすべてのビジョンには見覚えのある青年の顔が映し出された。
ジュノ:「街の者に告ぐ。即刻この街から立ち去れ。」
ジュノ:「この街は、いずれ破滅を導くだろう・・・。」
ジュノ:「原因は、発電所にある。」
ジュノ:「繰り返す・・・。即刻この街から立ち去れ。」
ジュノ:「さもなくば・・・、裁きを下す・・・。」
ブンッ・・・!!
ビジョンが元に戻った。
社長:「何処の誰かは知らんが、単なるイタズラだ!!」
Dポイント
ジュノ:「やはり、簡単には引き下がらないようだな・・・。」
ウンディーネ:「ジュノさん・・・。ごめんなさい!燈さんが!!」
ジュノ:「もうわかっている。」
ジュノ:「直接、見つければいい。」
ウンディーネ:「うん・・・・。」
深紅:「燈が来てたのか・・・。」
ウンディーネ:「あ。まだ・・・。」
ジュノ:「ああ。」
深紅:「よし、燈を助けるぞ・・・!!」
ウンディーネ:「(早く決めすぎだよ・・・。)(苦笑)」
ジュノ:「俺はさすがに入れそうにない・・・。」
深紅:「何でだ?」
ウンディーネ:「実は・・・、男性は入る事が出来ないの。」
深紅:「はぁ!?」
深紅:「どういうことだ!?それじゃ!助けられないだろ!!」
ウンディーネ:「だから、深紅さんには・・・。」
ウォールタウン
ウォール街
少々汚れた街だが、売っていないものは無いらしい。
結構変人も多い。
ウンディーネ:「そういえば、この辺りに神玉を売っている店があるはずなんだけど〜・・・。」
深紅:「(さすがに外では少女の姿か・・・。)」
深紅:「(でも、肌が薄い水色なのはまずくないか・・・?)(汗)」
ウンディーネ:「あ、ここ。」
深紅:「ここか。」
深紅:「ずいぶん古そうな店だな。」
深紅:「(この店は絶対適当に作ってあるな・・・。)」
一目瞭然だ。
板でところどころくっ付けた家だ。
深紅:「大丈夫だろうな・・・?」
ウンディーネ:「あまり保障は出来ないけど、売っている神玉は結構自信あるよ。」
深紅:「(ほ、本当か・・・?)(汗)」
ガタッ!!
ドアを開けるのに力がいる。
何てボロ家だ・・・。
?:「あんましいいもん売ってねぇぞ・・・。」
赤いバンダナをした男性が寝そべっていた。
ウンディーネ:「パペットさん。神玉を買いに来たの。」
深紅:「(パペットって変な名前だな〜・・・。)」
パペット:「買に来たのか。ま、いろんな借りもあるしな。」
パペットは神玉が収められていると思われる小さな宝箱を取った。
深紅:「(って、2つだけかよ・・・。)」
深紅:「(透明な神玉と黒い神玉か・・・。)」
パペット:「金はいらねぇ。ただし、この神玉は危険だから丁寧に扱え。」
ウンディーネ:「深紅さんは黒い神玉を・・・。」
ウンディーネ:「(透明な神玉は燈さんに渡さないと・・・。)」
パペット:「あと、これは15へルン必要だが、雷と炎の神玉だ。」
深紅:「(結局金取るのかよ・・・。)」
ウンディーネ:「ありがとう。」
私は15ヘルン払った。
パペット:「確かに・・・。じゃ、やるよ。」
ウンディーネ:「あと、女性服はどこにあるの?」
パペット:「何だ?」
ウンディーネ:「ちょっとね・・・。(ププッ・・・。)」
深紅:「(この野郎・・・、ちょっと想像しやがったな・・・。)(怒)」
パペット:「この店の右端にあるぜ。」
ウンディーネ:「ありがとうね。」
屋敷前
深紅:「ドデカイ屋敷だな。」
ウンディーネ:「ここにね、燈さんがいるの。」
深紅:「ちょっと待て。このまま入る気か!?」
ウンディーネ:「ううん。ちょっと待っててね。」
ウンディーネは屋敷の中に入った。
深紅:「(何なんだ・・・?)」
ウンディーネ:「じゃ、服を探しに行こうよ。」
深紅:「ずいぶん早いな。」
ウンディーネ:「話をしただけだから。」
深紅:「(何を話したんだ・・・?)」
服屋
店員:「いらっしゃい。」
ウンディーネ:「女性服を貸してくれないかな〜?」
店員:「別にいいッスけど、店長がスランプしちゃって・・・。」
深紅:「話をするしかないな。」
ウンディーネ:「そだね。」
居酒屋
ウンディーネ:「店長さん。」
店長:「何じゃ?」
深紅:「(このじいさん・・・。相当酔ってるな・・・。)」
店長:「作る服はないぞい。」
ウンディーネ:「深紅さん。ちょっと、向こうで待っててね。」
深紅:「あ、ああ・・・。」
ウンディーネ:「実はね、あの男の人なんだけどね、オカマになりたいんだって・・・。」
深紅:「はくしゅんっ!!」
深紅:「(今、寒気が・・・。)」
店長:「じゃから、ワシが女性の服を作れとな。」
ウンディーネ:「うん。」
店長:「わかった。たまには、そんなもんも作ってみたいと思っとったしな。よかろう。」
ウンディーネ:「じゃ、お願いね。」
ウンディーネ:「深紅さん。服屋に戻るよ。」
深紅:「わかった。」
服屋
店員:「予約してた品、出来たッスよ。」
ウンディーネ:「じゃ、深紅さん。着てみて。」
深紅:「(俺は本当に大丈夫だろうか・・・。)」
数分後
ウンディーネ:「結構似合ってるね。」
深紅:「う・うるさい!!」
深紅:「(ミニスカートじゃなかったのが救いだったな・・・。)」
少し安心した・・・。
俺がミニスカートなんて冗談じゃない。
ウンディーネ:「じゃ、私も着替えないとね。」
深紅:「は?」
店員:「へ?」
店長:「ほ?」
ウンディーネ:「・・・・・・・。」
ウンディーネ:「覗かないでよね・・・。(照)」
深紅:「・・・・・・・。」
数分後
試着室から、水色のワンピースを着たウンディーネが出てきた。
店員&店長&深紅:「(ホントに水色が好きだな〜・・・。)」
ウンディーネ:「水色ばっかりで悪かったね。」
ウンディーネは足早に店を出て行った。
屋敷前
深紅:「ほ、ホントにこれで大丈夫なのか?」
ウンディーネ:「大丈夫だよ。多分・・・。」
深紅:「(多分って何だ〜っ!?)(怒)」
ウンディーネ:「すいません。中に入りたいんですけど。」
門番:「へいへい。」
ガチャッ!!
ガラガラガラ・・・!!
門が開いた。
屋敷内部
男:「ねえちゃんたち。絶対こっから動くんじゃねぇぞ。」
男はどこかに行った。
深紅:「よし、今のうちに探すぞ。」
ウンディーネ:「燈さんはどこにいるのかな〜?」
深紅:「1階にはいないようだし、2階に行けば・・・。」
ウンディーネ:「おしおき部屋って書いてあるけど、ここにいるのかな〜?」
深紅:「探してみるか。」
ガチャッ
深紅:「うわっ!?」
ウンディーネ:「危ない!!」
ガシッ!!
ウンディーネ:「大丈夫!?」
深紅:「大丈夫だ。悪いな・・・。」
深紅:「まさか、階段が続いているとは・・・。」
地下室
ウンディーネ:「気味の悪い部屋だね・・・。」
拷問器具とかいっぱいあった。
深紅:「さ、さすがにな・・・。」
ウンディーネ:「あ。燈さん。」
深紅:「!?」
燈:「あ。奏。」
燈:「そこにいる人は誰?」
ウンディーネ:「あなたの探している人ですよ。」
燈:「は?」
深紅:「・・・・・。」
燈:「何で逃げるの?」
燈:「って、アニキ〜っ!?」
深紅:「ははは・・・・。」
燈:「あ、アニキ・・・。そんな趣味持ってたの・・・?」
深紅:「ち、違う!!」
燈:「ま、いいけどね。」
燈:「とにかく、やっと会えたね。」
深紅:「ああ。」
燈:「アタシ。3日間も歩いたんだから〜。」
男:「お〜い!!時間だぞ!!真ん中のドンの部屋に来いよ〜!!」
燈:「とにかく今は・・・、」
ウンディーネ:「誰かが選ばれないと出られないみたいね。」
深紅:「お、俺も選ばれるのか!?」
ドンの部屋
深紅:「ずいぶん、豪華な部屋だな・・・。」
男:「さぁ!並べ!!」
男:「タライ様!!」
タライ:「ひょほほ!!」
燈:「(アタシをさらったヤツだ!!)」
深紅:「(タライって変な名前だな〜・・・。)」
タライは俺たちを物色している。
タライ:「なかなかいい女子ばかりじゃの〜。」
このおっさん・・・。
絶対にバカだ。
俺はそう思う。
タライ:「決まった!!今夜の相手は・・・。」
タライ:「このムチムチの女子だ!!」
燈:「さすが、目の付け所がいいね!!」
燈:「(やっぱりアタシ・・・。)(泣)」
で、残った俺とウンディーネは手下の相手をする事になった。
しかも、ウンディーネはおしおき部屋の中に入れられた。
深紅:「(ウンディーネ・・・。大丈夫だろうか・・・?)」
男:「さぁ!今宵は楽しんでくれ!!」
深紅:「!?」
な!何かみんな手を前に出して俺に迫ってくるぞ!?
深紅:「(逃げるか!!)」
深紅:「(いや、多分逃げたらまずいな・・・。こうなったら!!)」
タッ!!
深紅は部屋の東側に飛び移った。
男:「お?俺が好きなんかい?」
深紅:「ごめんなさい・・・。私は・・・。」
バサッ!!
服を脱いだ。
案の定、服の上に着ていたからよかった。
深紅:「お前らと付き合うのが趣味じゃないんでね!!」
男:「な!男!?」
男:「や!やれーーーっ!!!」
深紅:「(黒い神玉を使うか。)」
カチッ!!
神玉を剣のレリーフにはめ込んだ。
深紅:「(う!腕に予想以上の力がかかるな・・・!!)」
右腕は黒い竜のような手になった。
深紅:「(剣を握るだけでも疲れるな・・・!!)」
男:「撃てっ!!」
シュンッ!!
深紅:「唸れ!!黒竜っ!!」
深紅:「グラウンド・ブレイブ!!」
俺が敵に向かって拳を出すと相手は何故か吹き飛んで壁に叩きつけられた。
男:「何ッ!?」
深紅:「一対一だな。」
男:「くそっ!!」
殴りかかってきた。
俺は相手の攻撃をさばき、相手の顔を右腕でつかんで持ち上げた。
男:「うあああ・・・!!」
深紅:「悪いな・・・。この腕は俺でも制御出来そうにない。」
深紅:「顔を潰される前にエロジジイの部屋に入るための鍵を出せ!!」
男:「わ!わがっだわがっだ!!」
深紅:「じゃ、もう用は無い。」
ドスンッ!!
少し残酷だったが、男をそのまま地面に叩きつけた。
深紅:「恐ろしい握力だな。」
さて、ウンディーネを助けないとな。
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