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ポケットモンスター エメラルド編


第7話 『メンバー新加入』




ハギ「ほう…そのダイゴと言う人に手紙を届け、さらにカイナの造船所に荷物を届ける…」
ハギ「お前さんも忙しいやつよのう!」

ヒトシ「は、はあ…」

俺は前回ハルカから聞いたハギ老人と言う人の小屋を訪ねていた。
ムロタウンに向かうためだ。

ハギ「よし、お前さんはピーコちゃんの命の恩人じゃ!」
ハギ「そのくらいお安い御用だ!」

ヒトシ「いいんですか!? ありがとうございます!」

良かった!これで金をかけずに…

ハギ「運搬量を500円ちょいと…」

ズデッ!

…………。

まぁ500円出て行く羽目になった。
さすがにのせてもらっといて断る訳にはいかないだろう。
俺は寝室をポケモンたちとくつろいでいた。
俺の手持ちなら問題ないという。
ボスゴドラとかになるとさすがにきついだろうな…。

ヒトシ「どのくらいかかりますか?」

ハギ「そうじゃな…このスピードなら丸1日はかかるじゃろうな」

ということは早く着いて明日か。

ヒトシ「ハギさん! そこに…!」

俺は小さな島に人が倒れているのを見つけた。
青っぽい髪にオレンジ色の服の男性だ。

ハギ「どうしたんじゃ?…!? これはいかん!すぐ向こうに行くぞ!」

ヒトシ「はい!」

…………。

ヒトシ「大丈夫ですか!? 大丈夫ですか!?」

男性「…………」

俺は呼びかけてみるが応答しない。
俺はハギさんにAEDはあるか尋ねたが、そんな新しい物は設置していないという。
とりあえず救急ヘリの要請はしておいた。

ヒトシ「はさみはさみ…あった!」

ビリビリビリ!

俺は心マをするために患者の服を破る。
ヘリが来るまでの15分間応急処置を頼むと言われたのだ。
これでも応急処置くらい出来る。

…………。

バルバルバルバルッ!!

救急隊員A「そこだ!」

ヘリがつき救急隊が降りてきた。

隊員A「ありがとう。あとはこちらがやろう」

ヒトシ「はい、よろしくおねがいします」

隊員A「ああ、よし!患者を運べ!」

隊員達「はい!」

これで一応一件落着だ。

ハギ「すまんのう。わしは何もできんかった…」

ヒトシ「いえ、これでも一応外科医目指してたとありましたから」

ハギ「そうじゃったか!道理で手際がよかったわけじゃな!」

ヒトシ「は、はあ…それより出発しましょう!」

ハギ「おお、そうじゃったのう、それじゃ行くぞピーコちゃん」

ピーコ「モメー」

そうして俺はこの無人島を去ったのだ。
そのとき俺は驚愕の事実を知った。

ハギ「お前さんもムロジムに挑戦するんじゃろ?」

ヒトシ「はい」

ハギ「やっぱりな…ジムリーダーはさっきのあいつじゃ」

へえ…そうなんだ…え? はい?

ヒトシ「さっきのって…あの倒れてた?」

それだったらかなりまずいことになる。
先に手紙の方を片付ければいいのだがどうも1日や2日で回復するほど軽症ではなかった。
となるとムロでは少なくとも4日以上は滞在する事になるだろう。
ただでさえ急いでいる俺には致命的だ。

ハギ「お! 見えてきたぞ! そこがムロタウンじゃ」

ハギさんの正面には灯が見えた。
もう日が暮れたからすぐにわかった。

ハギ「ムロジムは格闘タイプの使い手じゃ」
ハギ「健闘を祈るぞ」

ヒトシ「ありがとうございました!」

『10月3日 20時23分 ポケモンセンター』

さて、もう遅いしポケモンセンターで休むか。
回復は…必要ないか。
俺は107号室のカギをもらったのでそこに向かう。
客…少ないんだな。
まあそれはおいといて…。
風呂入ってテレビ観て寝る!

……翌朝……。

ボフン!X4

ジュプトル「ジュル…」
ラルトス「わあ!砂浜!」
マリル「マリマリ!」
スバメ「スバスバ!」

ヒトシ「走るぞ!」

…………。

ヒトシ「よし!ラストスパートだ!」
ヒトシ「ゴールまでダッシュ!」

ジュプトル「ジュル!」
マリル「リルー!」
スバメ「スバスバ!」
ラルトス「お先にー」

ヒトシ「は!? 消えた!?」

ラルトス「ゴールです! 1番乗り!」

ヒトシ「テレポート使いやがった…」

こいつテレポート覚えたのか…。
これは使えるな…。
その後でジュプトル、マリルから技を受けたのは言うまでも無い。

…………。

ヒトシ「えー近日中にジム戦をする、今からメンバー発表だ」

ジュプトル「…」
ラルトス「ドキドキ…」
マリル「リル!」
スバメ「スバ…」

ヒトシ「ジュプトル、ラルトス、スバメ!よろしく!」

ジュプトル「ジュプ…」
ラルトス「はい!」
スバメ「スバスバ!」

ヒトシ「それじゃあ飯食ったら自由時間だ!」

…………。

ラルトス「みなさんどうします?」

ジュプトル「俺は寝る。あいつの起きる時間は早すぎる…」
ジュプトル「ジム戦前に体力は残しとくもんだ」

スバメ「でも今日じゃない思いますよ〜」

ジュプトル「なぜだ?」

スバメ「昨日の倒れていた人がジムリーダーらしいです〜」

ジュプトル「……まじか…どのタイプ使うんだろ?」

マリル「多分格闘タイプじゃないかしら?」
マリル「タイプからしてラルトス君とスバちゃんは必須」
マリル「残りはジュプトルさんとあたしの実力差だと思う」
マリル「ジュプトルさんはあたし達のリーダー的存在だから」

ジュプトル「確かにこの中では経験は俺が一番長いからな…」

ラルトス「それに進化したのジュプトルさんだけですし、僕も進化したいな〜」

スバメ「あはは〜わたしもです〜憧れますよね〜」

マリル「あたしも〜早くしか出来ないかしら〜」

ジュプトル「じゃあバトルすれば?俺も協力するぜ?」

ラルトス「いいんですか!?」

ジュプトル「俺も早く特訓したいから」

スバメ「やりましょやりましょ〜」

マリル「それじゃバトルスタートね」

ジュプトル「ラルトス、どこか特訓できるところは?」

僕はそういわれて眼をつぶって適当なところを探す。

ラルトス「………石の洞窟…ここの北のところにあります」

ジュプトル「わかった、ラルトス、皆をそこへテレポート」

ラルトス「はいは〜い」

…………。

『同刻 ムロ総合病院』

コンコン。

俺は昨日の人の病室を訪ねる。
トウキという人らしい。

?「どうぞ」

ヒトシ「失礼します」

トウキ「あ! 君か! その節はどうもありがとう! おかげで入院2日で済んだよ」
トウキ「まあ車いすだけど」

ヒトシ「それはよかったです、ケーキお持ちしたんであとでよろしければ…」

トウキ「ありがとう! お見舞いは別によかったのに」

ヒトシ「いえ、そういうわけには…あ、聞いたんですけどトウキさんムロジムのジムリーダーですよね?」
ヒトシ「退院後、ジム戦をお願いします」

トウキ「ああ! もちろん! 退院後だからって手加減しないでくれよ?」

ヒトシ「もちろんです! それじゃあ僕はそろそろ…」

トウキ「あ! 待って! ポケナビの電話番号交換しないか? これ私の番号」

ヒトシ「いいですよ、これ俺の番号です」

そうして俺はトウキさんの番号登録を済ませる。

ヒトシ「それじゃそろそろ失礼します」

トウキ「ああ、お見舞いありがとう」

そうして俺は病室を出る。
この後どうしよう…。
集合時間まだあるし…。
もうちょっと早くても良かったか…10時は遅すぎたな…。
なんせ今は9時前。
買い物しようにもポケモンセンターの売店しかない。

ヒトシ「はあ…暇になるぞ…」

…………。

ジュプトル「食らえ! タネマシンガン!」

イシツブテ「う、やられた〜」

ジュプトル「よし! 15連勝!」

イシツブテ「あの〜」

ジュプトル「ん? なんだ?」

イシツブテ「あの…どうしたらそんなに強くなれるんですか?」

ジュプトル「どうしたら…か…俺達はトレーナーのポケモンだ」
ジュプトル「というわけでトレーニングは毎日している」

イシツブテ「あの…あなた達の仲間になれば僕も強くなれますか?」

こいつはそんなことを聞いてくる。
マリルとかもまだ微妙だし絶対って訳じゃないと思うけどあいつもいずれは強くなると思う。
俺より強いポケモンはわんさかいると思う。
だから俺はヒトシのトレーニングにも頑張って着いていく。

ジュプトル「お前の努力次第だ」

イシツブテ「あの…僕、頑張ります! 仲間に入れてくれませんか?」

ジュプトル「俺はいいがとりあえず俺らのマスターに聞いてみる」
ジュプトル「もうすぐ集合時間だ、着いて来い」

イシツブテ「は、はい!」

…………。

ヒトシ「よーし1,2,3,4、…5?」

おかしい…4匹のはずだがイシツブテが加わっている。
俺イシツブテ捕まえたっけ?

ヒトシ「ラルトス、そのイシツブテは?」

ラルトス「どうやらジュプトルさんが拾ってきたらしいです」
ラルトス「なんでもジュプトルさんみたいに強くなりたいんだとか」

ヒトシ「そうか…イシツブテ、俺らの仲間になるにはこのモンスターボールに入る事とこいつらと仲良くする事が条件」
ヒトシ「この条件を飲めるか?」

俺はイシツブテに問い掛ける。
モンスターボールに入らなきゃ話にならない。

イシツブテ「イ、イシ!」
ラルトス「は、はい!」

ヒトシ「よし」

ボフン!

ヒトシ「イシツブテゲット」
ヒトシ「今日は休養日だ、皆よく体を休めるように!」

…………。

イシツブテ「イ、イシツブテです…どうぞよろしくお願いします…」

ラルトス「イシツブテ君、そんなに緊張しなくていいよ」
ラルトス「僕はラルトス、マスターの2番目のポケモンだよ」

マリル「あたしはマリル、ヒトシの3番目」

スバメ「スバメだよ〜ヒトシさんの4番目」

イシツブテ「み、皆さよろしくお願いします!」

ジュプトル「じゃ! 自己紹介も終えたところでイシツブテ歓迎会を始めまーす」

マリル「イシ君、折角の歓迎会なんだから楽しもう!」

スバメ「そうだよ〜今日はイシツブテ君が主役なんだから〜楽しまなきゃ損損〜」

イシツブテ「そうですね…今日はたくさん楽しみます!」

そうしてイシツブテ歓迎会は成功に終わったのであった。



…To be continued




 
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