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ポケットモンスター エメラルド編


第14話 『VSテッセン! 電撃バトル!』




チュンチュン…チチチ…。

ヒトシ 「ん…」

小鳥のさえずりで目を覚ます。
今日予定はジム戦をして昼飯を食ってからキンセツを出発。
後は歩く。以上。

ヒトシ 「皆出て来い!」

ボン×6

ジュプトル 「ジュル」
キルリア 「ふぁ〜」
マリルリ 「リル…」
スバメ 「スバ!」
イシツブテ 「イシ!」
ココドラ 「ココ!」

パタッ。

突然マリルリが倒れた。

ジュプトル 「ジュル!?」
キルリア 「マリルリさん!?」
スバメ 「スバ!?」
イシツブテ 「イシ!?」
ココドラ 「コ、ココ!?」
ヒトシ 「マリルリ!?」

俺はすぐにマリルリに駆け寄り、マリルリを抱える。
触っただけでもすぐにわかった。

ヒトシ 「すごい熱だ…」
ヒトシ 「皆! 出てきてすぐで悪いが一旦戻ってくれ! マリルリはポケモンセンターに連れて行く!」

…………。

ジョーイ 「大丈夫! ただの風邪よ。1日ゆっくり休めば治ると思うわ」
ジョーイ 「点滴打っておいたから今日はここで休ませてあげて」

ヒトシ 「わかりました。ありがとうございました」

ジョーイ 「なんともなくてよかったわ」

ヒトシ 「はい、マリルリの所に行ってもいいですか?」

ジョーイ 「ええ」

俺はジョーイさんに案内され、マリルリのベッドにたどり着く。
俺は近くにあった椅子に座る。

……30分後……。

マリルリ 「リ、リル…リル?」

ヒトシ 「気がついたか?」

マリル 「リル、リルル?」

ヒトシ 「?…そうだ、出て来い、キルリア」

キルリア 「は〜い、あ、マリルリさん、大丈夫でしたか?」

マリルリ 「マリ…」

おそらくマリルリは「大丈夫」とでも言ったのだろう。
あまり無理して欲しくないが。
キルリアを出した目的は言うまでもない。

ヒトシ 「キルリア、マリルリの言っている事を訳してくれ」

マリルリ 「リル、リルル?」
キルリア 「私、どうしたの?」

ヒトシ 「早朝トレーニングの途中で倒れた」
ヒトシ 「ただの風邪らしいから心配するな」

マリルリ 「マリ…リルマリ?リルル?」
キルリア 「そう…トレーニングは? 今日の予定は?」

ヒトシ 「トレーニングは中止、予定はジム戦だ」

マリルリ 「マリルリ?」
キルリア 「そうだったの? あ、これ僕も同感です」

ヒトシ 「ああ、相手は電気タイプらしい」
ヒトシ 「予定通りジム戦はやる、とりあえずお前はまず外れるだろう」
ヒトシ 「お前は1日休んでいろ、じゃあ、行くぞ」

キルリア 「はい」

…………。

『10月17日 午前9時 キンセツジム』


俺は朝飯を食ってからキンセツジムへと向かった。
正直食欲が出なかった。
ただ今はマリルリのためにもこのジム戦は勝たなければいけない。
勿論、他の皆のためにも…。

テッセン 「それじゃあヒトシ君、始めていいかのう?」

ヒトシ 「いつでもOKです」

テッセン 「わかった、審判!」

審判 「はい、これよりキンセツジム第213戦」
審判 「チャレンジャーヒトシ対ジムリーダーテッセンによるバッジを賭けたジム戦を行います」
審判 「使用ポケモンは4体、ポケモンの交換はチャレンジャーのみ認められます」
審判 「道具の使用はジムで支給される『いいきずぐすり』1つとします」
審判 「使用する場合は私にコールしてください」
審判 「制限時間は無制限」
審判 「ポケモン図鑑は観覧にのみ認められます」
審判 「ヒトシさん、何か質問は?」

ヒトシ 「特にありません」

ジム戦は経験済みなので大丈夫。

審判 「了解です。それではジムリーダー、最初のポケモンを」

テッセン 「出番じゃ!ビリリダマ!」

ビリリダマ 「ビリリ」

ポケモン図鑑 『ビリリダマ ボールポケモン 特性防音or静電気』
ポケモン図鑑 『高さ0.4m 重さ10.4kg タイプ電気』
ポケモン図鑑 『なぜかモンスターボールに姿が似ている』
ポケモン図鑑 『少しの衝撃で大爆発してしまうため、ベテラントレーナーも扱いは慎重』

ヒトシ (それって攻撃するたびに爆発するってことか?)
ヒトシ (それじゃあそれに耐えられそうなこいつだな)
ヒトシ 「ココドラ! 先発はお前だ!」

ココドラ 「ココ!!」

テッセン 「ふむ…ココドラか…」

ヒトシ 「ココドラ! まずは『ずつき』だ!」

ココドラ 「ココ!」

テッセン 「ビリリダマ! 『ころがる』で避けるのじゃ!」

ビリリダマ 「ビリリ」

テッセン 「そのまま転がり続けるのじゃ!」

ビリリダマ 「ビリリ…ビリリ」

ココドラ 「コ、ココ!?」

まずいな…ココドラは完全に錯乱されている。

ヒトシ 「落ち着け! ココドラ! そのまま『てっぺき』!」

ココドラ 「コ、ココ…」

俺は『てっぺき』を指示した。
実際素早さの早いビリリダマに遅いココドラが錯乱されちゃあ技も当たるはずもない。
だったら防御力を上げたほうがいい。

テッセン 「ビリリダマ! 『ころがる』攻撃じゃ!」

ビリリダマ 「ビリリ!」

ヒトシ (来た!)
ヒトシ 「ココドラ! 転がってきた所に『メタルクロー』だ!」

ココドラ 「ココ!」

ゴン! ザシュ!

鉄に当たったような鈍い音がした後直ぐに切り裂くような音がした。

ココドラ 「コ、ココ!」

ビリリダマ 「ビリリ…」

テッセン (どうにかこのココドラを倒せんようじゃ勝てんな…)
テッセン (長期戦に持ち込まれんようにするにはあの技を使うしかないのう…)
テッセン (すまんな…ビリリダマ)

ヒトシ 「ココドラ! もう一度『メタルクロー』だ!」

テッセン 「ビリリダマ! 『じばく』じゃ!」

ヒトシ 「!?」

ビリリダマ 「ビーリーリ!!!!」

カッ! チュッドーン!

ココドラ 「コ、ココ〜」

ビリリダマ 「ビ…リ…リ…」

審判 「両者戦闘不能!」
審判 「ジムリーダー、2匹目を」

テッセン 「2匹目はお前じゃ! ラクライ!」

ラクライ 「ライラーイ!」

ポケモン図鑑 『ラクライ 稲妻ポケモン 特性静電気or避雷針』
ポケモン図鑑 『高さ0.6m 重さ15.2kg タイプ電気』
ポケモン図鑑 『空気との摩擦で電気を作り出す』
ポケモン図鑑 『特に空気の乾燥した季節は全身から火花を激しく散らしている』

今の『じばく』…相当な威力だった。
1回『てっぺき』を積んでいるから最後も『てっぺき』にすれば…。

審判 「チャレンジャー! 次のポケモンを!」

ヒトシ 「あ…はい、出番だ、キルリア」

キルリア 「…」

今日のキルリア…やけに静かだ。
マリルリが心配なのだろうか。
こいつはやけに心配性だからな。

ヒトシ 「キルリア! 今はジム戦に集中してくれ、『ねんりき』!」

キルリア 「…! はぁ!」

テッセン 「『とおぼえ』じゃ!」

『とおぼえ』…攻撃力を上げる技。
恐らく次の技は『スパーク』か『でんこうせっか』か、はたまたもう一度『とおぼえ』か。
どれにしろ『ねんりき』はくらわすことができた。
ここからどう攻めるか…。

テッセン 「ラクライ、『でんこうせっか』じゃ!」

ヒトシ 「『テレポート』から『かげぶんしん』!」

『テレポート』でかわし、『かげぶんしん』を成功させる。
だがこの技が後に意味が無い事ということがわかる。

テッセン 「ラクライ、そこから『でんげきは』!」

ラクライ 「ライラーイ!」

そう、これだった。
ラクライを中心にドーム状に電撃が広がり、相手を電撃に巻き込む。
俺はこのとき知らなかった…この技が必中技である事を。

ヒトシ 「この技は…」

俺はポケモン図鑑で『でんげきは』と言う技を検索する。
すると出てきた。
タイプ:でんき 部類:特殊技 特徴:必中。

ヒトシ (ひ、必中ですか…ということは『かげぶんしん』が意味がない)

テッセン 「『でんげきは』!」

ヒトシ 「キルリア! 『めいそう』だ!」

キルリア「リア〜」

最近『めいそう』を使うとテレパシーが聞こえなくなる。
それはさておきこれで『でんげきは』のダメージを抑えた。

テッセン 「もう1度『でんげきは』!」

ヒトシ 「『テレポート』で1番上へ! そして『めいそう』!」

ラクライ 「ラークラーイ!」

キルリア 「はい! キ〜ル〜リア〜」

いくら必中技と言っても届かない範囲に行けば大丈夫。
幸い『でんげきは』が無くなったときに落下している。

ヒトシ 「『ねんりき』で着地!」

テッセン 「落ちたところに『でんこうせっか』じゃ!

ラクライ 「ライラーイ!」

ドカ!

キルリア 「ああ!?」

あ、やべ…『でんこうせっか』忘れてた…。
俺とした事が…。

キルリア 「く、くぅ…」

テッセン 「ほう、耐えたか…」

ヒトシ 「立てるか? キルリア」

キルリア 「は、はい…」

ヒトシ 「…わかった、キルリア! 最大パワーで『ねんりき』だ!」

テッセン 「かわすんだ!」

ラクライ 「ライ!」

キルリア 「逃がさない!」

ヒトシ 「!?」

ラクライ 「ライ!?」

テッセン 「!? ラクライ!」

ラクライ 「ラ、ライ…」

審判 「ラクライ! 戦闘不能!」

ヒトシ (よくやった…辛いだろう? もう倒れろ)

キルリア (?…マ、マスター?)

僕(キルリア)は何故かマスターの声が聞こえた…。
もう倒れろ…って…。

キルリア (すみません…)

バタッ。

審判 「キルリア! 戦闘不能!」

テッセン 「よくやったな、ラクライ」

ヒトシ 「ありがとう、キルリア」

テッセン 「ワシの3匹目じゃ!」

? 「ライラーーーイ!!!」

4足歩行の青い体、黄色の角のようなものが入った頭。
このポケモン、俺はラクライの進化系とみた。

ポケモン図鑑 『ライボルト 放電ポケモン 特性:静電気or避雷針』
ポケモン図鑑 『高さ1.5m 重さ40.2kg タイプ:電気』
ポケモン図鑑 『ライボルトの近くに雷が落ちる為雷から生まれたと考えられていた』
ポケモン図鑑 『戦いになると雷雲を作り出す』

ヒトシ 「ジュプトル! 君に決めた!」

ジュプトル 「ジュル」

俺は某アニメ主人公のポケモンの出し方でジュプトルを出す。
まぁそれは冗談として、恐らくこのライボルトも『でんげきは』を持っているだろう。

ヒトシ 「まず様子見だ! ジュプトル! 『タネマシンガン』!」

ジュプトル 「ジュルーー!」

テッセン 「かわすんじゃ!」

ライボルト 「ライ!」

ヒトシ 「早い!?」

恐らくジュプトルよりは上だろう。
俺のパーティの素早さはダントツで早いのがジュプトルだ。
それより上とは…。
攻撃してきたときを狙うしかないか? いや、他にも方法があるはず…。

テッセン 「ライボルト! 『でんじは』じゃ」

ヒトシ 「『でんこうせっか』!」

ジュプトル 「ジュル!」

シュッ! ドカ!

ジュプトルはかわすのと攻撃を同時にしてくれた。

テッセン 「ほう、かわすのと攻撃を同時にするとは…侮れんな」

俺のジュプトル、『やんちゃ』なものだから攻撃が上がっている気がする。
それゆえにさっきの『でんこうせっか』のダメージは少し大きかっただろう。

テッセン 「ならば『でんげきは』じゃ!」

ヒトシ 「『いやなおと』だ!」

ライボルト 「ライラーーイ!!」
ジュプトル 「ジューールプーーーー」

お互いの技が併殺する。

ライボルト 「ライーー!?」
ジュプトル 「ジュ、ジュプ」

ヒトシ 「いけるか? ジュプトル?」

ジュプトル 「ジュル!」

テッセン 「大丈夫じゃな? ライボルト?」

ライボルト 「ライライ」

テッセン 「よし、『でんこうせっか』じゃ!」

ヒトシ 「こっちもだ!」

ライボルト 「ライライ!」
ジュプトル 「ジュル!」

ズガガガーン!

ジュプトル 「ジュル…」
ライボルト 「ライ…ライ…」

2匹とも辛うじて倒れなかったようだ。
だが、ジュプトルの方が若干余裕だった。

テッセン 「次の戦いは…」

ヒトシ 「次回に続く」

んじゃ文字数やばくなってきたのでこのへんでさいなら〜



…To be continued




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