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ポケットモンスター エメラルド編
第17話 新パーティ発足、行き先が…!
チュンチュン…。
俺は昨日、ココドラが出て行った代わりにドンメルをゲットした。
どうにも鈍感そうなポケモンである。
ヒトシ「お前ら、出て来い!」
ジュプトル「ジュプ…」
キルリア「ふぁ〜」
マリルリ「リル〜」
スバメ「スバスバ!」
イシツブテ「イシ!」
ドンメル「……」
ヒトシ「さて、いつも通りに早朝トレーニングだ」
ドンメル「メル?」
ドンメルが首を傾げる。
そっか…ドンメルは初めてだったか。
ヒトシ「そういえばドンメルは初めてだったな…え〜、…」
俺はポケモンを見渡す。
ドンメルの今回の指導係を探すためだ。
ヒトシ「よし、スバメ、マリルリ!ドンメルにメニューややり方とか教えてやれ」
ヒトシ「♀どうしやり易いと思うのだが?」
マリルリ「マリ!」
スバメ「スバ〜」
そうするとこの2匹は頷く。
そして俺についてきて走り始める。
…………。
マリルリ「まだ大丈夫?ドンメルちゃん?」
ドンメル「とりあえずはまだ大丈夫ですね」
スバメ「早くしないと置いて行かれますよ〜?」
マリルリ「大丈夫!あの人に限ってそんなことはしないわ!」
マリルリ「前もそうだったでしょ?」
スバメ「あ〜カナズミの時ですね〜確かマリルリさんがバテて打ち切りに…」
プシュー。
あたし(マリルリ)は軽くスバちゃんに『みずでっぽう』をお見舞いする。
思い出したくないからだ。
あのまま行っていたら死んだかもね…。
ヒトシさんは全然余裕そうだったけど…。
スバメ「うう…マリルリさんが最初言ったんじゃないですか〜」
…………。
ヒトシ「休憩終了!」
ヒトシ「次に新メニューだ」
キルリア「新メニュー?」
ヒトシ「そうだ! まずは…」
俺はポケモンたちにその新メニューを教える。
細かいことはかったるいんで省略。
これは俺がまだ野球やってたときの最初のウォーミングアップと同じメニューだ。
まあイシツブテやドンメルとスバメは体からしてこのメニューは不可能だが。
…………。
ヒトシ「さて、行きますか」
俺たちは早朝トレーニングを一通り終わった後、少し休憩をしてから出発する。
話によるとここから先のロープウェイを使うといいらしい。
山男「そこの君! 勝負してくれるかね?」
ヒトシ「了解」
…………。
ヒトシ「はい、勝利」
マリルリ、ドンメル撲殺しましたとさ。
俺はワンリキー相手にスバメではなくドンメルで立ち向かった。
今のドンメルの実力を知っておきたいからだ。
仲間に加わったばかりとはいえ、善戦して勝利。
なかなかの出来である。
俺は別れを告げ先に進む。
赤服「……」
ヒトシ「なんだありゃ?」
ロープウェイの入り口に妙な赤服が2人塞いでいた。
アクア団の親戚だろうか?
ロープウェイの係員だとしてもあの服はないわな…。
ヒトシ「幸い別の道もあるし…まぁいっか」
しかしこの甘い判断が命取りであったとは知るはずがなかった…。
…………。
ヒトシ「……暑ぅ」
ここはまさに地獄だった。
さっきから炎タイプしか出てこない。
ここは炎ポケモンの住処だろうか。
自転車を使おうにもドンメル曰く(キルリア通訳)によるとゴムが蒸発するらしい。
どんだけだよ…というわけで俺はドンメルにまたがって進んでいる。
タイプのせいかドンメルとマリルリは大丈夫そうだった。
なぜドンメルにまたがれるかと、さっきの山男曰く俺のドンメルは普通より体がでかいとの事。
測ってみたら1.15m…普通は0.7m(ポケモン図鑑による)だから…。
1. 6倍くらいありやがる…。
俺はそんなに足は長くないので騎乗することは可能だ。
まるで沙漠でラクダに乗るようだ。
ヒトシ「マリルリ、水」
マリルリ「リル〜」
プシャー。
と、まぁこのように暑さが限界になったらマリルリに軽く水をかけてもらうのだ。
もちろんドンメルにかかったてはまずいので、1度降りる。
その際に俺の着地地点をマリルリに冷やしてもらう。
ヒトシ「よし、行くぞ」
ドンメル「メル〜」
マリルリ「リル」
…………。
ヒトシ「ふぅ〜、着いた〜」
ヒトシ「ありがとう二人とも、戻ってくれ」
ドンメル「メル〜♪」
マリルリ「リル〜♪」
そういって俺はドンメルとマリルリをモンスターボールに戻す。
今の時間は…。
ヒトシ(はぁ〜4時24分…)
ヒトシ「こんばんは野宿だな…」
俺は歩きだす。
どこかに泊めてくれるところがあればいいのだが…。
…………。
ヒトシ(フエンタウンまでどのくらいだ?)
俺はそう思い、ポケナビのホウエンマップを開く。
そして俺は驚愕の事実を知る。
ヒトシ(やっちまった…)
なということやら俺は大きくフエンタウンへのルートを外れていた。
どこだ!?!?どこで外れた!?!?!?
俺はよく考えてみる。
炎の抜け道は1本道だったから…。
ヒトシ「ちくしょう〜入った、前かぁ…」
またあれに入るのは嫌だ。
入ったところでまたポケモンに負担がかかるし、そんなことしていたら抜けるころには日が変わっている。
ヒトシ「駄目元であの民家に頼ってみるか」
俺は一軒の民家へと足を運ぶ。
…………。
ケンコー婆さん「ゆっくりしておくれよ」
ヒトシ「ありがとうございます」
なんとこのお婆さん。
ケンコー婆さんと呼ばれているらしくここを通るトレーナーがよく泊まるらしい。
ちくしょう…知らなかった…。
…………。
ジュプトル「いやぁ〜散々だった…」
キルリア「ですね〜もうあそこ嫌…」
オオスバメ「そうですね〜みんなやけどやどくになっちゃいましたし〜」
イシツブテ「いいよな〜ドンメルはやけどしなくて〜」
ドンメル「そうですか?でもどくにはなっちゃいますし…」
ジュプトル「まぁそこは俺以外の稼ぎ場だったな」
マリルリ「そうね…ドンメルちゃんだって新しい技覚えたでしょ?」
ドンメル「はい!『マグニチュード』を覚えました♪」
イシツブテ「おお!俺も『マグニチュード』覚えている!おかけで前のジム戦大活躍!」
マリルリ「それにスバちゃんの進化」
オオスバメ「進化いたしました〜」
マリルリ「あたしは『バブルこうせん』の習得」
マリルリ「キルリアの『サイコキネシス』習得」
キルリア「そうですね〜」
ジュプトル「まぁ俺は休息摂れたが」
イシツブテ「あ! 飯ですよ!?」
ダダダダ!!
ジュプトル「さすが食いしん坊、いつも1番に行きやがる」
ドンメル「私たちも行きましょう」
キルリア「お先に〜」
マリルリ「『テレポート』!? そりゃないでしょ!」
ジュプトル「じゃ!」
スバメ「 『でんこうせっか』ですね〜、じゃあ私も」
マリルリ「はぁ〜あたしたちも行こう?」
…………。
ヒトシ「はぁ〜どうするかな?」
あの赤服がいたせいでロープウェイとは別の道へ進んでしまった。
溶けそうになるし、メンバーはドンメル以外ほとんどやけどするし、しまいには道間違えるし…ったく…タダでさえ時間ないってのに…。
しかし戻るのはな…。
ヒトシ「はぁ…」
…………。
……翌朝……。
俺はあの家を出るとき、朝飯は作ってくれたのだが、さらに昼の弁当まで頂いてしまった。
あの人によると器は使い捨てだから容器は返さなくてよいとのこと…やるやん…。
アカン…ついコガネ弁出てしもうたわ…。
ヒトシ「ふう〜最高〜!」
俺は事実上の借りパクのダード自転車に乗って先を急いでいた。
もしかしたらフエンへ続く道があるかもしれないと思ったからだ。
途中パラソルを持った女性と目が合ってバトルした。
そう、目が合ったらバトルというやつだ。
結果は余裕勝ち♪
パラパラパラ…。
ヒトシ「♪〜って、ああ?」
何かが降ってきたかと思うと空から火山灰が降ってきているではないか!
そういやあのパラソルさんが言っていたっけ?
ここから先は火山灰が降ってくるって。
そのためにパラソルを?
ヒトシ「仕方ない、自転車かたすか…」
火山灰が降っているなかで自転車を使うわけにはな…
俺は仕方なく自転車を縮小してバッグにしまうのであった…トホホ…。
…………。
ヒトシ「はぁ…はぁ…」
自転車降りたのなら走ろうということで走ったのだが…。
この火山灰地は…長い!!
1時間走ったのだが…ポケナビを見るとまだ半分しかいってないようだ。
1時間というとざっと15キロくらいか…歩こ…。
ブフォ!!
?「勝負でござる!」
?「行くでござる!ドガース!」
ドガース「ドガ〜」
忍者服の少年に声を掛けられる。
俺は先を急ぎたいのだが売られたバトルは買うのが礼儀、ってやつだな。
ポケモン図鑑『ドガース 毒ガスポケモン 特性:浮遊』
ポケモン図鑑『高さ0.6m 重さ1.0kg タイプ:毒』
ポケモン図鑑『ドガースに近づくと薄い皮膚を通して毒ガスを渦巻く様子を観察できる』
ポケモン図鑑『少しの刺激で大爆発を起こす』
ヒトシ「バトル中で爆発して欲しくないものだな…」
ヒトシ「オオスバメ!!」
オオスバメ「スバー!」
進化してから泣き声が若干猛々しくなった。
こいつメスなんだけどな〜。
少年「先制は貰うでござる!」
少年「ドガース! 忍法『どくガス』でござる!」
ドガース「ドガ〜」
ドガースは通気溝とも思われる場所から黒い気体を出す。
ヒトシ「オオスバメ! 『かげぶんしん』でかわせ!!」
オオスバメ「スバスバ!!」
少年「おお!? これは!?!?」
ヒトシ「突っ込め! 『つばさでうつ』!」
少年「いや、そこまででござる!」
少年「忍法影分身の術を見せて貰えただけで満足でござる!!」
少年「さらばでござる!!」
ヒトシ「え? ちょ…」
まあいっか…。
さて、歩きましょう〜。
?「エアー!!!」
オオスバメ「ス、スバー!?!?」
ヒトシ「!? オオスバメ!」
…To be continued
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