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ポケットモンスター エメラルド編


第24話 『アスナ戦! 炎天下の熱いバトル!!』




『11月6日 午前8時 ポケモンセンター』

ヒトシ「よし…行くか!!」

今日はジム戦の日、1時間後に始まる。
負けるつもりは全く無い。
俺はポケモンセンターを去り、フエンジムへと向かう。

『同日 8時30分 フエンジム』

ヒトシ「整理券番号10番、ヒトシです」

受付「え〜ヒトシ様ですね、トレーナーサイドでお待ちください」
受付「試合開始の10分前にはジムリーダー、審判が参ります」

ヒトシ「…了解です」

…………
………
……

ヒトシ(8時50分…)

そろそろ来る頃だ。
俺はジムリーダーサイドの扉をじっと見つめる。

ウィーン…

アスナ「……」

ヒトシ(来た!)

アスナがバトルフィールド入りすてすぐに審判が来る。

審判「…1分前…」
審判「これより、フエンジムジム戦、第92戦」
審判「ジムリーダーアスナ対ミシロタウンのヒトシのジム戦を行います!」
審判「使用ポケモンは4体、道具の使用は認められません」
審判「ポケモンの交代は両者有効、図鑑の使用はポケモンの参照のみ認められます」
審判「挑戦者、質問は?」

ヒトシ「問題ありません」

審判「わかりました、ジムリーダー、最初のポケモンを」

アスナ「行け!ドンメル!」

ドンメル「メル〜!」

審判「挑戦者、最初のポケモンを」

ヒトシ「…サーナイト!先発だ!」

サーナイト「はい!」

審判「…午前9時…バトル開始!!」

アスナ「ドンメル!『にほんばれ』!!」

ドンメル「メ〜ル〜!!」

ヒトシ「やっぱりな…サーナイト!『めいそう』だ!!」

サーナイト「………」

ドンメルは『にほんばれ』での下準備をし、サーナイトは『めいそう』で特殊攻撃と特殊防御を上げる。
『オーバーヒート』のダメージを減らすことができる。

アスナ(こうなったら物理攻撃で攻めるべきね…)
アスナ「ドンメル!『マグニチュード』!!」

ドンメル「メル!!」

ヒトシ「『テレポート』!!ドンメルに近づけ!」

サーナイト「! うわ!」

サーナイトはテレポートでドンメルに近づけたが『マグニチュード』の揺れでバランスを崩す。

ヒトシ「大丈夫か?」

サーナイト「はい!余裕です!」

ヒトシ「よし、サーナイト!『サイコキネシス』!!」

サーナイト「はぁ!」

ドンメル「メル!?」

アスナ「ドンメル!?大丈夫?」

ドンメル「メ、メル!」

アスナ「よし、ドンメル!『オーバーヒート』よ!!」

ヒトシ「! ここで!?」

ドンメル「メルーーー!!」

サーナイト「ああ!?」

ヒトシ「サーナイト!」

サーナイト「だ、大丈夫です」

サーナイトのダメージは残り5分の2くらいだろうか。
それに対して、ドンメルは残り5分の1も無いだろう。
『とっしん』でもすれば両方倒れるかどうか…

アスナ「ドンメル!『とっしん』!!」

ドンメル「メル!メル!」

ヒトシ「サーナイト!『サイコキネシス』で受け止めろ!」

サーナイト「はぁぁ!!」

ドンメル「メル〜〜!!」
サーナイト「はぁ〜〜!!」

ドンメル「メル〜〜!!??」
サーナイト「うっ…!」

審判「ドンメル!戦闘不能!」

ヒトシ「よし!1勝!」

アスナ「ごめんね、ドンメル」
アスナ「ゆっくり休んでね…次!マグマッグ!!」

マグマッグ「マグ〜」

ヒトシ「サーナイト、お前も休め」
ヒトシ「ジュプトル!!頼んだ!」

ジュプトル「ジュル!」

アスナ「草タイプ!?」

驚いているようだな…
草タイプを炎タイプと当てるのは得策ではないからな。

アスナ「マグマッグ!『スモッグ』!!」

マグマッグ「マグ〜」

ヒトシ「ジュプトル!!『いやなおと』だ!」

ジュプトル「ジュル〜〜」

マグマッグ「マ、マグ〜〜!?」

ジュプトルは煙に包まれながらも『いやなおと』を出す。
この技ならば、多少の目暗ましは関係ない。

シュゥ〜〜

アスナ「! マグマッグ!『にほんばれ』!!」

アスナは『にほんばれ』の時間切れに気付き、もう一度『にほんばれ』をする。
これがチャンスだった。

ヒトシ「! 光だ!ジュプトル!光の方向に『がんせきふうじ』!!」

アスナ「!?」

ジュプトル「ジュル〜〜!!」

マグマッグ「マ、マググ〜〜」

アスナ「マグマッグ!!」

ヒトシ「トドメだ!『リーフブレード』!!」

アスナ「時間が無い…マグマッグ!『ひかりのかべ』!」

マグマッグ「マグ〜〜」

ザシュ!!

審判「マグマッグ!戦闘不能!!」

アスナ「ありがとう、マグマッグ」

さて、無事に2勝目を取ったわけだが…

ヒトシ(恐らく…残り2匹は強敵!)

アスナ「バクーダ!!よろしく!!」

バクーダ「バックダ!!」

ヒトシ「バクーダか…」

前にマツブサ戦で見たことがある。
炎・地面タイプのポケモンだ。
通常はマリルリでいくのがセオリーだが…

ヒトシ「ジュプトル、行けるか?」

ジュプトル「ジュル!ジュル!」

ジュプトルは大丈夫だということを表すかのように軽快なフットワークを見せる。

ヒトシ「ジュプトル!『リーフブレード』!!」

ジュプトル「ジュル!」

アスナ「バクーダ!『たいあたり』ね!」

バクーダ「バク!!」

ドゴン!!

ジュプトル「ジュル…ジュル!?」

ヒトシ「!? ジュプトル!」

アスナ「ふふふ…とうとう来たわね…」
アスナ「バクーダの特性は『炎の体』…直接攻撃を受けたらやけどさせる可能性がある特性よ」

つまり、ジュプトルは『リーフブレード』により、やけどしたということ。

ヒトシ「…だが逆に言えば『リーフブレード』は当たったということだ!」
ヒトシ「ジュプトル!遠距離攻撃だ!!『タネマシンガン』!!」

ジュプトル「ジュ、ジュルーー!!」

ただ、これもダメージが少ない。
相手は『ひかりのかべ』で特殊攻撃に強くなっているし、ジュプトルもやけどで攻撃力も下がっている。

アスナ「バクーダ!!当たってもいい!『メロメロ』よ!!」

バクーダ「バク…バク♪」

ジュプトル「ジュル!?ジュプ〜ト〜♪」

ヒトシ「! しまった!」

アスナ「よし、トドメの『オーバーヒート』よ!!」

ヒトシ「聞け〜〜!!『いやなおと』だ!」

バクーダ「バク〜〜!!」

ジュプトル「ジュル!?!?」

審判「ジュプトル!戦闘不能!!」

ヒトシ「…すまん、ジュプトル」
ヒトシ「行け!ゴローン!!」

アスナ「ここからが本番だよ〜!」
アスナ「戻って!バクーダ、行って!コータス!!」

ヒトシ「コータスか…」

ポケモン図鑑『コータス 石炭ポケモン 特性:白い煙』
ポケモン図鑑『高さ:0.5m 重さ:80.4kg タイプ:炎』
ポケモン図鑑『石炭を燃やすエネルギーで戦う』
ポケモン図鑑『鼻の穴から煙を噴出すときに機関車の警笛に似た音を出す』

アスナ「さぁ!やけどなおしの準備はいいかぁ!?」

ヒトシ「アスナ…パクりはアカンよ」

アスナ「うぅ…バレた?」

グレン島のジムリーダー、カツラの名言がそれだからな。
いくらジムリーダー同士でもパクりはだめだろ…

アスナ「コータス!『えんまく』!!」

ヒトシ「ちょ!ゴローン!『えんまく』が晴れたころに『いわおとし』だ!!」

そして、『えんまく』が晴れる。
ゴローンもすかさず『いわおとし』を放つが空振りに終わる。

ヒトシ「!? いない!?」

アスナ「今よ!『のしかかり』!!」

ヒトシ「な!?」

コータス「コー!」

ゴローン「ゴロ!?」

『えんまく』で姿をくらましているうちに『のしかかり』を放つとは…。
さすがジムリーダー…コータスが主力か!

アスナ「コータス!もう1度『えんまく』!!」

ヒトシ「同じ手を食らうか!!ゴローン!『マグニチュード』だ!」

ゴローン「ゴロ!ゴロ…」

ビリビリ…

ヒトシ「ゴローン!まさか!」

コータス「コー!!」

ゴローン「ゴロ!?」

アスナ「コータス、戻って!バクーダ!」

バクーダ「バク!」

ヒトシ「く…かなりまずいな…」

アスナ「『にほんばれ』よ!!」

バクーダ「バク〜〜」

ヒトシ「今だ!『マグニチュード』!!」

ゴローン「ゴ、ゴロ〜〜!!」

バクーダは切れた晴れ状態をまた作る。
そのうちに『マグニチュード』は打つことは出来たが…

ゴローン「ゴ、ゴロ〜〜!!??」

ヒトシ「! ゴローン!!ここでさらにやけどだなんて…」
ヒトシ「戻れ!ゴローン!!」

ゴローン「ゴロ!」

ヒトシ「!? ゴローン?」

ゴローンはモンスターボールに戻るのを拒む。
後続にマリルリがいるのに…自分が足を引っ張るのが嫌だというのか?

アスナ「いじっぱりねぇ…バクーダ!『オーバーヒート』!!」

ゴローン「ゴロ!!」

ゴローンはなんでも来いとでも言うかのように身構える。
そんな状態で…無茶だ!!

ヒトシ「やめろ!!ゴローン!!壊れるぞ!!」

バクーダ「バク〜〜〜!!!!!!」

ドカーーーン!!!

ゴローン「ゴロ〜〜〜!!!!」

ヒトシ「やめろ!!ゴローン!!!!!!!!!!!!!!」



…To be continued




 
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