ポケットモンスター サファイア編




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第31話 『電撃の恐怖!?』





『11月14日 トウカシティ−トウカジム前−』


ユウキ 「ん…今日も快晴」

明朝は午前5時02分…相変わらずの起床時刻に起きると空は思ったより明るかった。
最近この時間に起きれなかったがどうやら気の持ちようが変わるとまた元に戻れるようだ。

ユウキ (なんだかんだで気負いしていたのかな…俺)

まぁ、それはそれ、これはこれ。
とりあえず、心機一転して頑張りますか!

ユウキ 「んーと、ポケナビによるとそろそろ東側に行かないといけないようだな…」

俺が主戦場にしていたのは西側。
これからミナモやホウエンと言った重要都市のある東側に行くことになる。
方向音痴の俺が無事辿り着ける確率はどれくらいだろうか…。

ユウキ 「バッジもこれで4つ…ん?」

4…つ?

俺はバッジケースを確認する。
ストーンバッジだろ…。
ナックルバッジ…。
ダイナモバッジ…。
ヒートバッジ…。

ユウキ 「あ!? バランスバッジ貰うの忘れてた!?」

S・H・I・T!
すっかり貰うの忘れていた!

しかし、幸い俺はまだトウカシティ(しかもジム前だ)。
そんなに急がなくてもいいだろう…。

? 「あ、ユウキ君だよね!?」

ユウキ 「あい…? そうですけど?」

突然、どこかで見たような親父に声をかけられる…。
俺の人生でこんな人物とであったか…検索中検索中…。
検索結果…該当ナシ。

…ダメじゃん…。

ユウキ 「えと、どちらさまで?」

? 「あ、私ミツルの父です」

なんと、ミツルパパですか。

ミツルの父 「昨日、この街にユウキ君が来たとセンリさんからお話を受けまして」

ユウキ 「はぁ…? それで何か用が?」

ミツルの父 「実は…、シダケで療養していた筈のミツルがある日突消息を絶ってしまったんです…」

ユウキ 「はい…?」

ミツル…君が?
なんでまた…。

ミツルの父 「それで、ミツルはユウキ君のことを尊敬していたし、何か知らないかと思ったんです」

ユウキ 「生憎だけど…人間関係悪いんで…」

ちゅーか、ほとんど会話しとらんし!

ミツルの父 「そうですか…てっきりユウキ君の後を追ったかと…」

それはいわゆる「迷惑です」ってやつだな…。
まぁ、一応かんどいてやるか…
すっげーかったるいけど。
俺って無駄に人がいいんだよな…はぁ。

ユウキ 「わかりました…、一応旅をしながら探してみましょう」
ユウキ 「どうせ、行きがけですし、それでいいですね?」

ミツルの父 「はい! ありがとうございます!」

ミツルパパはそう言って激しくお辞儀した。
ここまで親ばかもいけば立派だな…。

ミツルの父 「あの、これはそのお礼です、貰ってください」

ユウキ 「はい…これは…技マシン?」

ミツルの父は用意周到にも俺に技マシンを渡してきた。
何の技マシン…?

ミツルの父 「それは秘伝マシン03『なみのり』です」
ミツルの父 「是非、持っていってください!」

ユウキ 「はぁ…ありがとうございます」

用件を済ませるとミツルパパは走ってどこかへ行ってしまった。
もしかして、一日中走り回っているのか?

ユウキ 「…かったるいな」

何がかったるいって、こんな仕事を受けたこと…。
どうにも俺はトラブルを引き寄せる性質らしい。
問題が解決したと思ったらすぐ次の問題。
まぁ、今回は適当にやっていればいいだろう…。
あーだこーだいいながらやってしまうの性分だな…。

ユウキ 「っと、時間も時間だから朝練するか!」



………………。



『同日:8時33分 トウカジム』


センリ 「これがバランスバッジだ」

ユウキ 「ありがと、パパ」

俺は昨日貰い忘れたバランスバッジをパパから貰っていた。
これが目的じゃなかったからおもいっきり昨日は忘れていたよ…。

センリ 「さて、ユウキはこれで5つのジムバッジを手に入れたわけだがこれからはどうするんだ?」

ユウキ 「ん〜、とりあえずもう100日ちょっとしかないから東側のジムを巡ろうと思うけど…」

ポケモンリーグは1年の準備期間を用いて行われる。
ポケモンリーグ第1次予選はその年の4月に行われ、3月1日までにポケモンリーグ本戦会場(ホウエン地方ではサイユウシティ)に行かないといけない。
第一次予選の合格基準は、ポケモンリーグ運営委員会公認ジムバッジ8つ以上そろえること。
第二次予選はチャンピオンロードの突破。
一週間にも渡る長い挑戦をポケモン達と共に抜ける。
これまでのジムを突破した強者たちでさえもほとんどがここで脱落する。
なぜならば、その強者たちが互いにポケモンバトルで人数を削りあうからだ。
まぁ、それゆえに本当に強い奴だけが生き残るシステムだが。
そう、チャンピオンロードの7日間はまさにチャンピオンになるためのサバイバルなのだ。
そして最後の第三次予選。
サイユウ会場で本戦への限られた28枚の(四天王はシードなので計32枚)切符を巡って人数を削られる。
もちろん、32人に満たない場合は三次予選は行われない。
一年間に渡る長い戦いを抜けてそして初めて俺達はポケモンリーグに出られるのだ。

ちょっと説明長くなったけど勘弁。
作中の時間は過ぎてないぞ。

センリ 「そうか、だったら103番道路へ行け」

ユウキ 「103番道路…? あそこって…」

103番道路…110番道路と直結しておりここを通るとキンセツシティに物凄いショートカットになる。
しかし、世の中そう上手い話ばかりではない。
103番道路には大きな川があり、普通に渡るのは無理だ。
まぁ、『なみのり』があれば別だが。

ユウキ (ん、そういえばなみのりあるじゃん…)

そういえばラグに覚えさせたんだった。
なんだ、だったらいけるじゃん。

センリ 「あ、ちなみに今は渡し舟が出ているからなみのりで行く必要ないぞ」

ユウキ 「そうかい…」

出鼻をくじかれるとはこのことか…。

センリ 「そして、キンセツシティに向かっから118番道路に向かって『ヒワマキシティ』に向かうと良い」

ユウキ 「ヒワマキシティ…そこにジムが?」

センリ 「ああ、あるにはある…」

ユウキ 「? あるにはある…何か問題が…」

センリ 「いや、その…私も詳しい事情を知っているわけではない…」
センリ 「ただ、言えることはもしジム戦を拒否されたら迷わず他のジムへ行け」

ユウキ 「ちょ、ちょっと待って! 拒否ってそんなの…!」

センリ 「本来ならヒワマキ…トクサネ…ルネと行くのが最短ルートだ」
センリ 「これがもっとも期間的に余裕が持てる、しかし、なにもこれらだけが公認ジムではない」
センリ 「このホウエン地方には14のジムがある、ほかを狙うのもよしだ」

ユウキ 「…とりあえず、その順で行ってみるよ…」

センリ 「うむ、ユウキならやれる」

ユウキ 「気休めとして受け取っておくよ」

どうせ、パパのことだ、最短であると同時に最もレベルの高いルートだろう…。
特にルネ…。
ジョウト地方にまで名が轟くほどの名ジムじゃないですか!
まぁいい…。
それらに勝てないようならポケモンリーグなんてもってのほか…。
出るからには優勝する気だからな…。

ユウキ 「それじゃ、さくさく行ってきますわ」

センリ 「うむ、頑張れよ」

ユウキ 「ういうい」

俺は適当に返事してジムを出る。
とりあえずキンセツシティを目指しますか。

ママ 「あ、ユウキ!」

ユウキ 「ん? ママ?」

玄関のところでママに呼び止められる。
一体なんだろうか…ていうかまだいたのか…。

ママ 「はい、これあげる!」

ユウキ 「…小判?」

それは小判だった。
質屋に売れってか?

ママ 「それは『おまもりこばん』」
ママ 「持っていると金運が上昇するんだって」
ママ 「旅にお金は必要だからね♪ もっときなさい」

ユウキ 「そういう物ならありがたく」

俺はそれを貰うと服のポケットに入れた。
これから金に困るのは目に見えているからな。

ママ 「ふふふ…頑張ってらっしゃい!」

ユウキ 「あいよ」

ママに元気よく見送られ俺はついにジムを出る。



ユウキ 「また…気ままな一人旅ってか…」

俺は空を見上げてそう言う。
割と一人旅っていうのは性にあっている。
ただ、雲の様に自由であれ…てか。

ユウキ 「行きますか」

と、その前に一旦ミシロタウンだな。

俺はふと、サーナイトとの約束を思い出す。
『あれ』、取りに行かないとな。



…………。



『ミシロタウン:自宅』


ユウキ 「んーと、あ、あったあった!」

俺は自分の部屋の押入れを調べるとある探している本を見つけた。

ユウキ 「ほれ、サーナイト」

サーナイト 「わぁ…ありがとうございます!」

俺が読み古した本をやるとサーナイトは物凄く嬉しそうにした。
そんなに嬉しい物かね。

ユウキ 「まぁ、いいや、それじゃすぐ行くぞ」

サーナイト 「はい!」

さて、これだけのために戻ってきたので俺はすぐにでもここを出発する。
時間少ないからな。




…………。
………。
……。





『11月17日:11時38分 キンセツシティ』


ユウキ 「と、いうわけで」

やってきました、キンセツシティ。
よく、時間がすっ飛ぶぜ。
うーむ、しかしシダケ通るより断然速いじゃん…。
このルートは便利だな。
さて、まだまだ日も明るい、ポケモンセンターでポケモン達の回復をしてもらったらさっさと行くか。

と、いうわけで俺はポケモンセンターに向かった。




お姉さん 「ようこそ、ポケモンセンターへ!」

ユウキ 「あれ、マイさんじゃない?」

キンセツのポケモンセンターに来ると今日はマイさんじゃなかった。
今日は非番かな?

ユウキ 「あの、マイさんは?」

お姉さん 「マイさんなら117番道路の育て屋さんの所に行ったわ」

ユウキ 「育て屋さん?」

そう言えば、聞いたことがあるな…。
確か…。



ーそれは…トウカシティを出発する日のことだった。


チイ 「あなたのグラエナ…思ったよりダメージが大きいの」

ユウキ 「やっぱり…」

トウカシティのポケモンナースのチイさんから当然の宣告を受ける。
おもいっきり壁破りして気絶したからな…。

チイ 「それで、ここの施設ではちょっと効率が悪いからね、117番道路の育て屋さんに預けようと思うの」

ユウキ 「育て屋さんって…あの、トレーナーの代わりにポケモンを育てるあれですよね?」

チイ 「そう、育て屋さんならグラエナもポケモンリーグに間に合うように治してくれると思うのよ」
チイ 「レベルも上がるし、一石二鳥でしょ? でも、当然料金が付きまとうの…どうする?」

ユウキ 「…mmmm〜…」

悩む所だ。
グラエナには早く治ってもらいたい。
しかし、料金か…。

ユウキ 「わかりました、お願いします」

チイ 「わかったわ、それじゃあ、育て屋さんに預けるわね」



…………。
………。
……。



ユウキ 「あの育て屋さんか…」

現在グラエナが育て屋さんに預けられている。
しかし、マイさんはなんで育て屋さんに?

ユウキ 「まぁ、いいや、とりあえずポケモンたちをお願いします」

お姉さん 「かしこまりました、しばらくお待ちください!」

俺はモンスターボールを預けるとそのまま待合室に向かった。

ユウキ (うーむ、思えばメンバーも大分変わったよな)

俺の一番のパートナー、『ラグラージ』。
信頼厚い『サーナイト』。
最近なんかおかしい『コドラ』。
いつものんびりしているがやる時はやる『コータス』。
歌ってばっかりだがなんだかんだで頑張っている『チルット』。
そして…。

ユウキ (正体不明の変なやつ…『リリーラ』!)

まさに太古のロマンなのだが、いかんせん状況を選びすぎる。
まず、足がないからその場から動くことが出来ない。
ゆえに動き回る敵には弱いかと思いきや案外強い。
イソギンチャクのようにじっとしているかと思ったら突然ヘドロ攻撃をしたり、近づくものは触手を絡めて丸呑みしようとする。
まさに弱肉強食…。
一日一回ってレベルで鳴き声を上げるが、ほとんど無口。
実力的には強い奴には圧倒的強いが、弱い奴には圧倒的弱い。
向き不向きが非常に出やすい奴だ。

ユウキ 「おもしろいっちゃ面白いがな」

テッセン 「何が面白いんじゃ?」

ユウキ 「て、テッセンさん!」

突然、テッセンさんが顔を現す。
いつからいたのやら…。

テッセン 「どうじゃ、調子は」

ユウキ 「おかげさまで5つ目です」

テッセン 「おお、そうか! 頑張ってくれよ応援するぞ!」

テッセンさんは相変わらず笑っている。
笑うことこそが健康の秘訣か…。

ユウキ 「ところで、テッセンさんはどうしたんですか?」

テッセン 「ふむ、実は今日は午前中に2回もジム戦があってな、いい加減疲れたポケモン達を回復に来たんじゃよ」

ユウキ 「…そりゃ、ハードっすね」

テッセン 「うむ、まぁ、2回とも勝ったがな、ワハハ!」

ユウキ 「……」

さすがジムリーダー…。
伊達じゃないな…。
それとも、相手が弱かったのか?

お姉さん 「はい、ユウキさんお待たせしました」

ユウキ 「あ、ありがとうございます」

お姉さんはわざわざモンスターボールを待合室に持ってきてくれた。
俺は礼を言ってそれを受け取る。

テッセン 「ふむ…丁度回復したところか」

ユウキ 「ええ、そうですけど?」

テッセン 「よし! これはユウキ君に頼もう」

ユウキ 「はい?」

なんか、嫌な予感…。
また、面倒事…?

テッセン 「街のはずれにニューキンセツという発電所があるんじゃが実はな…」

ユウキ 「様子を見てきてくれと?」

俺はテッセンさんが言い切る前に恐らくな用件を言う。

テッセン 「さすがじゃな、できれば発電を一時止めてほしい」
テッセン 「どうも、最近様子がおかしくてな、しかしワシは忙しいしな」
テッセン 「あそこはそれなりに強力な電気ポケモン達が住み着いちまったから並のトレーナーには行かせられないし」
テッセン 「そこで、君の出番じゃ! 君ならポケモン達が襲ってきても大丈夫だろうし、機械の扱いも手馴れとるじゃろ?」

ユウキ 「はぁ…わかりました、それじゃ行ってきましょう」

テッセン 「おっと、早まるな、これが必要じゃ」

ユウキ 「…鍵ですね」

テッセン 「入り口の鍵じゃ、無人発電所じゃから鍵ぐらいかけとるんじゃ」

ユウキ 「それじゃ、行ってきます」

俺はニューキンセツの鍵を受け取ると、そのままニューキンセツへ向かうのだった。



………。



ギギィ…ガラガラガラガラ…。


ユウキ 「…ニューキンセツね」

街外れにあったやや、小さめな無人発電所。
正体は地下にあった。
どうやら、地下で発電しているらしい。
どうせ、テッセンさんのことだから何か仕掛けしているんだろうな…。

コイル 「コイ〜」

ビリリダマ 「ビリビリ!」

ユウキ 「…かったる」

とりあえず、出迎えてくれたのはコイルやビリリダマの大群だった。
なんだか、歓迎してくれている雰囲気じゃないな…。

ユウキ 「ここは…」

三十六計逃げるに如かず!


『ユウキは逃げ出した』



………。



ユウキ 「はぁ…はぁ…冗談じゃない」

一体一体ならそう問題視もしないが、あれは多すぎる。
30体はいたぞ。
よく、逃げ切れたものだ。

ユウキ 「さーて、それじゃこれから…」

カチ!

ユウキ 「…な〜んか、踏んだな…?」

この手のは地雷か…はたまたそこが抜ける落とし穴か…?
俺は恐る恐る下を見ながら足をスイッチから離す。

ユウキ 「…なんにも起きないな…?」

不発かとも思ったが、どうやらトラップではなさそうだ。
まぁ、さすがにいくらテッセンさんでもトラップなんか仕掛けてないか。

ビリリダマ 「ビリリ…!」

ユウキ 「爆弾ならあるがな…」

カッ! チュドーン!!

ビリリダマはいきなり『じばく』してくれる。
『じばく』するにしてもせめて迷惑のかからない所でしてほしい物だ。

ユウキ 「けほけほ! たく…こんな調子この発電所続くの…?」

なんかむかつく。
どうしてこんなになるまで放置するかな…。
マジで困難な作業だ…。

ユウキ 「これはさすがにかったるいの度を越えすぎているぞ…」

コイル 「コイー」

ユウキ 「やられる前に! ラグラージ!」

ラグラージ 「ラグゥ!!」

ユウキ 「ラグラージ、『マッドショット』!」

バシャア!!

コイル 「コ〜…」

とりあえず、間髪いれずに倒す。
某蛇さんのようにはいかないが、見つかったらすぐに倒す、基本だ。

コイル 「コイー」

ビリリダマ 「ビリ、ビッダ!」

ユウキ 「ちぃ…また集まってきたな」

気がつくと今度は3体ほどビリリダマやコイルが来た。
やられる前にやる!

ユウキ 「『だくりゅう』だ!」

こんな室内で使って大丈夫かとも思うがそうも言ってられない。
つぶす!



…………。



ユウキ 「ふぅ…」

ラグラージ 「ラージ」

とりあえず、切り抜けた。
出現率の高い発電所だ。
さっさと先に進もう。

コイル 「コー」

ユウキ 「…いい加減に」

またもや、コイルが現れる。
さっきからこれで全然動けないんだが…?

ユウキ 「もしかして、こいつら倒したポケモンの出す漏電に寄ってきているんじゃ…?」

たぶん当り。
ということは…。

ユウキ 「逃げるが勝ちだ!!」

結局、ほとんどは逃げることになるのだった。
途中ビリリダマがスイッチに乗っていたりと迷惑この上ない発電所だったがなんとか発電の大本に辿り着くのだった。

ウィィィィ…ン…。


ユウキ 「これでよし」

とりあえず発電を停止する。
これ位なら図面がなくても大丈夫だ。
少々発電力が過剰気味だったようだが、停止したとりあえず大丈夫だろう。
でも、一体なにに使う電力なんだろうか…?

ユウキ 「まさか、ジムで使う電力だったり」

て、それはさすがに作りすぎか…。
どういうシステムで電力創っているんだろうな…。
見た所、原子力、火力、水力ではなさそうなんだが…。
近くに水場があるし、風力、波力、はたまた地熱力か?
まぁ、何でも良いがな。

ユウキ 「さてと、んじゃ…」

帰りますかね。
気がついたらもう16時じゃないですか。
おもったより長くいたな…。

ビリリダマ 「ビリリ…」

コイル 「コイルー」

マルマイン 「マーイン!!」

レアコイル 「コイー、コイー、レアー!」

ユウキ 「……」

ここからの出口はひとつ。
行った道を帰るのみ。
つまり、ここは行き止まりだ。
ここで入り口を塞がれたら、チェックメイトなわけで…。

ユウキ 「つまり…積み?」

よく見るとレアコイルやマルマインまでいるじゃないですか…。
いちいち図鑑で確認する気にもならないな…。

ユウキ 「これがいわゆる…絶望…はぁ、かったる」

こうなったらやるしかないな…。
コンチクショウ…。



…結局、こんな面倒事のせいで今日はキンセツで一泊するのだった。




ポケットモンスター第31話 『電撃の恐怖!?』 完






今回のレポート


移動


トウカシティ→ミシロタウン→キンセツシティ:ニューキンセツ


11月17日(ポケモンリーグ開催まであと104日)


現在パーティ


ラグラージ

サーナイト

コドラ

コータス

チルット

リリーラ


見つけたポケモン 46匹

マルマイン



おまけ



その31「仕事の後」




テッセン 「わーはっはっわーはっはっは!」

ユウキ 「テッセンさん…笑い事じゃないですって…」

結局、ポケモンセンターに戻れたのは7時を回っていた。
俺、昼飯食ってないんだけど…。

テッセン 「ワッハッハ! いやぁ、すまないすまない」
テッセン 「まぁ、お礼といっては何だがこれをやろう」

ユウキ 「技マシン?」

テッセンさんは技マシンを駄賃としてくれる。
金じゃないがこれもおまもりこばんの効力か?

テッセン 「技マシン24、『10まんボルト』じゃ」

ユウキ 「これって、スロットの景品だったりするかなりレア技マシンすよね?」

テッセン 「なーに、別にいいんじゃよ、よく貰うんじゃよ技マシン」

ユウキ 「はぁ…そうですか」

そういうことなら喜んでもらっておこう。
でも、10まんボルトか…誰か覚えられるかな…?

テッセン 「そうそう、おぬしの所のキノガッサな、育て屋さんに預けてもらった」

ユウキ 「…は?」

育て屋さんって…。

ユウキ 「隣の道路の?」

テッセン 「うむ、マイさんの提案もあってな」
テッセン 「一握りの賭けなんじゃが…」

ユウキ 「その…料金の方は…」

テッセン 「ああ、大丈夫じゃよ、ワシが出す、勝手に預けちまったんだからな」

ユウキ 「あ、そうですか…」

心の中でホッとしてしまう。
金には勝てんな…。

テッセン 「さて、それじゃあ、飯でも食いにいくか」

ユウキ 「お供しますよ」

テッセン 「うむ! それではあの時のラーメン屋いくか」

ユウキ 「はい」

結局…知らない間にキノガッサも育て屋さんに預けられ育て屋さんに二匹預けられることになるのだった。
まぁ、いいか。


おまけその31 「仕事の後」 完



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