ポケットモンスター サファイア編




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第83話 『サティVSアンナ ?しきバトル!?』






シャベリヤ 『さぁ、もうすぐBブロックも第3試合が始まろうとしているぞ!』
シャベリヤ 『この後控えているのはBブロック第3試合サティ選手VSアンナ選手と第4試合リフィーネ選手VSイヴ選手だ!』



『3月5日 時刻3:00 サティ控え室』


サティ 「はぁ…やっと出番かしら〜」

でも、問題はあのアンナっていう謎のアンノーン使いかしら…。
どうにも掴み所がないし〜…どう対策すればいいのかしら〜?

リフィーネ 「やっほ〜♪ サティちゃ〜ん♪」

サティ 「? どうしたのかしら?」

なんとリフィーネさんが突然、控え室に入ってくる。
一体、どうしたのかしら〜て。

サティ 「まさか…本当に…本当になのかしら〜!?」

サティのイメチェンの件、一回戦相手の棄権でうやむやになったけど、まだ生きていたのかしら!?

サティ 「あの〜…もう時間もないし〜…?」

リフィーネ 「だいじょーぶ、だいじょーぶヨ! すぐ終わるし、試案のひとつだから♪」

サティ 「え? ひとつって…どういうことかしら?」

リフィーネ 「まだどんな髪型が似合うかわからないからネ、色々試さないと〜♪」

サティ 「いや〜!? や〜め〜て〜かしら〜!?」



…………。



シャベリヤ 『さぁ、現在時刻16時10分、いよいよBブロック第2回戦第3試合が始まろうとしていますが…』
シャベリヤ 『サティ選手の姿が…見えませんね?』

ザワザワ…。

サティ 「うぅ…どうしてこんなことに…」

アンナ 「…あ」

シャベリヤ 『ん? ああっと! 来ました来ました…て…んんっ!?』

ザワザワ、ザワザワ!

みんな、なんだかサティを見て、騒いでいるかしら…。



…………。



ヨー 「な、なんだかなぁ…」

リュウト 「前回はおかっぱで…今度は七五三か?」

ユウキ 「いや、七五三じゃないな…どちらかというと五五三…てか、どっちにしろ…なぁ?」

ヨー 「金髪にあれは…似合わねぇ…」



…………。



シャベリヤ 『え、えーと、少々予想外の出来事がありましたが、サティ選手現れました! いよいよ第3試合スタートです!』

サティ 「う〜…あれ?」

見てみるとフィールドに何もない…。
まっさらのフィールド…と言うわけではないようだけど床が金属のようだった。
今回は何する気かしら?

シャベリヤ 『今回は無重力フィールド! その床は少し特殊で重力を遮ることが出来るんだ!』
シャベリヤ 『ただし、フィールドの外は重力に囚われるから、気をつけてくれ!?』

サティ 「なるほど〜無重力かしら〜て、そんなの初体験かしら!?」

審判 「それでは、両者不正の無いように最初のポケモンをフィールドへ!」

サティ 「いっくのかしらー! ジバコイルー!」
アンナ 「アンノーン」

ジバコイル 「ジバ〜」

アンノーンA 「アンノーン」

とりあえず、サティとしてはまずはジバコイルを出したかしら。
オーダーを決めた時点ではフィールドはわからないのはやっぱり不便かしら…。

サティ 「ジバコイル、動けるかしら!?」

ジバコイル 「ジバジバ〜」

ジバコイルは問題なく動いてみせる。
ふぅ…浮遊しているタイプで良かったかしら。
で、向こうは…。

アンナ 「……」

アンノーンA 「アンノーン」

サティ (わ…わからないかしら)

少なくともアンノーンは浮遊系だし大丈夫そう…。
問題はアンノーンの使える唯一の技…『めざめるパワー』かしら…。
この『めざめるパワー』、使うポケモンによって効果が違うかしら…。

審判 「ジバコイル対アンノーン、はじめ!」

サティ 「先手必勝かしら! ジバコイル、『かみなり』かしら!」

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

ジバコイル 「ジバー!」

アンノーンA 「アンノー」

カッ! ピッシャァァン!!
バッシャァァァ!!

アンノーンA 「アンノー!?」

アンノーンは周囲に水タイプの『めざめるパワー』をばら撒いたかしら。
だけど、それじゃ運が無かったかしら!?
ジバコイルの『かみなり』はアンノーンに当たり、そして水は電気に相性悪いかしら!?

サティ 「よーし! ジバコイル、もう一度『かみなり』でとどめかしら!?」

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

ジバコイル 「ジバー!」

アンノーンA 「アンノー!」

再び、アンノーンが周囲に水をばら撒く。
今度はちょっと速い、だけどジバコイルの『かみなり』が当たればぁ!?

ピッシャァァン!!

シャベリヤ 「ああっと! 外したー!? ジバコイルの攻撃、当たらない!」

サティ 「ふ…よくあることかしら」

見事にジバコイルの『かみなり』は外れてしまう。
アンノーンの『めざめるパワー』は威力が低いのか、ジバコイルもそこまでダメージは受けていないかしら。

サティ 「しかーし! この勝負貰ったかしら! ジバコイルの『かみなり』が一度でも当たれば、もうそのアンノーンはダウンかしら!?」

アンナ 「……」

サティ 「さぁ、今度こそ倒すのよ! ジバコイル、『かみなり』!」

ジバコイル 「ジバー!」

アンナ 「アンノーン、上に攻撃を集中させて」

アンノーンA 「アンノーン」

アンノーンは上に向けて『めざめるパワー』の力を溜める(多分)。
だけど、それで何をするつもりなのかしら?

ピッシャァァン!!
バッシャァァ!

ジバコイルの『かみなり』がアンノーンに落ちる。
直後アンノーンは『めざめるパワー』を一点集中で『かみなり』に向かって放った。

サティ 「無駄かしら! 水は電気を通すかしら!」

アンナ 「そうでもないよ…」

サティ 「え!? ええ!?」

なんと、ジバコイルの『かみなり』がアンノーンに当たらない。
いや…『届かない』。

シャベリヤ 『なんとアンノーン、相性の悪い水で、電気を止めた!』

アンナ 「水が電気を通しやすいのは不純物が多いため、水自体は電気を通しにくい性質を持つわ…」
アンナ 「アンノーンの自らの力で作り出した水は純水…電気を通さないわ…」

サティ 「ふ、ふたつの意味で馬鹿なかしら…」

まさか、水にそんな秘密があったとは…。
そして、アンナって普通に喋れたのかしら〜…。

アンナ 「戻ってアンノーン」

サティ (む、アンノーンを戻したかしら…次出てくるのは…アンノーンに決まっているかかしら…てこっちのやることはひとつかしら!)
サティ 「でたとこ勝負! やっぱり『かみなり』かしら!」

ジバコイル 「ジバー!」

アンナ 「出てきて、アンノーン」

アンノーンQ 「アンノーン」

ピッシャァァン!

アンノーンQ 「アンノー!?」

シャベリヤ 「ジバコイルの強烈な一撃! アンノーン、大ダメージです!」

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーン 「アンノー!」

ズドォン!!

ジバコイル 「!?!?」

サティ 「なんとー!?」

シャベリヤ 「アンノーンの反撃! なんと今度は『じしん』のように地面を揺るがしての攻撃だ! ジバコイル、効果は抜群!!」

ジバコイル 「ジババ〜…」

審判 「ジバコイル、戦闘不能!」

サティ 「も、戻るかしらジバコイル…」

さすがアンノーン使いアンナ、しっかりどのアンノーンが相手に有効な技を放てるか理解しているかしら…。
あれはまさしく地面タイプ…ジバコイルには最悪の相性かしら…。
さしものジバコイルもダウンして、無重力の中漂っているかしら…。

サティ 「だけど、ここからが本番かしら! 出番かしら、メガヤンマ!」

メガヤンマ 「メガ!」

サティ 「メガヤンマ、『むしのさざめき』かしら!」

メガヤンマ 「メガー!」

キィィィン! ズパァンン!!

アンノーンQ 「アンノー!?」

審判 「アンノーン、戦闘不能!」

シャベリヤ 『ジバコイルを撃退したアンノーン、しかしメガヤンマによりあっさり退場、やったらやりかえす! 状況は5分と5分なのか!?』



…………。



ケン 「五分五分いうけど、そうなんかの?」

チカ 「馬鹿じゃないの、てか、馬鹿じゃないの?」
チカ 「アンノーンの攻撃は1タイプの攻撃しか出来ないうえエスパータイプ一択よ?」
チカ 「タイプ相性論だけで言えば、どう考えてもアンナ不利よ」

シズク 「そうですね、ですがそれを理解したうえで彼女はここまでやってきたはずです…」
シズク 「自信が無ければアンノーンだけなんて出来ません」

イブ 「う〜ん、どっちが勝つんだろう?」

タクマル 「チカさんの言葉を支持するならサティちゃんだよね」

カラクサ 「だけど、シズクちゃんの言葉を支持するならアンナちゃんだ」

ケン 「…あかん、ワイにはわからへん」



…………。



アンナ 「出てきて、アンノーン」

アンノーンA 「アンノーン」

シャベリヤ 『さぁ、次に出したのはジバコイル戦でのダメージの残るアンノーンだ!』

サティ 「構わないかしら! みんな纏めて叩き落としてあげるかしら!」

アンノーン弱点上、どう考えてもサティのメガヤンマに相性最悪かしら!
これは悪いけど勝たせてもらうかしら!

アンナ 「アンノーン…いや、待って」

アンノーンA 「アンノー?」

サティ 「? 何を躊躇ったかわからないけど、ジャンジャン行くかしら! メガヤンマ、『むしのさざめき』!」

メガヤンマ 「メガー!」

アンナ 「『めざめるパワー』」

アンノーンA 「アンノー」

キィィィン! ズパァァン!!
バシャァァッ!

メガヤンマ 「メガッ!?」

アンノーン 「アンノー!?」

審判 「アンノーン戦闘不能!」

シャベリヤ 『さぁ、出てきてすぐアンノーンまたもやダウン! ここでサティ選手有利に!』

サティ (倒せた…けど、当ててきたかしら…メガヤンマにやられる覚悟で先に攻撃させて攻撃してきたかしら…)

ちょっと警戒させられるかしら…。

アンナ 「出てきて、アンノーン」

アンノーンL 「アンノーン」

サティ (攻撃を回避されることは考えていないけど…『むしのさざめき』ばかり撃つのは愚策かしら?)

本当は『むしのさざめき』で攻め落としたい、だけどやるにはリスクもある。
あの子…たしか資料によるとポケトピアを全会場を制覇しているかしら…。
つまりどんな状況、どんなバトルも経験しているはず…。
同じ手ばかりやるのは危険すぎる…かしら…。

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーンL 「アンノーン」

サティ 「ええい、やってやるかしらー! メガヤンマ、『むしのさざめき』!」

今度はどんな攻撃がくるかはしらないけど、やられる前に倒してみせるかしら!

アンノーン 「アンノー」

ピィィィィン!!

メガヤンマ 「メッガッガーッ!?」

サティ 「レーザーッ!? そ、そんなのアリかしらーっ!?」

なんと、アンノーンはレーザーを放ってきた。
あれって何タイプ!? 電気!? 電気かしら!?
メガヤンマは攻撃の際、腹を見せて羽を全部相手に向けて攻撃するからその時が最大の弱点かしら…。

メガヤンマ 「メ…メガ…」

審判 「メガヤンマ、戦闘不能!」

メガヤンマは少し焦げた状態だった。
アウチ…かしら。

サティ (えーと、電気に強いのは…うぅ…この子無重力で闘えるのかしら?)

サティは今の手持ちで考える。
今までの2匹は無重力でも問題なかったけどこの子は…。

サティ 「ええい、でてくるかしら! キマワリ!」

キマワリ 「キマ〜…キマッ!?」

ジタバタジタバタ!

サティ 「やっぱりかしら〜…」

キマワリはボールからでるや否や、ジタバタしていた。
植物に無重力は冗談きついかしら…。

サティ 「ええい! こうなったら一意専心真っ向勝負! キマワリ、『にほんばれ』かしら!」

キマワリ 「キ、キママ〜!」

カァァァァ!!

キマワリの『にほんばれ』でフィールドは日照になる。
そして同時にサンパワーも発動!
そして飛び出すのはぁ!?

サティ 「キマワリ、『ソーラービーム』かしら!」

キマワリ 「キママー!!」

キュオオオオッ!!

シャベリヤ 『キマワリから放たれる『ソーラービーム』、一直線にアンノーンへと放たれた! ここまで終始命令の無い、アンナ選手どうする!?』

アンナ 「戻ってアンノーン」

アンノーンL 「アンノー」

サティ 「ナントー!?」

なんと、放ってから交換されたかしら…。
思いっきりそれじゃ外れかしら!?

サティ 「アンナ、あなたやりこんでいるな!? かしら!?」

アンナ 「答える必要はないです…出てきて、アンノーン」

アンノーンF 「アンノーン」

サティ 「く! ならば受けてみよかしら! 『ソーラービィィィィム』!!」

キマワリ 「キーマー!!」

アンナ 「かわしてアンノーン、そして『めざめるパワー』」

アンノーン 「アンノー」

アンノーンは小さな体を活かして、簡単に『ソーラービーム』を回避してしまう。
だめだぁ!? どう考えても相性悪いかしらー!?

アンノーン 「アンノーン!」

ゴォォォォッ!

キマワリ 「キマーッ!?」

キマワリはなんとアンノーンの放った火の玉に焼かれてしまう。
見事に日照状態の上、効果抜群…まさに…。

サティ 「ば、馬鹿な…かしら」

審判 「キマワリ、戦闘不能!」

シャベリヤ 『決まったー! 日照にしたのはいいが、炎で返り討ち! 俄然不利なサティ選手、どうする!?』

サティ 「うぅ…やっぱり最初からあなたに頼るべきだったかしら! ムウマージ!」

ムウマージ 「ムウ〜♪」

サティはムウマージを出すかしら。
とりあえずムウマージも無重力で問題ない見たいだしこのままいくかしら。

サティ 「ムウマージ、『あやしいかぜ』!」

ムウマージ 「ムーウー!」

ビュオオオオオッ!!

アンナ (回避は無理…交換は…やめとこ、ごめんね、アンノーン)

アンノーンF 「アンノー!?」

アンノーンはムウマージの『あやしいかぜ』に巻き込まれて大ダメージ、そのままダウーン!

審判 「アンノーン戦闘不能!」

ムウマージ 「!! ムゥ〜?」

シャベリヤ 『おおっと、ムウマージが淡く光った! これは『あやしいかぜ』の恩恵! 全ての能力がアップだ!!』

サティ 「おおっ!? これは運が急に回ってきたかしら!? このまま押し切るかしらー!」

シャベリヤ 『さぁ、ここで総数の半分がダウンし、ここで休憩だ! 後半戦ではどうなるのか!?』

サティ 「ガク…! 急に運がなくなったのかも…」



…………。



ヨー 「…冗談のようなバトルするな〜」

リュウト 「戦略もへったくれも無い…」

ユウキ 「まさに詰め将棋だな…あそこまで回避が少ないと」

イヴ 「本来…あのアンナという少女は撃ち合うタイプではないだろう…だが、撃ち合った方が組し易いと判断したんだろう」

レン 「そうなの? 僕にはわからないけど」

ユウキ 「さてな…真意は本人の中…てか」

ヨー 「で、どっちが勝つ?」

ユウキ 「あのな…俺は神様じゃないぜ? 誰が勝つかわかっているならこんな所いない」

…て、これは俺のセリフじゃないな。
これはどっかの下手くそなダブルバトルでもやっているようなホエルオー使いのセリフだな、

ユウキ 「まぁ…強いて言うなら勝つのは…」

ヨー 「勝つのは?」

ペル 「……」

レン 「どきどき」

ユウキ 「強い方だ、強い奴が勝つ」

リュウト 「……」

イヴ 「……」

ヨー 「そりゃ…そうだな…」

ユウキ (ぶっちゃけて言うと本気わからねぇ…まじでどっち勝つんだ?)



…………。



シャベリヤ 『さぁ、いよいよ後半戦が始まろうとしています』
シャベリヤ 『ここまでバトルは正に五分と五分、しかしこれまで行われたどのバトルとも少し違うように見受けられます』
シャベリヤ 『はたして、この勝負勝つのはどっちだ!?』

サティ 「いっくかしら〜! ムウマージ!」

ムウマージ 「ムウ〜」

アンナ 「でてきて、アンノーン」

アンノーンN 「アンノーン」

シャベリヤ 「さぁ、早くも5匹目のアンノーンを繰り出すアンナ選手! 勝つのはどっちだぁ!?」

サティ (うぅ…わ、わかっていてもやっぱりアンノーン…今度は何をしてくるのかしら?)

アンノーンである以上やってくる攻撃はただひとつ『めざめるパワー』…。
たった一つの技を絶対の技にするのが新撰組…て、そうじゃないけど!

サティ (と、とにかく恐ろしい技かしら!)

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーンN 「アンノーン」

キィィィィィ、ザザザザザ!!

サティ 「きゃあっ!? あ、頭に響くかしら〜っ!?」

なんと突然アンナのアンノーンは激しいノイズのような音を出していた。

ムウマージ 「ム、ムゥ〜!?」

シャベリヤ 『凄まじいノイズにムウマージ苦しんでいるー! これは効果は抜群かー!?』

サティ (うぅ…ということはゴーストタイプか悪タイプかしら?)

どちらにしてもムウマージが苦しんでいるかしら。

サティ 「も、戻るかしらムウマージ!」

どうやらよっぽど運が悪いらしいかしら、ここまで対策が出来てしまうとは。
けど、この娘ならどうかしら!?

サティ 「出てくるかしら、プクリン!」

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーンN 「アンノーン」

キィィィ、ザザザザ!!

プクリン 「プック〜♪」

シャベリヤ 『激しいノイズ! しかし、プクリン平然としています! これはゴーストタイプか!?』

サティ 「おーし、プクリン、『ハイパーボイス』!」

プクリン 「プークー!!」

ズパァン!!

アンノーンN 「アンノーッ!?」

プクリンの『ハイパーボイス』が会場を揺るがし、アンノーンを吹き飛ばす。
サティの自慢のポケモンかしら〜♪

アンナ 「…アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーンN 「アンノー!」

キィィィン!!

シャベリヤ 『アンノーンの『めざめるパワー』! しかし効果がない!』

サティ 「わけのわからないことを! プクリン、もう一発『ハイパーボイス』かしら!」

プクリン 「プークーリー!!」

ズパァン!!

アンノーンN 「ア、ア〜ン…」

審判 「アンノーン、戦闘不能!」

アンナ 「…でてきて、アンノーン」

アンノーン? 「アンノーン」

シャベリヤ 『アンナ選手、6匹目のアンノーンは?だ!』

サティ 「?…一体何をしてくるのかしら?」

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーン? 「アンノーン」

ピコン!

プクリン 「プクッ!」

サティ 「へ?」

シャベリヤ 『は?』

アンナ 「……」

観客 「……」

シャベリヤ 『と、突然プクリンの頭の上にピコピコハンマーが落ちてまいりました! あまりの突然に会場が声を失います!』

サティ 「な、なぜにピコパン? て、プクリン大丈夫かしら〜!?」

プクリン 「プクプク!」

ふぅ〜大丈夫、混乱状態にもなっていないようかしら。

サティ 「わけがわからないけどこのまま押し切るかしら! プクリン『ハイパーボイス』!」

アンナ 「アンノーン『めざめるパワー』」

アンノーン? 「アンノーン」

バン!

プクリン 「プクッ!? !?!?」

シャベリヤ 『ああっと!? こ、今度はプクリンの口にバッテンで白いガムテープのようなものが口を塞いだ!』
シャベリヤ 『これでは『ハイパーボイス』が撃てないぃ!!』

サティ 「はいいっ!?」

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーン? 「アンノーン」

ガイン!

シャベリヤ 『おおっ!? 今度は十トンハンマーがプクリンの頭を叩いた! プクリン痛そうに体を丸めている!!』

サティ 「ど…どうなっているのかしら〜?」
サティ 「何が…何が起こるのかしら…!?」

アンナ 「『めざめるパワー』」

サティ 「こ、今度はどんな…?」

パン! バッサバッサバッサ!

シャベリヤ 『こ…今度は…煙がでると同時に鳩が飛び出して…飛んで行きました…』

サティ (はぁ…はぁ…わ、わからないィィィィィィ、効果がわからないいいいいいい!?)

一体、どういう原理で放たれているのかしら!?
ていうか、さっきの鳩はなにを意味するのかしら!?

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

サティ 「こ、こうなったらやるかしら! プクリン、『10まんボルト』!」

プクリン 「ぷーくー!」

アンノーン? 「アンノーン!」

キィラァン! ズドォン!!

サティ 「なんですとー!?」

なんと今度は突然、空から隕石が降ってきて、プクリンを押しつぶしてしまう。

プクリン 「プク…」

審判 「プ、プクリン戦闘不能!」

シャベリヤ 『な、何が起こるかわからない、まさに『?』な攻撃の連発! プクリンさすがにダウンだ!』

サティ (う…うぅ…こ、こんなわけのわからないことしてくる相手にどうやって対抗すればいいのかしら!?)
サティ (どうしてこういつもくじ運悪いのかしら…)

シャベリヤ 『さぁ、俄然わけのわからないことになってきた第3試合、サティ選手次のポケモンはぁ!?』

サティ 「いくかしら! ラプラス!」

ラプラス 「ラプー!」

サティの最後のポケモンはラプラスかしら!
だけど、あのわけのわからないアンノーンを倒すためサティはあえて…やるかしら!

サティ 「ラプラス、『ほろびのうた』!」

ラプラス 「ラープーラース〜♪」

アンナ 「!」

シャベリヤ 『な、なんとサティ選手、ここで『ほろびのうた』! この技を聞いたポケモンはみな3分後には瀕死のダメージを受けるという恐るべき技だ!』
シャベリヤ 『だが、これはラプラスも滅ぼすことになるぞ!?』

サティ 「もとより承知! だけどあの奇天烈アンノーンを倒すため鬼になるかしら!?」

アンナ 「…アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーン? 「アンノーン!」

フォンフォンフォンフォン!

今度はどこからかブーメランが宙を漂うラプラスに襲い掛かる。
無重力でもそれほど慌ててはいないけど、さすがにラプラスでは回避はできない。

サティ 「ラプラス、『まもる』かしら!」

ラプラス 「ラープー!」

キィィン!!

ラプラスは守りを固めてブーメランを弾く。

アンナ 「『めざめるパワー』」

サティ 「確率50%かしら! 『まもる』!」

ラプラス 「ラプ!」

キィン!!

今度は目に見えないような音波のようなものがラプラスを襲ったけど、ラプラスは身を守る。

シャベリヤ 『ラプラスの『まもる』2階連続成功! もう時間がないぞー!?』

サティ 「! 戻るかしらラプラス!」
アンナ 「戻って、アンノーン」

シャベリヤ 『おーと!? 両者同時にポケモンをボールに戻した! 次出てくるのは!』

サティ 「カモーン! ムウマージ!」

ムウマージ 「ムウ〜♪」

アンナ 「アンノーン」

アンノーンL 「アンノーン」

サティ 「先手必勝! ムウマージ! 『シャドーボール』かしら!」

アンナ 「アンノーン、回避、そして『めざめるパワー』!」

アンノーンL 「アーン!」

サティ (!? なに…? 今、一瞬すごい気迫をアンナから感じたかしら!?)

ムウマージ 「ムウー!!」

ギュウウウッ!!

シャベリヤ 『ムウマージの『シャドーボール』をアンノーン素早く動いて回避! そのままムウマージの後ろに回ってぇ!?』

サティ 「ムウマー…!!」

アンノーンL 「アンノー!!」

ギュオオオオオッ!!

ムウマージ 「ム、ムゥゥッ!?」

ムウマージはアンノーンの放つ謎のレーザーに撃たれてしまう。
きゅ、急にアンナの動きが変わった…こ、これまでなんだったの?

審判 「ムウマージ、戦闘不能!」

サティ 「戻るかしら…ムウマージ…」

今までは互い相討ち覚悟での打ち合いだった…。
だけど、いきなりアンナの戦い方のスタンスが変わった…。
回避して、攻撃…あまりに急なスタンスの変更に追いつけなかったかしら…。

サティ 「本当に最後かしら! ラプラス!」

ラプラス 「ラープ!」

サティ 「敗北必死…だけど、サティは諦めないかしら! ラプラス、『れいとうビーム』!」

ラプラス 「ラープー!」

アンナ 「アンノーン、『めざめるパワー』」

アンノーンL 「アンー!」

キィィン!!

『れいとうビーム』とアンノーンの『めざめるパワー』によって放たれる謎のレーザーがぶつかり合う。
どうなる…!?

アンノーンL 「ノーン!!」

ギュオオオオッ!!

ラプラス 「!? ラプー!?」

シャベリヤ 『だめだー!? ラプラスの『れいとうビーム』は弾き返されたー! そのままラプラス大ダメージ!! 効果は抜群だぁ!!』

ラプラス 「ラ…ラプ…」

審判 「ラプラス、戦闘不能! よって勝者アンナ選手!」

シャベリヤ 『決まったぁ!! 最後まで本当に何が起こるかわからなかったこの勝負、勝ったのはアンナ選手!』
シャベリヤ 『『めざめるパワー』、そしてアンノーンだけでも戦えることをここに実証! サティ選手も頑張ったぞ!!』

サティ 「うぅ…負けたかしら…だけど! アンナ! 次はサティが勝つかしら!?」

サティはラプラスをボールに戻すと花道を帰る。
今年は本当に運がなかったかしら。
だけどまぁ…そこそこ楽しかったかしら。




ポケットモンスター第83話 『サティVSアンナ ?しきバトル!?』 完






今回のレポート


移動


サイユウシティ


3月5日(ポケモンリーグ本戦2日目)


現在パーティ


ラグラージ

サーナイト

チルタリス

ユレイドル

ボスゴドラ

コータス


見つけたポケモン 66匹






おまけ



その83 「いつも通り次回予告」





ついにBブロック第3試合も終わった。
2日目の試合は残り第1試合。
いまだ底を見せないイヴ、立ち向かうはリフィーネ。
勝ち残るのはどっちだ?

サティ 「このモンスターボールに誓うかしら〜♪」

ユウキ 「ヲイヲイ…かったる」




おまけその83 「いつも通り次回予告」 完


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