ポケットモンスター サファイア編




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第84話 『実力』






シャベリヤ 『さぁ、いよいよ最後の試合が始まろうとしています!』
シャベリヤ 『これまで7人の第3回戦出場者が決まりました…はたして8人目の3回戦出場者はどちらか!?』
シャベリヤ 『さぁ、最初に登場するのはリフィーネ選手!』
シャベリヤ 『はるか遠い海の向こう、オーレ地方からやってきた凄腕の黒人女性トレーナーだ!!』

リフィーネ (さぁ、どうにも負けムードが終始漂っていたけどやっぱりバトルはやってみなきゃわからないよね)

シャベリヤ 『続いて登場するのは謎の凄腕トレーナー、イヴ選手!』
シャベリヤ 『本大会最強の呼び声も強いイヴ選手! 無事第3回戦に登れるか!?』

イヴ (さて…な…)

シャベリヤ 『さぁ、そして第2回戦最後のフィールドは海岸のフィールド!』
シャベリヤ 『リフィーネ選手側が砂浜、イヴ選手側が海だ!』

リフィーネ (海岸のフィールド…ちょっとこっちが有利っぽいけど…)

一概、完全に有利とは言えないんでしょうね。

審判 「両者、不正のないようポケモンをフィールドへ!」

リフィーネ 「カモーン、マリルリ!」

イヴ 「でてこい、ブラッキー」

マリルリ 「マリールリー♪」

ブラッキー 「……」

陽気に飛び出すマリルリに対し、なんとも呑気に飛び出すブラッキー。
マリルリの攻撃力をもってしてもブラッキーを押せるかどうか…。

イヴ 「ブラッキー、『どくどく』!」

ブラッキー 「ブラ」

リフィーネ 「! マリルリ、『みがわり』!」

マリルリ 「マリ!」

ボフゥン!!

マリルリは『みがわり』を作って入れ替わり、『どくどく』を防ぐ。
『みがわり』には『どくどく』は通用しないからね♪

リフィーネ 「よーし、『きあいパンチ』よ!」

マリルリ 『マーリー!』

マリルリは『みがわり』のまま、ブラッキーに突撃する。
『みがわり』のままなら攻撃をされてもそのまま『きあいパンチ』を放てるからね!

イヴ 「…ブラッキー、『あなをほる』」

ブラッキー 「ブラッ!」

ザッザッザ!

リフィーネ 「あ!」

ブラッキーはそのまま穴を掘って、地中に隠れてしまう。
こうなってはさすがにマリルリの『きあいパンチ』も失敗してしまう。

リフィーネ 「マリルリ、集中して! でてきた所に『たきのぼり』よ!」

マリルリ 「マ、マリ!」

マリルリは周囲の動きを警戒する。
『みがわり』人形のままだから、動きが全く無いけど。

ズドォン!

ブラッキー 「ブラッ」

シャベリヤ 『ブラッキー、マリルリの後ろから飛び出す!!』

リフィーネ 「今ヨ! 後ろ!」

マリルリ 「マーリー!!」

バッシャァァン!

シャベリヤ 『マリルリの『たきのぼり』がカウンターでブラッキーの顎にクリーンヒットォ!! ブラッキー宙を舞う!!』

イヴ 「ブラッキー、『しっぺがえし』だ!」

ブラッキー 「! ブラ!」

マリルリ 「!?」

ドカァ!! ボフゥン!!

リフィーネ 「マリルリ!?」

なんと、ブラッキーは空中で素早く体勢を立て直して、そのまま空中からマリルリに襲い掛かってきた。
マリルリはまさに手痛いしっぺ返しを受けたわけで、『みがわり』はそのまま破壊され、マリルリが姿を現す。

リフィーネ 「マリルリ、打ち合って!! 『アクアテール』!」

マリルリ 「マーリー!!」

イヴ 「『あやしいひかり』」

バッシャァァァンッ!!

ブラッキー 「!?」

ブラッキーは体でマリルリの『アクアテール』を受け止めるが、衝撃で体が吹き飛ばされる。
しかし、この状況でイヴ選手は反撃にでるわけでなく、『あやしいひかり』を命令してきた。
これをされてはさすがにマリルリも混乱してしまう。

シャベリヤ 『マリルリ、混乱してしまった! どうするリフィーネ選手!?』

リフィーネ (クレバーなことね…ぶつかり合いならブラッキーに勝ち目はない、あくまで一勝を前提にやってくる)

戦い方からわかる。
イヴさんはブラッキーをこのマリルリ戦のみに重点を置いて戦っている。
つまり、このマリルリ戦を勝てるのなら次のポケモンとのバトルは負けてもいいということだ。
恐ろしいよ…高望みしないそのクレバーさ…。

イヴ (2発か…そこそこダメージが大きいな、これもマリルリの『ちからもち』の特性の賜物か)
イヴ 「まぁ、こんなものか」

リフィーネ (!? まぁ…こんなものか? 一体なにが…?)

今、イヴさんが何か呟いた。
一体、何を意味していたのかはわからない。
だけど、とてつもなく嫌な予感がした。

リフィーネ 「マリルリ! 『アクアジェット』ヨ!」

マリルリ 「マ…マリーッ!!」

バシャァァァァッ!! ドッカァァ!!

ブラッキー 「!?」

イヴ 「『つきのひかり』」

リフィーネ 「!?」

マリルリの『アクアジェット』はたしかにブラッキーを捕らえる。
だけど、向こうは余裕をみてか、なんと回復技の『つきのひかり』を使ってくる。
やばい…ダメージが足りなかった!?

リフィーネ 「こうなったら一か八か! 『きあいパンチ』!!」

マリルリ 「マ、マ、マ〜リリ〜!!」

マリルリは混乱しているせいか、その場をクルクル回ってしばらくしてからブラッキーに突撃する。

イヴ 「ブラッキー、『どくどく』」

ブラッキー 「…!」

バシャァ!

リフィーネ 「え!?」

マリルリ 「マーリー!!」

ズッドォォン!!

ブラッキー 「!?!? ブラ…」

審判 「ブラッキー、戦闘不能!!」

シャベリヤ 『決まったー! しかし、マリルリ、猛毒を浴びたーっ!!』

イヴ 「戻れ、ブラッキー」

リフィーネ 「どうしてあの時『どくどく』が…」

訳がわからない…相討ちどころか勝ちだって狙えたはずなのに『どくどく』だなんて…。
一体、何を考えているの…?

イヴ 「でてこい、サンダース」

サンダース 「…サン」

リフィーネ 「…サンダース、せめて一撃! 『アクアジェット』ヨ!」

マリルリ 「マ、マリリ〜?」

シャベリヤ 『ああっと駄目だー! こういう時に限って命令が通らない! マリルリグルグル回っている!!』

イヴ 「サンダース、『でんきショック』」

サンダース 「!!」

バチィン!!

マリルリ 「マッリーッ!?」

ドサァ!!

シャベリヤ 『ダメージの蓄積も重なり、マリルリもサンダースの登場とともにあっさり退場! リフィーネ選手の次のポケモンはぁ!?』

リフィーネ 「…カモーン! テッカニン!」

テッカニン 「ニンニン!」

シャベリヤ 『ああっと!? なんとリフィーネ選手、出したのはテッカニン! 相性の悪いポケモンでどうする気だ!?』

イヴ 「…サンダース、『10まんボルト』」

サンダース 「サン!」

バチィン!!

リフィーネ 「テッカニン、『まもる』!」

テッカニン 「!! ニン!」

ピキィン!!

テッカニンは『まもる』でサンダースの『10まんボルト』を防ぐ。
ここからのテッカニンの王道戦法、そう簡単には止められないよ!?

イヴ 「…『でんきショック』だ」

サンダース 「サン!」

リフィーネ 「『みがわり』よ!」

バチィン!! ボフゥン!!

サンダースの素早いモーションから放たれる攻撃、だけどテッカニンはそれさえ越えて『みがわり』を作り出す。
残念ながら一撃で『みがわり』は破壊されてしまったけど更にテッカニンは『かそく』の特性で素早さを上げる。

リフィーネ (さすがに焦ってきたかな!? だけどまだまだいくよ!)

イヴ 「『でんじは』だ」

サンダース 「ダース!」

バチチチチィ!

リフィーネ 「まだまだ! 『まもる』ヨ!」

テッカニン 「ニン!」

ピキィン!!

シャベリヤ 『だめだ! サンダースなにをやってもテッカニンに通用しない!』

リフィーネ 「テッカニン、『バトンタッチ』!」

テッカニン 「ニンニン!」

ここでテッカニンに『バトンタッチ』を行わせる。
素早さはかなり上がった、サンダース相手に『つるぎのまい』を行う余裕は無かったけど、これで十分カナ!?

リフィーネ 「ゴーッ! ヌケニン」

ヌケニン 「ニン」

イヴ 「……」

シャベリヤ 『ここでリフィーネ選手『バトンタッチ』でポケモンを交換! 出てきたのはなんとヌケニン!』
シャベリヤ 『イヴ選手、ここは何もせず静観です!』

イヴ 「サンダース、『シャドーボール』」

サンダース 「サーン!」

リフィーネ 「ヌケニン、かわして『シャドークロー』!」

ヌケニン 「ニン!」

シャベリヤ 『ヌケニン早い! ものすごいスピードでサンダースを翻弄! 真後ろからサンダースに襲い掛かった!』

イヴ 「後ろに『でんこうせっか』!」

サンダース 「! サーン!」

リフィーネ 「!?」

さすがはイヴさんのサンダース、素早く次の行動に移る、しかしなぜか『でんこうせっか』…。
ヌケニンにサンダースは『でんこうせっか』を放つがゴーストタイプに通用するわけがなく、すり抜ける。

バシャァン!!

シャベリヤ 『サンダース、ヌケニンをすり抜けて海岸に入水!』

リフィーネ 「水中…? なにを?」

イヴ 「サンダース、そのまま『シャドーボール』」

サンダース 「サーン!」

サンダースはフィールドを泳ぎながら『シャドーボール』をヌケニンに放ってくる。

リフィーネ 「いけない! ヌケニン、『あなをほる』!」

ズドォン!

シャベリヤ 『ヌケニン、間一髪で地面に穴を掘り、『シャドーボール』を回避! そのまま攻撃の機会を伺うぞ!』

イヴ 「……」

リフィーネ (見てるよ…すっごく見てるよ…)

ガポォン!

イヴ 「真下に『シャドーボール』!」

リフィーネ 「しまっ!」

ズドォン!!

サンダースは水中に顔を埋め、『シャドーボール』を水中に放つ。

リフィーネ (しまったよ!? 水中の相手は当然、深い分だけ地面から水面への距離が広がる!)
リフィーネ (水面にいるサンダース相手に水底からの攻撃は相手の反応の時間を与えるだけだった!)

ヌケニン 「ニン〜…」

審判 「! ヌケニン戦闘不能!」

シャベリヤ 『決まったーっ!! ヌケニン、返り討ち!!』

リフィーネ 「く…戻ってヌケニン」

やっちまったヨ…どうする?
なんとか、サンダースを突破しないことには…。

リフィーネ 「く、カモーン! リーフィア!」

イヴ 「……」

リーフィア 「フィア!」

リーフィアは元気に砂浜に足を着ける。
サンダースもまた砂浜に上がってきた。

リフィーネ (とりあえず電気タイプに相性はいいとはいえ嫌な予感がするよ…)

イヴ 「サンダース、『シャドーボール』」

サンダース 「サーン!!」

リフィーネ 「よけて! そして、『はっぱカッター』!」

リーフィア 「フィア!」

シャベリヤ 『リーフィア、いい反応です! 素早くサンダースの『シャドーボール』を避けて返し刀『はっぱカッター』を放つ!』

リフィーネ 「Goodヨ、リーフィア!」

リーフィアはたしかにいい反応を見せてくれている。
『シャドーボール』をステップで回避して、そのまま空中に体勢を残しながらサンダースに『はっぱカッター』を放つ。
残念ながらサンダースには避けられたけど、リーフィアの状態はいい。

リフィーネ (やっぱり、サンダースの反応、運動能力はすごいよね)

だけど…イヴさんのサンダースは思ったより動かない気がする。
攻撃の時も防御の時も必要最小限にしか動かない。
省エネと言えばそれまでだけどサンダースならもっと動き回って的を絞らせない戦い方をしてもいい気がする。

リフィーネ 「よし! リーフィア、『リーフブレード』!」

リーフィア 「フィイ!!」

イヴ 「サンダース、『めざめるパワー』!」

サンダース 「! サーン!!」

リーフィア 「!? フィィィッ!?」

リフィーネ 「リーフィア、伏せて!!」

リーフィアは本能的に驚いてか、その場で急ブレーキをかける。
私は咄嗟に命令を下す。

ブォウッ!!

シャベリヤ 『サンダースを中心に放たれる謎の球体、『めざめるパワー』がリーフィアを襲う!』
シャベリヤ 『しかし、リーフィア寸で伏せて、『めざめるパワー』を回避したぁ! イヴ選手奇襲失敗だーっ!!』

リフィーネ 「今よ! いっけぇ!!」

リーフィア 「フィーイー!!」

サンダース 「!?」

ザッシュウッ!!

サンダースはリーフィアの『リーフブレード』を直に受けてしまう。
よし! 会心の一撃!

サンダース 「サーン〜…」

審判 「! サンダース、戦闘不能!」

シャベリヤ 『決まったぁ! サンダース会心の一撃にたまらずダウンです!』

イヴ 「戻れ、サンダース」

サンダースを戻すイヴさん、次に出てくるのはやっぱりブースター?

イヴ 「でてこい、ブースター!」

ブースター 「ブゥ!」

リフィーネ (やっぱり!)

普通に考えるなら当然だろう。
リーフィアに相性がいいのはブースター、グレイシアも予想できたけどなんとなくブースターが出る予感がした。

イヴ 「ブースター、『かえんほうしゃ』!」

ブースター 「ブゥ!」

ゴオオオオオオッ!

リフィーネ 「リーフィア、『でんこうせっか』!」

リーフィア 「フィア!」

ドカァ!

シャベリヤ 『やはりリーフィア、状態が良い! 素早くブースターに体から体当たりする!』

ブースターはリーフィアに懐から当たられ、顔が上を向いて『かえんほうしゃ』がリーフィアから逸れる。

イヴ 「ブースター、『ほのおのキバ』!」

ブースター 「! ブゥッ!」

リフィーネ 「負けるなリーフィア! 『たいあたり』!」

リーフィア 「フィイ!!」

ドッカァァ!!

リーフィアは『ほのおのキバ』で襲い掛かるブースターにかまわず、『たいあたり』する。
初歩の初歩技でたいした威力もないわざだけで、相手を交代させることくらいは出来る!
そして後退させた先にあるのは!

バシャァッ!!

ブースター 「!?」

シャベリヤ 『ああっとブースター、押されに押されて海面に押し込まれた! ブースターの足が海面に入る!』
シャベリヤ 『体温900度といわれるブースターが海面に接触し、一気に水蒸気が発されたぞ!!』

リフィーネ 「今よ! 『つばめがえし』!」

リーフィア 「フィ!」

リーフィアはブースターの正面から一瞬で消える。
超スピードでジャンプし、相手を飛び越えるのだ。
そして相手の頭上で、リーフィアの頭部の葉っぱで相手を切り裂く!
その先には海面よ! イヴさん、理屈はわかっているでしょ!? 後はどうする!?

イヴ 「ブースター、『オーバーヒート』!」

ブースター 「!! ブーゥー!!」

リーフィア 「!?」

ゴォォバァァァンッ!!

リフィーネ 「!? リーフィア!?」

シャベリヤ 『ブースターの放つ物凄い豪火!! 大量の水分が一瞬で蒸発してしまう!! 大丈夫かリーフィア!?』

バッシャァァン!!

リーフィア 「……」

審判 「リーフィア、戦闘不能!」

リーフィアはイヴさん側のフィールドの端まで吹き飛ばされる。
水面がさっきのオーバーヒートで5センチは下がった…。

ブースター 「…ブゥ…」

ズシャァ!

審判 「! ブースター、戦闘不能!」

シャベリヤ 『おおっと! 攻撃した側もダウンです! リーフィア、相性の悪いブースター相手に相討ちなら大健闘といえるでしょう!』
シャベリヤ 『それではこれで後半戦に移ります! 10分の休憩です!』



…………。



ヨー 「…大接戦だな」

レン 「二人ともすっご〜い!」

ユウキ 「……」

リュウト 「ユウキ君…君は浮かない顔なんだな…」

ユウキ 「リフィーネさんが大健闘しているだけなのか、それとも本当はイヴさんはこの程度の実力だったのか?」

リュウト 「? イヴさんが手を抜いているのか? リフィーネさんは少なくともかなりの凄腕トレーナーだぞ?」

ユウキ 「それは俺もわかる…だけどイヴさんのバトル全体的に見てどう思う?」

リュウト 「どうって…やや、押されているか、堅実に攻めてはいるが…」

ユウキ 「両者ポケモンの使い方は上手い、だけど1回戦と2回戦を比べるとある部分においては2回戦の方が遥かに勝る動きをみせ、あるところは1回戦とはあまりに打って変わる」

リュウト 「…どういうことだ?」

ユウキ 「わかりませんな、これほどの凄腕トレーナー相手に手を抜いている余裕なんてあるとは思えないし、リフィーネ選手がすごく頑張っているだけかも」

リュウト 「どっちが勝つだろうな…」

ペル 「…ねぇ、ユウキ」

ユウキ 「…はい? て、ペル…珍しいな、君が喋るなんて…で、どうした?」

ペル 「ミソラ…て、選手、何者なの?」

ユウキ 「は? 2回戦で戦った相手だよな?」

ペル 「……」(コクリ)

リュウト 「たしか、ツカサというアイドルの専属マネージャーだと聞くが?」

ペル 「…その前は?」

アスカ 「アイドル…アイドルやってたはずよ」

ユウキ 「…と、アスカ、いたのか?」

アスカ 「あたし、一応3回戦出場しますからね! で、ミソラさんがどうかしたの?」

ユウキ 「おう、そうそう、一体どうしたんだ?」

ペル 「…アイドル…過去になにがあったか…わかる?」

リュウト 「君にしてはしつこいな…執着心など持っていないかと思っていたが」

アスカ 「う〜ん、兄貴なら知ってると思うけど、あたしはそんなに詳しくはしらないしなぁ」
アスカ 「たしかね、1回だけコンサートを開いたことがあったの…とても小さなコンサート、カントー地方のマサラタウンで1回やったはず」
アスカ 「兄貴、マニアックだからそれ見てるのよ、であたしも知ってるわけ、でもあの人1回しかコンサートを開かず、1曲歌出した時点でアイドルを辞めたはずよ」
アスカ 「再生産されてないし、販売数も数十枚程度だったはずだし…彼女曲…なんだったけな…Never…えっとGive Upだとツカサの曲になるから…」

ユウキ 「『Never forget with dream』…か?」

アスカ 「あ! それそれ…て、なんで知ってるの?」

ユウキ 「都市伝説…マサラに出てくる都市伝説…幻のアイドルがいるってのは知ってた…」

リュウト 「しかし、彼女…ミソラさんに何か問題でもあるのか?」

ペル 「…気になっただけ」

アスカ 「気になっただけって…」

ユウキ (本当かねぇ?)

ペル (無限の時…どこかできっと絡まってくる…)



…………。



シャベリヤ 『さぁ、いよいよ後半戦が始まります! これまでの状況は五分と五分! この均衡を打ち破るのはどっちだ!?』

審判 「両者、同時にポケモンを!」

リフィーネ 「カモーン、テッカニン!」
イヴ 「いけ、シャワーズ」

テッカニン 「ニンニン!」

シャワーズ 「シャワ〜♪」

シャベリヤ 『リフィーネ選手が出したのは前半戦でも登場したテッカニン、少しダメージがあるが大丈夫かぁ!?』

イヴ 「シャワーズ、『れいとうビーム』!」

シャワーズ 「シャワーッ!」

キィン!

リフィーネ 「テッカニン、『つるぎのまい』!」

テッカニン 「ニンニン!」

シャベリヤ 『空気を切り裂く『れいとうビーム』! しかしあらゆるポケモンの中でもトップクラスの速度を持つテッカニンには当たらない!』

テッカニンの速度は普通じゃない、近年まであまりの速さに姿が確認できず、音だけのポケモンとさえ言われたほどだ。
打たれ弱いという弱点はあるけど、当たらなければ意味ないヨ!

リフィーネ 「テッカニン、『シザークロス』ヨ!」

テッカニン 「ニンニン!」

テッカニンは物凄い速度でシャワーズに接近し、シャワーズの反応を待たずして、攻撃が決まる。

ザッシュウウッ!!

イヴ 「『とける』!」

シャワーズ 「シャワワァ…」

シャベリヤ 『ああっと、シャワーズここで防御力をアップ! しかし、フィールドの水中と見事に同化してしまった!』
シャベリヤ 『これではテッカニン、攻撃ができない!?』

リフィーネ 「大丈夫大丈夫ヨ♪ テッカニン、『バトンタッチ』!」

テッカニン 「ニンッ!」

シュポン!

シャベリヤ 『またもや、テッカニンの『バトンタッチ』! 今度は攻撃と素早さを上げて次のポケモンに引き継ぐぞ!?』

リフィーネ 「イヴさんのポケモンへの対策は出来てマース! ゴー! ビーダル!」

ビーダル 「…ビ」

シャベリヤ 『『バトンタッチ』で引き続き出てきたのはビーダルだ! シャワーズをどう攻略する!?』

イヴ 「…やれやれ、しかたがないな…シャワーズ、『みずのはどう』!」

バシャァン!

シャワーズ 「シャワー!!」

シャワーズは水中から姿を現す。
そしてそのままビーダルに向かって『みずのはどう』を放ってくる。

リフィーネ 「ビーダル! 『チャージビーム』ヨ!」

ビーダル 「ビビビビ!」

私は『みずのはどう』を回避と同時に攻撃は無理と判断し、そのまま『チャージビーム』を放たせる。

バシャァン! バチチチィ!!

ビーダル 「…!」
シャワーズ 「シャワーッ!?」

シャベリヤ 『シャワーズの攻撃、ビーダルには効果が薄い! 大してシャワーズは『チャージビーム』で効果は抜群だぁ!!』

イヴ (押し切るか? 今ならいけるが…いや、無理はしまい)
イヴ 「戻れ、シャワーズ!」

シャワーズ 「……」

シャベリヤ 『おおっと! ここでイヴ選手初めてポケモンをボールに戻します! 一体なにと交換するのか!?』

リフィーネ 「何がきても一緒よ! ビーダル、『いかりのまえば』!」

ビーダル 「ビ!」

イヴ 「でろ、エーフィ!」

エーフィ 「エッフィ」

イヴ 「エーフィ、『じこあんじ』! そして回避!」

エーフィ 「!! フィィ!」

ビュオン!!

ビーダル 「ビ!?」

シャベリヤ 『おおっ!? は、速い! エーフィ、物凄い速さでビーダルのあぎとから逃れる!』

リフィーネ (しまった『じこあんじ』! だけど、あの一瞬で能力をコピーして回避までしたの!?)

エーフィがいきなり神業を見せてくれる。
いきなり1ランク上の動きをされた。
このエーフィだけはレベルが違うの!?

イヴ 「エーフィ、『サイコキネシス』!」

エーフィ 「フィィィィ…!」

ビーダル 「ビ!? ビ!? ビィィッ!?」

ズパァン!!

空間が歪んだかと思うと何かが弾けた。
ビーダルはぐったりと砂浜に倒れている。

審判 「ビーダル、戦闘不能!」

リフィーネ 「……」

シャベリヤ 「……」

会場が静まり返る、いきなりの秒殺劇。
これがイヴさんの実力の片鱗…ここまであっという間にビーダルがやられるなんて…。

シャベリヤ 『あ…す、すごいことです! 単純の特性のあるビーダル、その特性を見事に生かした『バトンタッチ』でしたが、エーフィにあっさりと撃退!』
シャベリヤ 『リフィーネ選手、どうする!?』

リフィーネ 「く…戻ってビーダル」

私はビーダルをボールに戻す。
今、エーフィは素早さと攻撃、さらに『チャージビーム』で特殊攻撃も上がってしまった、それを『じこあんじ』されている。
かなり状況的には悪い。

リフィーネ 「く! たのむよ、テッカニン!」

テッカニン 「ニンニン!」

シャベリヤ 『エスパータイプには相性の良い、虫タイプ! 反撃なるか!?』

イヴ 「エーフィ、『サイコキネシス』」

リフィーネ 「テッカニン、『まもる』ヨ!」

テッカニン 「ニン!」

ピキィン!

テッカニンは無敵の防御方、『まもる』を使ってエーフィの『サイコキネシス』を弾く。

イヴ 「エーフィ、『みらいよち』」

エーフィ 「エー…!」

リフィーネ 「テッカニン、速攻で決めるヨ! 『シザークロス』!」

テッカニン 「ニンニーン!!」

ザッシュウウッ!!

テッカニンは素早い動きでエーフィを捕らえ、エーフィを切り裂く。
打たれ弱いエーフィなら!

イヴ 「エーフィ、『スピードスター』」

エーフィ 「フィ!」

エーフィは口から謎の星型の物体を放ってくる。

リフィーネ 「テッカニン、もう一度『シザークロス』! 押し切って!」

テッカニン 「ニンニーン!」

テッカニンは素早くエーフィの真後ろに回り、遠心力を利用してそのまま『シザークロス』をエーフィに放つ。

ザッシュウウッ!!
ドカカカッ!

エーフィ 「フィィッ!?」
テッカニン 「ニンッ!?」

エーフィは『シザークロス』がクリーンヒット。
だけどテッカニンも僅かながら『スピードスター』を受けてしまう。

エーフィ 「フィ…」

審判 「エーフィ、戦闘不能!」

シャベリヤ 『決まった!! テッカニン、スピードでエーフィを翻弄してなんとか仕留めた! これでまだわからないか!?』

ズパァン!!

テッカニン 「!? ニ〜ン…」

ドサァ!!

審判 「! テッカニン戦闘不能!」

シャベリヤ 『ああっとしかしテッカニン、『みらいよち』によってそのままダウン! 結果的には相討ちだぁ!』

イヴ 「戻れ、エーフィ」

リフィーネ 「グッド、戻ってテッカニン」

なんとか、エーフィを撃退できた。
これでこっちに残っているのはグレイシアだけ。
向こうはダメージの大きいはずのシャワーズと、グレイシア。

リフィーネ 「最後よ! 頑張ってグレイシア!」

グレイシア 「シアッ!」

イヴ 「出て来い、シャワーズ!」

シャワーズ 「シャワ…」

シャベリヤ 『イヴ選手のシャワーズ、元気がない! ダメージが大きいか!?』

イヴ 「シャワーズ、『ハイドロポンプ』!」

リフィーネ 「グレイシア、かわして『こおりのつぶて』!」

グレイシア 「シア!」

シャワーズ 「シャーワー!!」

バッシャァァァン!! ピシピシ!!

シャワーズ 「!?」

グレイシアから細かい礫がシャワーズの顔面を襲う。
ダメージは少ないけど、相手の動きを制限できるよ!

リフィーネ 「今ヨ! 『ふぶき』!」

グレイシア 「グーレー!!」

ビュオオオオオッ!!

シャワーズ 「!? シャワーッ!?」

キィン!!!

グレイシアの放つ猛吹雪にシャワーズは水面ごと凍ってしまう。
問答無用、ダウンだろう。

審判 「シャワーズ戦闘不能!」

シャベリヤ 『決まったー!! これでイヴ選手も残り1匹、グレイシア今の所ノーダメージ、このまま押し切れるか!?』

イヴ 「戻れ、シャワーズ、でてこいグレイシア!」

グレイシア(イ) 「グレイ!」

シャベリヤ 『さぁ、最後のポケモンはグレイシア同士! 勝つのはどっちか!?』

リフィーネ 「同じポケモン…互い攻撃は通用しにくい…だったら! 『シャドーボール』!」

イヴ 「『シャドーボール』だ!」

グレイシア(リ) 「グレー!!」

両者のグレイシア、同時に『シャドーボール』を放つ。
『シャドーボール』はぶつかり合い、爆発を起こす。

ドカァァァン!!

リフィーネ (くっ!? 威力は互角!?)
リフィーネ 「グレイシア、『ふぶき』!」

グレイシア(リ) 「グーレー!!」

ブオオオオオッ!!

シャベリヤ 『再び、フィールドを『ふぶき』が襲う! しかしグレイシアには効果は薄いぞ!?』

イヴ 「グレイシア、『いわくだき』!」

グレイシア(イ) 「グレー!」

グレイシア(リ) 「!?」

ズパァン!!

リフィーネ 「接近戦!?」

なんと、グレイシアは迷わず接近戦を挑んで来て、そのまま私のグレイシアに『いわくだき』を放ってくる。
効果は抜群…だけど!

リフィーネ 「グレイシアの物理攻撃力で! グレイシア、『シャドーボール』!」

グレイシア (リ)『シアー!!』

イヴ 「グレイシア、『ミラーコート』!」

リフィーネ 「!?」

グレイシア(イ) 「グレイ!」

ピキィン!!

イヴさんのグレイシアはなんと『ミラーコート』を使ってくる。
見事に『シャドーボール』を至近距離で受けて、そのダメージを私のグレイシアに倍返ししてくる。

グレイシア(リ) 「グレ…」

ズッシャァァ!!

衝撃で吹っ飛ぶ私のグレイシア…。
やられた…『ミラーコート』は読んでなかったヨ…完敗ネ…。

審判 「グレイシア、戦闘不能! よって勝者イヴ選手!」

シャベリヤ 『決まったー! 大接戦を制したのはイヴ選手だ! これで第3回戦に進出する8名が決まったー!!』

リフィーネ 「戻って、グレイシア」

イヴ 「戻れ、グレイシア」

私たちはポケモンをボールに戻す。
私はポケモンをボールに戻すとイヴさんに近づいた。

リフィーネ 「参りました、さすがです」

イヴ 「いや、リフィーネさんこそ、さすがだ、危なかったよ」

リフィーネ 「Bブロック第3回戦もがんばってくださいね」

イヴ 「ああ…」

シャベリヤ 『互い、熱い握手を交わしている! まさに良いバトルでした! それでは今日の試合はこれで…んんっ!?』

リフィーネ 「!? あれ!」

イヴ 「!?」

突然、何かがこっちに近づいてきていた。
観客席からポケモンが飛び出してくる。

ゲンガー 「ゲンッ!」
クロバット 「クロッ!!」

シャベリヤ 『な、なんだ!? 突然乱入か!? 二匹のポケモンがフィールドのトレーナーに急接近しているぞ!?』

リフィーネ 「な、なに!? どうなっているの!?」

よりにもよってみんな今回のバトルでボロボロの時に!?
もう、私もイヴさんもほとんど戦えないのに!

ゲンガー 「ゲン!」
クロバット 「クロー!!」

シャベリヤ 『ゲンガーの『シャドークロー』にクロバットの『ブレイブバード』だ!! あぶなー…!!』

リフィーネ 「きゃああっ!?」

イヴ 「!! 『シャドーボール』!」

ボン、ボン!!

エーフィ 「フィ!」

ズパァン!!

ゲンガー 「ゲーンー!?」

クロバット 「!? クロッ!!」

シャベリヤ 『クロバット! 標的をエーフィに捕らえてそのまま『ブレイブバード』だぁ!!』

エーフィ 「フィイイ…」

クロバット 「!? クロッ!?」

イヴ 「『サイコキネシス』」

エーフィ 「!!」

ズパァン!!

クロバット 「クロ〜…」

ズシャァァ!!

リフィーネ 「…あ」

イヴ 「……」

あっという間だった。
2匹のポケモンが私たちに襲い掛かった瞬間、私はやられる、殺されると思った。
恐怖で目を一瞬瞑ったその刹那…イヴさんの攻撃命令と同時にゲンガーが倒れた。
そして襲い来るクロバットも『ねんりき』で押さえつけ、『サイコキネシス』で一撃の下倒してしまった…。

イヴ 「…もどれ、エーフィ」

エーフィ 「……」

イヴ 「…大丈夫か、リフィーネさん?」

リフィーネ 「…手加減、していたんですか?」

イヴ 「……」

リフィーネ 「エーフィはまだ戦えるだけの余裕がある! わざと早いうちにやられて手加減していたんですか!?」

イヴ 「その通りだ」

リフィーネ 「…どうして、私では役不足と!?」

イヴ 「違う、俺の更なるステップのためだ…優勝するためのな…」

リフィーネ 「…ステップ…つまり私は踏み台…」

イヴ 「申し訳ないとは思う…だが、これがポケモンリーグだ」

イヴさんはそう言ってその場を去る。
私はしばらく立ち尽くしていた。



…………。



?A 「なぜ、勝手な真似をした?」

?B 「さぁ? なんのことやら?」

?A 「あまり目立つ行為はするな」

?B 「さてね…」




ポケットモンスター第84話 『実力』 完






今回のレポート


移動


サイユウシティ


3月5日(ポケモンリーグ本戦2日目)


現在パーティ


ラグラージ

サーナイト

チルタリス

ユレイドル

ボスゴドラ

コータス


見つけたポケモン 66匹






おまけ



その84 「予告じゃないよ、今回は」





『3月5日 時刻18:30 ポケモンリーグ出場者宿泊ホテル:ロビー』


ユウキ 「いやぁ…終わった終わった!」

ようやく、2日目のプログラムも終了した。
次の相手はアスカちゃんか…まぁ、なんとかなるか。

ユウキ (しかし、最後のあの乱入…なんだったんだ?)

突然、クロバットとゲンガーがフィールドに乱入した。
観客席から突然現われたと周囲の観客は証言しているけど、トレーナーが回収にはこなかったようだ。
ただ単にバトルに興奮して、乱入してしまったポケモンだったのだろうか?
少なくともあの2匹、ポケモンリーグ本戦に参加しても通用しそうなポケモンたちだったが…。

ユウキ (もし故意にイヴさん、もしくはリフィーネさんが襲われたとしたら?)

あるいは両方か。
かったるい…な、まぁ故意ではないと思うけど…。

アスナ 「せ〜んせい! 準決勝出場おめでと!」

ユウキ 「! ようアスナ…ジムリーダー選考会、調子はどうだ?」

アスナ 「あっはっは、フウちゃんランちゃんに勝ったけど、ミクリさんに負けちゃった」

ユウキ 「1勝4敗?」

アスナ 「あはは…うん、やっぱり勝てないよ」

ユウキ 「まぁ、頑張れ」

アスナ 「それはそうと話題になっているよ…これ」

ユウキ 「あん…また新聞か」

俺はアスナが持ってきた新聞を見てみる。

『突然の乱入者!? あれは一体なんだったのか!?』

ユウキ 「ああ…あの乱入か」

アスナ 「一体何があったの?」

ユウキ 「俺だってよくわからん、まぁ誰も怪我も無かったから良かったけどな」

しかし、やっぱり新聞にも載るか。
まぁ、衝撃的だったからな。
ポケモンリーグにおいて、バトルに興奮しすぎて乱入するという事態はこれまで無かったわけではない。
しかし、今回はそれよりもそれをあっさり撃退したイヴさんの圧倒的強さが目立ったからな…。
なんせ、リフィーネさんすら練習に利用していたくらいだ。
ああ…怖い怖い。

ハルカ 「やっほー♪ 3回戦出場おめどと、ユウキ君♪」

ユウキ 「ん…」

アカネ 「おめでっとさ〜ん♪ ユウキ〜♪」

ユウキ 「……」

アカネ 「うわ…明らかに嫌そうな顔…そんなにウチが嫌いか!?」

ユウキ 「貴様、昨日何をしたのか忘れたのか?」

アカネ 「それはそれ、これはこれや」

ユウキ 「ごまかすな! 貴様と絡むとろくなことがない!」

アスナ 「あ、あはは…ところで明日は休日になっているよね? 予定はある?」

ユウキ 「明日?」

一応大会3日は休みとなっている。
なんせ、4日目は一気に3戦することになるからな。
そういうわけで明日は休日なのだ。

ユウキ 「特に予定はない、まぁ1日ゆっくり眠るさ」

アスナ 「あ、そうなんだ」

ユウキ 「なんか、誘いでもあるのか?」

アスナ 「あ、うん…できれば特訓してほしいな〜って」

ユウキ 「俺が?」

アスナ 「うん」

俺は少し考えてみる。
明日本戦だが、アスナの特訓くらいならやってもいいかもしれない。
しかし…。

ユウキ 「…俺より適任者がいるぞ」

アスナ 「え?」

ユウキ 「丁度そこに」

俺はそう言って一人の女を指した。

アカネ 「え? ウチ?」

ユウキ 「そいつは曲がりなりにもコガネジム、ジムリーダーだ、俺より多分適任だ」

アスナ 「え…でも…」

ユウキ 「アスナと違って、結構ジムリーダーとしてはベテランだぞ、遠慮なく力を貸してもらえ」

ハルカ 「あ、だったらあたしも手伝おうか?」

ユウキ 「それがいいだろう、手伝ってもらえよ」

アスナ 「う、うん…」

ユウキ 「と、いうわけで俺は晩飯を食いに行く!」

俺はそう言ってその場を離れる。

アカネ 「あ、待ってぇな〜! ウチも行く〜!」

ハルカ 「あたしも〜!」

ユウキ (かったる…)





おまけその84 「予告じゃないよ、今回は」 完


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