beatmaniaUDX The ANOTHER Story
5th STAGE 『Fly Away』
ナイア 「…で、何が本当なのか教えてもらえるわよね?」
私は極めて笑顔のまま、開口一番でそう言い放った。
ちなみに心の中では笑ってないけど…。
エリカ 「………」
セリカ 「………」
ナイア 「喋りたくないのなら、こっちで勝手に解釈してもいいけど…」
エリカ 「…確かに死んだはずなのよ」
ナイア 「調べたから言うけど、あれはクローンじゃないわね…反応がなかったもん」
トラン 「調べられるんですか?」
ナイア 「一応ね、そりゃあVのような組織が作った奴だから、精巧に騙してることもあるかもしれないけど」
エリカ 「なら、そうなのよ!」
ナイア 「はぁ…あんたねぇ、そんなにリュウの存在を認めるのが嫌?」
セリカ 「私は大歓迎です!!」
ナイア 「あ、いや、セリカには聞いてないから…って何かやけに気合入ってるわね」
トラン 「…吹っ切れたんですね」
リリス 「…愛です」
ふたりが静かな声でそう告げた。
セリカ 「私、トランのおかげでやっと自分を取り戻せたの! 今まで、自分が作った幻想に捕われてた」
セリカ 「それでも、自分の心の奥底に沈めて、思い出さないように逃げながら生きてた…」
セリカ 「だから、現実にリュウが現れて、一度押し込めた感情が押し上げて…また幻想に捕われてしまった」
ナイア 「はいはいはい、ちょっとストップ!!」
私は無理やりに場を静める。
とりあえず、一番の疑問を解決したい。
ナイア 「ふたりにひとつだけ聞くわ…リュウを見てからのふたりは、明らかにおかしなことを口走っていたのね?」
エリカ 「…そ、そんなのわかるわけ」
セリカ 「はいっ!」
セリカは強く答える、合格ね…。
で、問題児は…。
ナイア 「さぁ〜、後はあなただけよ〜? さっさと白状したら? 本当は気づいてるんでしょ?」
私はからかう気満々で、そう嫌味に問い詰める。
エリカ 「…く、絶対認めないわ」
トラン 「エリカさん…往生際が悪いです」
トランが操縦席に座ったまま、そうツッコム。
リリス 「愛なのに…」
エリカ 「ぜーったい! 認めない!!」
ナイア 「ふぅ…あなたも強情ね。もういいわ、今回だけは勘弁してあげる」
ナイア 「だけど、次『騙したら』わかってるわね?」
私は凄みをつけて、そう強調したら、部屋を出てハンガーに向かった。
セリカ 「エリカ、本当はどうなの? あなたはリュウのこと…」
エリカ 「本当に知らないわよ…私の中ではリュウはあの事件で死んで、それ以来私、記憶がないのよ」
セリカ 「き、記憶が…?ってあの事件から!? いつまで?」
エリカ 「それも曖昧なの…一応過去は覚えてるし、何故か妹の顔と名前、後リュウのことだけ、穴が空いたように覚えてないの」
私は頭を抑え、そう告げる。
リリス 「わかりました、そのことナイアさんに言っておきます」
エリカ 「って速ッ! いきなりすぎっ」
リリス 「機体チェックのついでですから…」
エリカ 「ついでで告げ口されるのね…」
リリスはそのまま部屋を出て行く。
私は諦めて、全てを受け入れることにした…。
エリカ 「セリカ、あなたはどうなの? リュウがあの事件でどうなったか覚えてる?」
セリカ 「…実際には覚えてない。ただ後で『死んだ』としか聞かされてなかったから」
セリカ 「それに、私はそこから自分をなくしてるから、記憶も幻想に捕われて、無茶苦茶になってる…」
トラン 「…ふたりとも、そこの記憶が都合悪くないということですね」
エリカ 「じゃあ、結局今でもセリカは過去が無茶苦茶なままなわけ?」
セリカ 「…うん、結局は」
エリカ 「…はぁ、本人も覚えてないんじゃねぇ」
トラン 「いいじゃないですか…今があるんですから、今を…受け入れましょう」
セリカ 「うんっ、私は今を受け入れる! じゃないと、前に進めないから」
エリカ 「いいわね…目標があって」
私は遠い目をしながら宇宙を見る。
すると、次の星が見えてきた。
トラン 「後10分で、次惑星『NEMESIS』に到着します。大気圏のショックに備えてください」
トランは館内放送で皆にそう告げる。
私たちも、席に着いてシートベルトを締める。
エリカ 「そういえば、ハンガーとかは大気圏でも大丈夫なの?」
トラン 「さぁ…? 私にはそこまでは」
エリカ 「元々、トランの船だからわかるんじゃないの?」
トラン 「…作ったのは私じゃないです」
エリカ 「そ、そういうものなのね…」
後でナイアに聞いておこう。
やがて、大気圏を抜け、次惑星『NEMESIS』に到着した。
………。
……。
…。
ザワザワ…
人A 「おい、またか?」
人B 「ああ、そうみたいだな…」
人C 「勘弁して欲しいよな、戦争の被害なんて…」
人B 「今度のはそんなに大きくない艦らしいぜ」
人A「どっちにしても、こっちにメリットはないだろう?」
人B 「いやな、大きな声ではいえないがな、今度のはどうもVに反乱してる奴ららしいぜ?」
人A 「(本当かよ!?)」
人B 「(ああ、噂だがな)」
人C 「本当だったら、少しは気が楽だな」
人A 「でも、Vには勝てないだろ…」
人B 「まぁな…」
少年 「……成る程ね」
俺は聞き耳を立てて今の情報を盗み聞く。
どうやら、今度のはマジで本当臭い。
少年 「いよいよ俺の計画が実行段階ってわけだ!!」
俺は笑いを堪えながら、その場を走り去った。
………。
ナイア 「じゃあ、任せたわよ」
エリカ 「軽く行って来なさいよ、こっちは任せて」
リリス 「…大丈夫です」
トラン 「…行ってらっしゃい」
セリカ 「お土産買ってくるから♪」
リュウ 「………」
エリカ 「はいはい…期待してるわ」
一応、名目上はリュウの機体探しと言うことらしいけど、セリカは完全に買い物気分のご様子。
よっぽどリュウと一緒が嬉しいらしいわ…。
ナイア 「じゃあ、行くわよ」
セリカ 「いこっリュウ」
リュウ 「………」
俺はセリカに手を引かれ、歩きだす。
街だな、それなりに大きい。
恐らくはVの管轄内だな…でなければここまで発展することもないだろう。
とすると、こちらが狙われるのも時間の問題か。
ナイア 「って、聞いてる? リュウ君」
突然ナイアに呼ばれて、気づく。
リュウ 「…何だ?」
ナイア 「どんな機体がいいの?って聞いたの…重装? 軽装? それとも中量かしら」
リュウ 「何でもいい…一通りは動かせる」
ナイア 「わお、万能ね…」
気が付くと、やたらと薄暗い狭い街道を進んでいた。
セリカ 「ナ、ナイアさん…大丈夫なんですかぁ?」
セリカは少し怯えた様子で、そう聞く。
ナイア 「大丈夫よ、こういうところにあるジャンク屋とかがポイント高いんだから!」
ナイアはさも嬉しそうに、笑顔でそう答える。
リュウ (逆にこういうところなら見つかりにくいか…問題は艦だな)
隠しているとはいえ、Vの統治している星だ。
………。
ナイア 「見つけた♪」
どうやら、お目当てのジャンクショップを見つけたらしい。
見ると、かなり大きな工場のようにも見える。
ナイア 「じゃ、ちょっと待っててね♪」
俺とセリカは外で待つ。
セリカ 「大丈夫かな?」
リュウ 「………」
その時、ひとりの少女が俺たちの前に立つ。
少女 「はぁ…はぁ…」
セリカ 「ど、どうしたの? 私たちに何か…」
少女 「男の子を見ませんでしたか!? 私同じくらいの身長で、ヘルメットの上からフード被った変な子!!」
リュウ 「…知らん」
セリカ 「ご、ごめんなさい…わからないわ」
少女 「…そうですか、すみませんでした」
少女はそう言ってその場から走り去っていく。
セリカ 「何かあったのかな?」
リュウ 「………」
俺はそこで妙な気配に気づく。
工場の外壁の隙間に人が見えた。
リュウ 「……?」
見ると、頭を隠した格好の少年が、俺を見て驚く。
少年 (やべっ!)
少年はそのまま隙間の向こう側に言ってしまった。
今思えば、さっきの少女の質問はあの少年のことだったのでは?
リュウ 「…む?」
次は、やたらと体格のいい男ふたりが、俺たちの前に立つ。
ひとりはスキンヘッドで、もうひとりは俗に言うモヒカンだ。
セリカ 「………」
セリカは怯えてるのか、俺の腕にしがみついて離さない。
男A 「おい、兄ちゃん…ここで変なもん被ったガキを見なかったか?」
リュウ 「………」
あの少年のことだろうか?
こんな短時間に、しかもそんな特徴的な少年はふたりといないだろう。
男B 「何とか言ったらどうなんだ!?」
リュウ 「…消えろ」
俺は開口一番、そう放つ。
セリカ 「リュ、リュウ!? 何でそうなるの!?」
男A 「この野郎、ふざけやがって!!」
スキンヘッドの男が俺に向かって拳を振るう。
リュウ 「ふんっ」
俺はそいつの腕を取って、そのまま投げ飛ばす。
ズダーーンッ!!
男A 「………」
大きな音を上げて、男は気絶する。
リュウ 「………」
見るとセリカがいない。
いつのまに…と思った頃には遅い。
男B 「へっ、馬鹿が…こいつがどうなってもいいのかぁ?」
セリカ 「リュ、リュウ!!」
セリカが捕われていた、男はナイフを片手にセリカの頬に向けている。
リュウ 「好きにしろ…」
男B 「は?」
セリカ 「え…?」
ふたりが同時にそう答える。
そして次の瞬間。
ガゴッ!!
鈍い音が響いたかと思うと、男は地面に倒れる。
何をぶつけたのかと思うと、どうやら植木蜂のようだ。破片が下に散らばっている。
少しセリカにもかかったのか、セリカは咳き込んでいた。
少年 「あっちゃあ、大丈夫お姉さん!?」
少年はセリカを心配してそう聞く。
セリカ 「けほっ、だ、大丈夫…」
少年 「と、とりあえず、中に入ってよ!!」
そう言って少年は工場に入っていく。
リュウ 「………」
どうやら、ここの関係者のようだな。
俺とセリカは工場に入っていく。
………。
ナイア 「あれ? 入ってきたの?」
セリカ 「ちょっと訳有りで…」
少年 「わお! これまた美人のお姉さん!!」
少年はいきなりナイアに近づいて、そう言う。
ナイア 「何この子?」
老人 「こらっ、ダルマ!! また悪さしたんだろ!?」
ダルマ 「げっ、じっちゃん!!」
ダルマと呼ばれた少年はばつが悪そうに老人の前で俯く。
ナイア 「あら、店長のお孫さん?」
店長 「いや、血は繋がっておらんじゃが…一応ダルマの保護者と言うことです」
ナイア 「あらそう…で、さっきの件だけど…」
店長 「おお、お任せくだされ…すぐにでも搬入いたしましょう」
ダルマ 「搬入って…?」
店長 「この方たちの艦に、ここの全品を搬入じゃよ」
セリカ 「ぜ、全品!?」
ダルマ 「ま、マジかよ!?」
ナイア 「心配ないわよ、艦に載るだけだから」
セリカ 「…いや、そうじゃなくて…お金は大丈夫なんですかぁ!?」
ナイア 「大丈夫よ、全額でOK取ったから」
セリカ 「ぜ、全額って! 資金全部使っちゃったんですかぁ!?」
セリカはこれでもかというぐらい大きな声でそう言った。
ナイア 「これからの戦いにそれぐらいの備えは必要よ?」
セリカ 「食料はどうするんですか!?」
ナイア 「…あ」
全員 「………」
場が沈黙する、数秒ほど時が止まったようだった。
リュウ 「仕方ないだろう、食料はポケットマネーから出すんだな」
ナイア 「そ、そういうこと!」
ダルマ 「でも、ナイアさんのポケットマネーはもうないんじゃ…?」
ナイア 「ぐ…痛いとこ突くわね少年」
セリカ 「私は出しませんよ?」
ナイア 「い、いいわよ…別に私は我慢できるから」
リュウ 「安心しろ、俺もない」
ナイア 「リュウ君…あなたいい奴ね〜♪」
セリカ 「ダメですよ、同情しても…リュウは私がおごりますから♪」
セリカは嫌味を込めて、ナイアにそう言う。
ナイア 「うう、セリカ性格変わったわね…」
少女 「あー! 見つけた!!」
ダルマ 「今度は何だぁ!?」
見ると、先ほどに会った少女が工場に入ってきていた。
店長 「おお、ツガルちゃん…いらっしゃい」
ツガル 「こんにちわ、おじい様」
ツガル 「さぁダルマ…観念しなさい!!」
ダルマ 「俺が何したっつーんだよ!?」
すると、ツガルと呼ばれた少女は涙ぐみながら。
ツガル 「もう…私のせいでに変な男のひとたちにからまれて、心配したんだから…」
ダルマ 「こ、こら…ツガル、泣くなよ」
ダルマは照れてるのか、ツガルにタジタジのようだった。
ツガル 「今日と言う今日は絶対に逃がさないから!!」
ダルマ 「だから、何でそうなるんだぁ!?」
ナイア 「…と、とりあえず店長」
店長 「おお、そうじゃった…こらダルマ! いちゃついとらんで手伝え!! 大急ぎで搬入するぞ!!」
ダルマ 「いちゃついてねぇ! ったく、ツガル…俺に関わるからそうなるんだよ、わかったらあまり関わるな」
ツガル 「ダルマ…」
ツガルは悲しそうに俯く。
ナイア 「先に戻ってて! 私も搬入手伝うから」
セリカ 「はい、わかりました」
セリカ 「リュウ、食事して帰ろっ」
リュウ 「俺はセリカに手を引かれ、工場を後にする」
ナイア 「はぁ…こっちは飯も食えずに働いてるのに」
店長 「はっはっは、ナイアさんもお若いのに大変ですな、食料も一緒に搬入しておきます」
ナイア 「いいんですか!? ありがとうございます!!」
店長 「その代わりと言ってはなんですが、ダルマのことをお願いしたいのです」
ナイア 「は? どういうことです?」
店長 「あの子は、旅に憧れていましてな、いい機会と思うのです」
ナイア 「でも、危険です…私たちは旅ではないですから」
店長 「かもしれません…しかし、Vに統治されたここにいるよりも、きっと安全です」
ナイア 「……」
ダルマ 「お〜い、じいちゃん! 用意できたぜ!?」
店長 「おう、すぐ行く!!」
店長 「それじゃあ、始めましょう」
ナイア 「え、ええ…」
ツガル 「………」
ダルマ…どうして?
どうして、いつも私を置いていくの?
私はそこで、ひとつの結論に達した。
そうよ、置いていかれるのなら…!
………。
……。
…。
『EARTH LIGHT』
エリカ 「へぇ、これがリリスの機体ね…」
リリス 「はい、『era』です」
エリカ 「…可変型なのよね? でもこの換装パーツは?」
リリス 「『nostal』と『step』です」
リリス 「『nostal』は攻撃型の長距離換装パーツ。『step』は偵察型のステルス機能着きの高速型です」
トラン 「あっ、皆さん帰ってきたみたいです」
エリカ 「…大型トレーラー!?」
リリス 「…3台ですね」
搬入口から3台のトレーラーが入る。
ナイア 「やっほっ、ただいま」
エリカ 「これ、全部パーツ?」
ナイア 「と、3体の人型よ。まだ換装してないから、装備も装甲もないけど」
エリカ 「じゃあどうする? ここで換装する?」
ナイア 「ううん、ここにいたらいつ狙われるか…宇宙で換装するわ」
エリカ 「そう、であのふたりは? よもやそのまま…」
ナイア 「今ごろデートじゃない?」
エリカ 「何ーーーーぃっ!? やっぱりかーーーー!!!」
リリス 「……愛です」
トラン 「…愛ですね」
エリカ 「そこ! 冷静に判断しない!!」
ダルマ 「いやぁ、綺麗なお姉さん!!」
エリカ 「な、何よ!!」
突然少年が私の手を取る。
ダルマ 「綺麗だ〜、全く世は罪だなぁ…こんな綺麗な女性を俺の前に立たせるなんて」
ナイア 「成る程ね…ダルマってそういうキャラなの」
リリス 「…愛じゃないです」
トラン 「…見せかけの愛」
ダルマ 「………」
エリカ 「……はぁ」
………。
……。
…。
そして、搬入が終わる頃、セリカとリュウが帰ってくる。
エリカ 「さぁ、洗いざらい話して貰うわよ…?」
トラン 「…尋問」
リリス 「エリカさん、怖いです…」
セリカ 「何って、お腹がすいたから食事をしてきただけだけど?」
エリカ 「嘘言いなさい!! その顔は満たされた顔よ!? きっとそれだけじゃなーい!!」
ナイア 「はいはい、さっさと部屋に戻りなさい、すぐに出港するわ」
エリカ 「やけに急ぐわね〜」
ナイア 「あのね…ここはVの領地なのよ?」
エリカ 「え…そうなの?」
全員 「………」
時が止まる。
大体5秒くらいだろうか…?
エリカ 「ま、まぁ…安全第一よね!」
セリカ 「…馬鹿」
ナイア 「……はぁ」
リュウ 「部屋に戻るぞ」
リリス 「……はい」
トラン 「すぐに出港準備します」
それぞれが持ち場に戻っていく。
ナイア 「店長、何から何までありがとう」
店長 「いや、また色々と補充しておきますから、足りなくなったらまた来てください!」
ナイア 「ありがとう! また寄らせてもらうわ」
私は店長と握手を交わし、店長がトレーラーを外に出したのを確認してハッチを閉める。
ナイア 「さぁてと、さっさと換装しないとね♪」
………。
トラン 「これよりEARTH LIGHT発進します…衝撃に備えてください」
ゴゴゴゴゴゴ…
店長 「行ったか…元気でな」
? 「て、店長!? ツガルお嬢様を見かけませんでしたか!?」
店長 「ツガルちゃん…? いや見とらんが?」
? 「そ、そんな! お嬢様、無断で一体どこへ!?」
ダルマ 「…ばれてないよな?」
俺は搬入物の中に潜んで潜入することに成功した。
発進の放送を聞いて、俺は身を固める。
ドンッ
ダルマ 「うわっ、結構衝撃あるな…」
? 「いったーい!」
鈍い音と共にそんな声が隣であがる。
ダルマ 「な、何だ?」
? 「ひっ、誰かいるの!?」
ダルマ 「その声…まさか?」
俺は暗闇の中、顔だけを声の方に近づける。
? 「え…? もしかして…」
ダルマ 「ツガル!?」
ツガル 「ダルマ!!」
ひょんなことから一緒に潜入してしまった俺たち。
これからどうるんだろう…?
んなことはわかるわけがなかった。
…To be continued