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FC学園



第3話外伝1 『FC学園、模擬戦…EFチーム VS FC学園教師団』




マリ 「みなさんこんにちわ、カナズミ放送局のマリです!」
マリ 「今日はFC学園の体育祭にやってきております!」
マリ 「なにやら、今日は体育館で一般参加自由の団体模擬戦が行われているようです!」
マリ 「たかが学生…されど学生! 非常に粒ぞろいなメンツがエントリーしており、大盛況であります!」
マリ 「まずは今大会の主催者でもあるグアリクス学園長にお話を聞きたいと思います!」

グアリクス 「えー、皆さんこんにちわ」

マリ 「こんちちわ! で、今大会をどう考えておいでですか!?」

グアリクス 「そうですね、いままでは学生だけ、それに賞品という物もありませんでしたが今回からは一般参加も受け付けたわけです」
グアリクス 「それが好評のようでたくさんのエントリーを受けました、主催者としては嬉しい限りです」
グアリクス 「ただ、こちらも万全を期していますが怪我だけは注意して欲しいですね!」

マリ 「なるほど! ありがとうございました! ではその気になるトーナメント表を発表しましょう!」


第1回戦
『TeamEF』 VS 『FC学園教師団』

第2回戦
『勇者チーム』 VS 『ポケモン'S』

第3回戦
『魔王軍』 VS 『TeamAbyss』

第4回戦
『DOLL'S』 VS 『擬人衆』


マリ 「以上8チームにて優勝を争います!」
マリ 「さぁ、では色々と街角インタビューをしてみたいと思います!」
マリ 「そこのあなた!」

智樹 「はい?」

マリ 「あなたはどこが優勝すると思う!?」

智樹 「それ、俺に聞くわけ? まぁ…EFチームじゃないか…? 実績あるし…」
智樹 「まぁ…でも応援するのはDOLL’Sだけど…」

マリ 「成る程! ありがとう! あっと! そこの彼女!」

セリア 「なんですの?」

マリ 「あなたはどこが優勝すると思う?」

セリア 「下馬票でいえばEFチームですが、ここは大穴本当に戦えるのか疑問の声も上がるポケモン’Sですかね」

マリ 「たしかに! ですが今大会のルールはなんでもあり! ポケモンの使用もありですがその点は!?」

セリア 「たしかにポケモンの使用は認められています、ただし一回の戦闘で使用できるのは3匹まで、そして1匹でもダウンさせられたら敗北です」
セリア 「まぁ、ポケモントレーナーだからといってポケモンを使うかどうかはわかりませんけどね〜それでは〜♪」

マリ 「成る程、学生とは思えない冷静な戦略眼の持ち主でしたね!」
マリ 「つづいては…そこの二人ーっ!」

ノリカ 「はい?」
ヒビキ 「?」

マリ 「あなたたちはどこが優勝すると思う?」

ノリカ 「それはモチのロン! ハルカ様に決まっておろうがーっ!?」

ヒビキ 「なんでだよ!」

バチィン!

ノリカ 「うきゃっ!? どこからスリッパが!?」

マリ 「あのー…これ団体戦だから個人名を挙げられても〜…」

ノリカ 「なんの! ハルカ様なら5人纏めてなぎ倒してくれるわー! うははーっ!!」

ヒビキ 「まぁ確かにあの女なら…て、だからあのなっ!!」

バチコォン!

ノリカ 「はうぅっ!? こ…こんどはハリセン…? しかも全力だし…」

マリ 「いや…今大会のルールは3本先取制で、勝ち抜き制じゃないから…」

ノリカ 「なんの! しかしあのハルカ様のダイナマイツなボディに勝てるわけないだろうがぁっ!?」
ノリカ 「そう! あのハルカ様のボン! キュッ! ボン! なナイスボディ勝てる者はいなーい!」

ヒビキ 「貴様ぁ…!」

バチィン!

ヒビキ 「いい加減に…!」

ビシビシビシビシビシ!!!

ヒビキ 「しろーっ!!!!」

バッチィィィィィン!!

ノリカ 「ぐっはーっ!?」

ズシャァァァ!!

ノリカはヒビキのスリッパによるラッシュを受け、ダウンしてまう。

ノリカ 「ぬぅぅ…うぬもオーラを帯びる程になったか…」

ヒビキ 「とりあえず、個人的感情も含めてポケモン’Sだ」

ノリカ 「ミカゲ少佐〜…後は任せたぁ〜…ガク」

マリ 「あ…あはは…それではCMの後、第一回戦をお送りしたいと思います」



…………。



ワーワー!!

ユウ 「…盛り上がってんな」

俺は、試合の準備をしながら外の状況を想像する。
現在、俺は学園の模擬戦用コロシアムの控え室にいる。
要は、模擬戦の準備だ。

ブンッ! ブンッ!!

ユウ 「……」

俺は愛用のクレイモアを片手で振り回す。
今回ばかりは、ちっと本気出さなきゃ面倒だ。
俺は、壁にかけてある時計を見る。
そして、同時に…。

ガチャッ!

ドリアード 「ユウさん! そろそろ時間ですよ」

ユウ 「おう、ドリアードがサポーターか?」

ドリアード 「はい、と言っても初めてですから」
ドリアード 「その…大丈夫ですかね?」

ドリアードはモジモジと自分の姿を見ながら言う。
俺は微笑してドリアードの頭に右手を置いて。

ポンッ。

ユウ 「心配すんな、どんな姿でも見ている奴はいる」

そう言って、俺はコロシアムに出て行った。


………。



ワーーーーー!!


ウォーズ 「さぁ! ついに第1試合の選手が揃いました!!」
ウォーズ 「今回は一発目からいきなりの大物!!」
ウォーズ 「かの、邪神を打倒した英雄! ユウ・プルートーーー!!」

ワアアアアアアアアアアアァァァァッ!!

ウォーズ 「対するのは! 何といきなりのイレギュラー参加!!」
ウォーズ 「ユミリア・デミール先生だーーー!!」

ユウ 「なぬ!?」

俺は前に聳える敵を見て、驚く。
ちょっと待て、何でアレが出てくる…?

ウォーズ 「今回の模擬戦は一般参加誰でも問わず!」
ウォーズ 「参加資格は特になし! 出たい奴が出ろーーー!!」
ウォーズ 「何せ、今回の模擬戦優勝チームには、例によって王様、女王様の権利が与えられるぞーー!?」

最低な賞品だなオイ…。
ともあれ、いきなりヤバイ状況なのは確かだ。
つーか。

ウォーズ 「武器に使用制限はありません! 勝つためなら核弾頭でもOK!!」
ウォーズ 「さぁ、ユウ選手はクレイモア! ユミリア先生はラグナローク!!」
ウォーズ 「どう考えてもチョイスミスとしか思えない武器を手に、ユウ選手がどう戦うのか!?」
ウォーズ 「なお、今大会のジャッジを行ってくれるのは以下の3人方です!」
ウォーズ 「まずは初等部の先生も行い、生活指導も行っている、サナリィのベテランマリア・レウス先生!」

マリア 「やっほー! ユミリア先生ー! 終わったら月光亭で打ち上げやりましょうねー! も・ち・ろ・ん、お酒もね♪」

キサラ 「…酒なら呑気屋の方がいい物だしますよ…」

ウォーズ 「さぁ、続いて紹介するのは元ヤーさん、体に刻まれているのは抗争の傷!、キサラたいちょ…ではなく先生だーっ!」

キサラ 「…どうもこんにちわ、みなさん今日は楽しみましょう」

ウォーズ 「そして、最後! 審判やって云十年! ただし部門が違うぞ! ポケモンコンテスト管理委員会、ホウエン支部・支部長のテスタさん!」

テスタ 「みなさんこんにちわ! 正直戸惑っていますがポケモンコンテストで鍛えられたこの眼で真正なジャッジを下したいと思います!」

ウォーズ 「そして最後、現場においてジャッジ、コールを行ってくれるのは学生ながら抜擢、ユウキ君だ!」

ユウキ 「…かったる、まぁ死なない程度にな…観客も」

ウォーズ 「そして、最後は私今大会の実況、解説を行いますイベント部部長にして風紀委員委員長のウォーズ・ロムがお送りします!」
ウォーズ 「これより、バトル・スタートです!!」

九怨 「………」

ワアアァァァァァァッ!!

いきなり、会場に九怨さんがラウンドガールとして現れる。
このラウンドは1…なので、R1と書かれた看板を掲げて歩いていた。
無論、服はピッチピチのアレ…目の保養にはなるが、刺激が強すぎるな。
しかし、俺はそんな所に集中してはいられない。

ユウ (本気ださねぇと、死ぬ!)

相手はラグナロクだ、冗談抜きにヤバイ。
俺は集中力を高めて剣を構える…ほとんど、ひのきの棒だ。
さて…どうすっかねぇ。

ユミリア 「ふふふ…悪いけど、この勝負はもらうわよ」
ユミリア 「優勝賞品があれじゃ、こっちも手加減できないものねぇ〜」

そう言って、ユミリアさんは笑う。
こっちは笑えねえ…。

ユウキ 「んじゃ、準備はいいか?」

ユウ 「…おう」

ユミリア 「いつでも」

審判役のユウキが両手を高く上げ、そして。

ユウキ 「FIGHT!!」

ユウ (まずは先手を取る! 出鼻を挫くんだ!!)

ユミリア (! いい反応よ! さすがに邪神を倒すだけはあるわね!!)

キィンッ!!

ユウ (ちぃっ)

ユミリア 「…!」

俺の先制攻撃は失敗する。
惜しくも、止められた…力で押し切れるもんじゃねぇな。
俺は一旦、引く。

ユミリア 「ふっ!」

バヒュンッ!!

ユウ 「!?」

ブオッ!!

俺が剣を引いた瞬間、ユミリアさんが踏み込んでくる。
リーチの差が運命を決めたと言っていい…紙一重たぁこのことだ。

ウォーズ 「開幕から息の詰まる攻防!」
ウォーズ 「たった一回づつの攻撃ですが、観客も静まり返っております!!」

ユウ (力押しも駄目、速攻も駄目…いきなり手が塞がったか!)

ユミリア (思ったより、冷静に考えてるわね…これは迂闊に攻めない方がいいかしら)


………。


バルバロイ 「…さすがに、ユウといえども辛そうだな」

ネイ 「相手があれじゃしょうがないよ…オメガがあれば」

レイナ 「だけど、もうどうしようもないわ…信じるしかない」

レイラ 「………」


………。


ユウ (くっそ…一番手の方が絶対楽だと思ったんだがな、いきなりババかよ)
ユウ (仕方ねぇな…)

ユミリア 「!?」

ウォーズ 「な、何だ!? 突然、ユウ選手の周りが歪み始めます!!」
ウォーズ 「まるで、空間が捩れるかの様な…!」

ユミリア 「!!」

ユウ 「……」

俺は右手に力を解放する。
全力は使わない…やったら死ぬからな。
右手の人差し指だけ…そこに力を集中する。
これ位の力なら、疲れるだけで済むはずだ。
そして、後は対象を狙って、指を前に突き出す。

スッ …ドッバァァンッ!!!

ユミリア 「あぐっ!?」

バキィィンッ!! ガラガラッ!!

ユウ 「ふっ!!」

バヒュンッ!!

ユミリア 「!?」

ユウキ 「! そこまで!! 勝者ユウ!!」

ワアアアアアアアアアアアアァァァァァッ!!

俺は、何もない空間に指で『穴』を開けた。
正確には、時空に穴を開けた。
時空魔法の応用で、空間に穴を開けることで、その穴を修復するために、空間がズレる。
そのズレを攻撃に応用し、ユミリアさんの剣だけを弾き飛ばしたわけだ。
当然、時空の歪みなんて普通には見えない。
ユミリアさんでも、突然右手に衝撃が走ったようにしか感じなかっただろう。
威力はご覧の通り…ユミリアさんの力でも剣を握っていられなかった。
後は、面食らったユミリアさんの首に俺が剣を振るうだけ…以上だ。


スッ…。

ユウ 「……」

俺は一礼して、その場を去る。
敗者には何も語らない…。



………。



『EFチーム・控え室』


ネイ 「ユウ、さっすが!!」

バルバロイ 「いつの間に、あんな技を?」

ユウ 「さてな…それは秘密だ、未完成だけにな」
ユウ 「当たったのはマグレだ…本当は狙いなんてつけれない」

レイナ 「…そ、それをあの状況で?」

レイラ 「………」

全員が呆れているようだった。
まぁ、勝つにはアレしかなかったからな…技名だってない。
とりあえず。

ユウ 「勝つには勝った…後は何とかしろよ?」
ユウ 「やるなら、本気で行け…向こうも相当だ」
ユウ 「ただ、相手によっちゃ制限もかかる…ある程度は覚悟しとけよ」

俺はそう言って、控え室のベンチに横たわる。
畜生…たったアレだけでも意識が朦朧としやがる。
連発は、絶対無理だな。



…………。



ウォーズ 「さぁ、開幕から息を呑むバトルに会場はヒートしています!」
ウォーズ 「続いてEFチームより現れたのはぁ!?」

ワアアアアアアアァァァァッ!!

レイナ 「……」

私は静かに歩いて入場する。
手には一応バルムンクを。
前回の戦いを見る限り、相手も相応の武具を持ち込んでくる以上、こちらも戦わないわけにはいかない。

チトセ 「……」

ウォーズ 「さぁ、何と教師チームには助っ人で参入のチトセさんだーー!!」
ウォーズ 「果たして、通常の人間に勝ち目はあるのか!?」
ウォーズ 「翼人族最強のレイナ選手相手に、どう戦うか見物です!!」

レイナ (この人…食堂の調理師だよね)

チトセ 「………」

普段からは、とても戦いができるとは思えない。
だけど、ここに立っている以上は戦える。
チトセさんの服は、地面の砂地に偽装した迷彩服。
何だか、ただならない雰囲気を感じる…何だか、不気味ね。

ユウキ 「…んじゃ、かったるいから始め」

レイナ 「え?」

チトセ 「!」

ヒュンッ!

レイナ 「!?」

オオオオッ!?

ユウキ 「…おい」

一瞬の出来事だった。
私は、あまりに気の抜けた合図をかけるユウキ君に気を取られた瞬間。
チトセさんは、どこかに隠し持っていたサバイバルナイフを私の首元に突きつけていた。
彼女が本気だったなら、私の首はすでに切り離されているだろう。
私は、反応することさえできなかった…。

ユウキ 「…かったる、チトセさんの勝ち、レイナの負け」

ワアアアアアアアアアァァァァッ!!

ウォーズ 「何と言うことでしょう!?」
ウォーズ 「始まったのにも気づかなければ、終わったのにも気づかない!」
ウォーズ 「しかしながら、まるで獣のようなチトセ選手の動き! これはもしやとてつもない戦士だったか!?」
ウォーズ 「ともあれ、これにてイーブンに戻した教師団! 果たして逆転なるか!?」



………。



レイナ 「ご、ごめんなさい」

ネイ 「うう…レイナ役立たずだよ」

バル 「…戦闘中に気を抜くな」

レイナ 「……」

レイラ 「………」

ポンポン…。

レイナ 「?」

ピッ!

レイラは無言無表情で首かっきりポーズをする。
うう…酷い。

ユウ 「ZZZ〜」

レイナ 「…ユウ、こんな時に寝てるの?」

バル 「…時の力を使ったんだ、疲労は決して小さくない」
バル 「お前もあれ位の覚悟を持ってやれ」
バル 「…あいつの彼女候補ならな」

レイナ 「!? う…」

私は何も言い返せない。
そ、そうよね…ユウの彼女になるには、戦いに対する認識を改めないといけない。
ユウは…私たちにはわからないような、大きな力といつも戦って生きている。
今の私じゃ…ユウに抱きしめてもらうことは、できない…。



…………。



レイラ 「………」

ヨハン 「……?」

すでに、私たちは戦闘態勢に入っている。
相手は鞭…リーチなら相手の方が上。
でも、パワーならこっちの方が上。

レイラ 「………」

ヨハン 「……!」

私が距離をジリジリと詰めると、相手はその分後退する。
相手はこちらをじっくり観察してる。
私の手や足、表情さえも読もうとしている。
だけど、別に気にしない…私は、できることをするだけ!

レイラ 「!」

ヨハン (来ますか!?)

ヒュンッ! ドッガアアアアアアアアアァァァンッ!!

ヨハン 「ぐはっ!?」

ウォーズ 「何と、いきなりヨハン選手吹き飛ぶ!?」
ウォーズ 「緩やかな動きからいきなりの突風!」
ウォーズ 「さすがは、今大会屈指のパワーを誇る、カイザードラゴン!!」
ウォーズ 「なまじ攻撃を回避した所、えぐれた地面の破片が敵を吹き飛ばす!」

ヨハン (ぐ…予想はしていましたが、あんな攻撃を食らえば、間違いなく砕け散りますね)
ヨハン (防御力の高い緑DOLLでさえ、一撃でこの結果とは…)
ヨハン (スピードも、相当…小生のスピードでは、回避は無理…か)

レイラ 「……!」

ヨハン 「………」

オオオオオオオオォォォッ!?

ユウキ 「おい…やめるのか? …まぁ、いいけどな」
ユウキ 「勝者レイラ〜」

ワアアアアアアアアァァァァァッ!!

何だかわからないけど、相手は棄権を選んだ。
まだ、大したダメージも与えてないけれど…。
相手の表情からは、何もわからない…か。
私は、勝利宣言を受け、礼をしてその場を去った。



………。



デウス 「…随分、あっさり引き下がりましたね」

ヨハン 「デウス殿ですか、残念ながら小生には荷が重かったようです」
ヨハン 「伝説の力…まさしく、神がかりですね」
ヨハン 「デウス殿も、ゆめゆめ油断なさらぬよう…」

デウス 「…そうですか、覚えておきます」

ヨハンは、そう言って控え室に戻る。
あの娘にあそこまで言わせるとはね…成り行きで参加することになったけれど。

デウス (たまには…こんな物もいい、か)

私はそう思い、最後の出番を待つ。
大将戦に誰が出るかはわからないけれど、たまにはヨハンとのコミュニケーションもいいのかもしれない。
ふふ…こんなことをマスターに話せば、また笑われそうだ。



………。



バル 「…さすがだな」

レイラ 「…別に、ほとんど何もしてない」
レイラ 「相手が、逃げただけ」

ネイ 「…次はどっちがやる?」

バル 「お前はふんぞり返っていろ…俺で終わりだ」

ネイ 「え? 何で?」

レイナ 「5人の団体戦だから、過半数が負ければ自動的に負けるでしょ?」

ネイ 「…そっか、じゃあ私は戦わなくても大丈夫ってことか」

バル 「…俺が勝つならな」

ネイ 「って…残った人って、そんな凄そう…な人たちが残ってるね」

どう考えても、肉体派なザラキ先生に、噂では剣術の天才デウス先生。
どっちが来ても、相当な苦労はしそう…特に、私たち伝説の武具とかないし…。

バル 「…行って来る、可能なら決着をつけてくる」

レイナ 「気をつけてね…」

レイラ 「………」

バル 「…ああ」

そう言って、バルは部屋を出て行く。
持って行ったのは愛用のロングソード。
ユウのクレイモアより小さな剣だけど、大丈夫かな?



…………。



ワアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!

ウォーズ 「さぁ、第一試合もいよいよ後半戦! 学園最強との声も高いEFチームが早くもリィーーーチ!!」
ウォーズ 「このまま飛び入りの教師団を沈黙させられるのかぁ!?」


バル 「………」

キャァァァァァァァァァッ!!!

俺が会場に出ると同時、女性の歓声…と言うよりも、悲鳴に近いな。
それ位の金切り声が、会場に響き渡った。
まぁ、いい加減慣れたものだ…毎年のことだからな。


ウォーズ 「相変わらずの大歓声! それもそのはず! バルバロイ選手は、学園内でもトップクラスの美形を誇る、アイドル的存在!」
ウォーズ 「実力あり、知性あり、容姿あり! まさに三本柱の『いい男』!!」
ウォーズ 「美少年と言うよりは、美青年と言っていいその顔立ちは、まさに女殺し!!」


バル (…余計な解釈が大半だな、まぁどうでもいいが)

こういうのが、観客を乗せることが上手いというのだろう。
今の解説で、女生徒の集団がわめく…うるさいぐらいだが。

バル (しかし…今回の相手は、それが全く気にならないほどで助かる!)

ザラキ 「……」

女生徒の金切り声もまるで介せず、己の気を持って歩み寄るザラキ先生。
これが、今回の俺の相手だ…。


ウォーズ 「さぁ、一風バルバロイ選手とは違った風格を身に纏う『漢』がここに参上!!」
ウォーズ 「強さを突き詰め、義にも厚い、まさしく男の中の『漢』!!」
ウォーズ 「教師団が誇る、屈指の武人!! ザラキ選手だーーー!!」

ウォォォォォォォッ!!!

今度は、やたら濃い目の男子生徒たちが声を上げる。
あれは、一部の不良集団だな…ザラキ先生は、仁義を重んじる人だからな。
あれ位の不良たちには、大きな存在なのだろう。


男子生徒 「ぶちかませザラキ先生ーーー!! 美形キャラなんざぶっ飛ばせーーー!!」

? 「…美形キャラなんざ、ぶっ飛ばせ?」

男子生徒 「(馬鹿! 声と顔を出すな! 気づかれたら、色んな意味で事だ!!)」


ウォーズ 「さぁ、EFチームはこれで決められるのか!? 間もなく試合開始だーー!!」



ユウキ 「…うっし、んじゃ始め」

ワアアアアアアァァァァァァァァァッ!!

バル 「…!」

チャッ…ガチャンッ!!

俺はロングソードを鞘から抜き、鞘を後ろに放った。
それを見た、ザラキ先生は瞬間。

ザラキ 「渇!! バルバロイ殿よ、小生が気に臆したか!?」

バル 「!?」

ザラキ先生は、俺に対して渇を入れる。
その言葉の意味がわからないほど俺は馬鹿ではない。
だが、今はあえてザラキ先生の言葉を待つ。

ザラキ 「闘いの前に鞘を捨てることが許されるのは、死を覚悟した時のみ!!」
ザラキ 「バルバロイ殿よ、そなたはまだ先のある男…今は鞘を捨てる時ではあるまい!」

バル 「…ふ」

ザラキ 「!?」

俺は、ザラキ先生の言葉を一笑にふす。
だが、悪意を持ってやったわけではない、むしろ嬉しく思う。
だから、俺は先生の言葉にこう返す。

バル 「先生、勘違いをされては困ります…俺が鞘を捨てたのは、己の気を高めるため」
バル 「負ければ後は無いと、己を追い詰めるためです!」

ブォゥンッ!!

ザラキ 「!!」

俺は言葉を放ちながら、剣を上段に構える。
そして、言い終わると同時、俺はその剣を両手で持ち地面スレスレに寸止めで振り下ろした。
剣風で、地面の砂埃が舞い上がり、俺の剣力を物語った…。

ザラキ 「…ふ、ならばこれ以上の言葉は必要なし!」
ザラキ 「小生が一刀…しかと受けてみよ!!」

チャキッ…。

バル (大刀か…ユウのクレイモアと変わらんほどの大きさを感じるな)

ザラキ先生は上段の構えで待つ。
立っているだけでも相当な気を感じる…気迫で負ければその時点で勝負は決まるだろう。

バル (直接打ち合えば…どうなるかわからん)

力で負けるとは思わん…とはいえ、これほどの気を見せられれば、戸惑いも出よう…。
だが、退くつもりはない…この勝負、俺はあえて正面から行く!

ザッ!

ザラキ (ほう…踏み込んでくるか。その意気や良し! それでこそ、小生も全力で打ち込めると言うもの!!)

バル (力…技…速度……俺の持てる最大の一振りで勝負をしてやる!!)

ユウキ (かったる…こりゃ一瞬で決まりそうだ)

バル 「!!」

ヒュッ!

ザラキ 「チェストォォォォォッ!!!」

ガッキィィィィィィィィィィンッ!!

バル 「!?」
ザラキ 「!?」

俺は先に打ち込んだつもりだった。
だが、ザラキ先生は俺の気を読んで、打ち込む一瞬の隙を突いてきた。
結果は……。

ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッ!! ザシシィィィィンッ!!


ウォーズ 「な、なななな何とーーーーー!! 初撃にて互いの剣が真っ二つ!!」
ウォーズ 「これは、何という結果か!! しかし、互いに戦う意思が残されていれば勝負は続きます!!」
ウォーズ 「バルバロイ選手は魔法戦にも長けた人物! 丸腰のザラキ選手絶体絶命かーーー!?」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァッ!!!


バル 「………」

ザラキ 「……」

ス…。

俺は一瞬放心した、この勝負…。

ザラキ 「この勝負、小生の負けよ…」

バル 「!?」

ウォォォォォォッ!!!

ザラキ先生の敗北宣言に、会場が沸きあがる。
悲鳴にも似た男子生徒の歓声が響き渡った。

ザラキ 「バルバロイ殿は、あえて小生との真剣勝負に徹した…」
ザラキ 「バルバロイ殿が勝つつもりであったなら、小生は何もできなかったやもしれぬ」

バル 「…いえ、この勝負引き分けです」
バル 「俺は、剣の勝負だけでも勝てるつもりでいました…ですが、結果はこの通り」
バル 「例え、魔法を使って勝ったとしても、それは真の勝利ではありません」

ザラキ 「バルバロイ殿…ふっ、そなたの『武』…しかと見せてもらったぞ!」

ザッザッザッ!!

バル (ザラキ先生…凄い『漢』だ)
バル (大きく…そして、強い)

俺は満足そうに背中を向けて去っていく『漢』の姿にしばし見惚れる。
まだまだ、俺も修行不足ということだろう。
そう…俺はまだ強くなる。

バル (…奴とも、まだ勝負をしたいからな)

俺はとある好敵手の姿を思い浮かべ、微笑む。
今回の勝負は引き分けとなったが、まぁ文句は無いだろう。
後は、ネイ次第…か。



…………。



ネイ 「……」

レイナ 「…ネイ、そろそろ出番よ?」

ネイ 「うん、行ってくる」

私は、しばらく気を落ち着ける。
何だかんだで出番が来てしまった。
負けるつもりはないけれど、勝てる保障はどこにもない。

ネイ (バルバロイは、剣だけで戦った…)

バルバロイは勝利よりも、闘いを優先した。
その結果には満足しているようだし、後悔もしていないようだ。
でも…私は。

ネイ (負けたく…ない)

カツ…カツ…カツ…。

レイナ (ネイ…何を思いつめてるの?)

バル (…ネイ、お前は迷うな。お前の『想う』通り、戦えばいい)

レイラ 「………」

ユウ 「…ZZZ…ZZZ」

ネイ (私は…勝つ)



………。



ワアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!


ウォーズ 「さぁ、とうとう最後の選手の入場となりました!」
ウォーズ 「すでに、EFチームはリーチ状態で、この試合を負けても引き分けの状態!」
ウォーズ 「ちなみに、この大会では引き分けはありません!」
ウォーズ 「引き分けの場合は、代表者をそれぞれ1名ずつ選抜し、最終戦を行い決着を決めます!」
ウォーズ 「それでも勝負が着かなかった場合は、現時点での審判団による判定となります!」



バル 「…ネイが負けるとは思えんが」

レイナ 「…そうかしら? 私は安心はできないと思う」

レイラ 「…静かな気を感じる」



………。



エクス 「お姉さま? 魂命は持っていかないんですか〜?」

デウス 「必要ないわ…相手も普通の武器で挑んでくるもの」
デウス 「生徒の模範となる教師が、生徒にハンデをもらうわけにはいかないでしょう…?」

私はそう言って笑う。
しかしながら、実際にはそんな甘い話ではない。
相手は、邪神すら倒した集団。
並みの戦闘レベルでは太刀打ちさえできないだろう。
ある程度の制限がかけられているとはいえ、こちらもそれなりの対処を取らねば危険は免れん。

マキナ 「…お姉さま、気をつけて」

デウス 「心配しないでいいわ…負けても死ぬわけではないのだから」
デウス 「無論、負けるつもりはないけれどね」

カツカツカツ…。

エクス 「みは…お姉さま本気の目だよ〜」

マキナ 「………」



………。



ウォーズ 「さぁ、両者すでに戦闘態勢だ! 後は審判のコールを待つのみ!」
ウォーズ 「初戦の勝利を収めることができるかEFチーム!?」
ウォーズ 「それとも、教師団が最終戦にもちこむかー!?」


ユウキ 「うし…んじゃ、始め」

ネイ (先手を取る!)
デウス (まずは出鼻を挫く!)

ビュォオッ!! ガキィィィンッ!!

ネイ 「!?」
デウス 「!?」

私たちは、ほぼ同時に仕掛け合う。
互いの持った大剣が高速で交わり、互いの威力で弾かれてしまった。

ネイ (く…! クロス・クレイモアで打ち負けるなんて!)

デウス (相手の剣の方が大きいとはいえ、赤DOLLの力を弾くなんてね!)
デウス (ツヴァイハンダーでさえ、この有様か…パワー勝負を仕掛けられるとは思わなかった)



バル 「ネイの奴…あんな大剣で大丈夫なのか?」

レイナ 「元々、力はある方だけれど…ネイは本来スピードを重視した戦いの方が目立つのに」

レイラ 「…力に対して力で戦ってる、あのままじゃ拮抗する」

ユウ 「…ん、ふぁ〜…まだ、やってんのか?」

レイナ 「ユ、ユウ!? 起きて大丈夫なの?」

ユウ 「…体はだるい。が、動けないほどじゃない」
ユウ 「まぁ、本音を言うと…ここの椅子は寝づらくて仕方がない、と言った所か」
ユウ 「で…今はネイが戦っている、と」

俺はやや重たい足取りで前に出る。
観客席からは、やや押され気味のネイが戦っていた。

ユウ 「…あの馬鹿、力に対して力で戦ってどうする」

レイナ 「…でも、ネイなら無理やりにでも」

ユウ 「無理だな…あの先生、とんでもない馬鹿力のようだ」
ユウ 「加えて、テクニックもすげぇ…ネイの慣れない力技を徐々に捌き始めてる」
ユウ 「あのままじゃ、負けるぞ」



………。



ガキィンッ! キィンッ! ギンッ!!

ネイ (くっ! 徐々に相手の手数が増えてきてる! このままじゃ逆に押し切られる!)

デウス (武器の選択を誤ったわね! 自分の身長を遥かに超える大剣を使いこなせていない!)
デウス 「ここで、終わりにさせてもらうわよ!」

ネイ (やっぱ…正攻法じゃ駄目か)

ビュォッ!!

デウス 「なっ!?」

バビュゥゥッ! ザシィィィンッ!!


ウォーズ 「な、何とネイ選手、剣を投げたー!!」
ウォーズ 「予想外の攻撃に、デウス選手態勢を崩す! しかし、距離が離れているためネイ選手も追撃はできません!」


デウス (剣を捨てた…!? だが、何…この圧迫感は!? 気の質が…変わった!)

ネイ (さてと…ここからは、本気になるわ)

ゴオゥッ!

デウス 「…! 魔法剣とやらか…」

私は右手に魔力を集め、闇の魔法剣を作り出す。
これなら重量もまるでない、ただ出し続けている限り魔力は放出されている。
元々長引かせるつもりはないし…十分よ。


ユウ (…何だ? ネイの奴…随分真面目な顔してやがる)

レイナ (何だろう…このパルス、ネイのようで、ネイじゃないみたい…)

バル (あいつ…まさか、記憶が?)

レイラ 「…?」



ギィィンッ!!

デウス 「ぐうぅっ!」

ネイ 「…ふっ!」

ゴビュゥッ!

私は、闇の焔を纏いし魔法剣でデウス先生を追い詰めていく。
力はさほどいらない、的確な位置とスピードを持ってすれば、追い詰めるのは容易い。

デウス (まさか、これほどとはね! 今までは遊ばれていたというわけか!)
デウス (しかし、この戦い方! 確実に勝ちに来ている…付け入る隙が無い)

ズザザァァッ!!

私の剣撃でデウス先生は後ろに吹き飛ぶ。
だけど、先生はバランスを保ったまま、地面を摩りながらも踏ん張った。

ネイ (粘るわね…DOLLと言っても、人間よりちょっと優れただけの種族かと思ってたけど)

デウス (さて…まさかここまで差があるとは思ってなかった)
デウス (だが、切り札はまだある…通用するかはわからんけど)

ネイ 「その粘りもここまで!」

ビュゥッ!! キンッ!!

ネイ 「!?」

デウス (間に合ったか!)

ビュッ!

ネイ 「くっ!?」

ビュォゥッ!!

私は咄嗟に後ろへ下がり、先生の剣を回避する。
そして、私は異様なプレッシャーを感じた。

ネイ 「二刀流…?」

デウス (さて…私の剣技がどこまで通用するか、試してみるかしら)

ビュッ!! キィィンッ!

ネイ 「!!」

私は魔法剣で、上段から振り下ろされたツヴァイハンダーを止める。
だが、その瞬間。

ザシュッ!

ネイ 「!?」

横から薙ぎ払われた『クロス・クレイモア』で私の腹は浅く切られた。
あれは私が捨てた剣だ。
そう…事もあろうに、あの先生は大剣を二本使っている。
それも同時に、二刀流で…。

ネイ (馬鹿力を通り越してるわね! 両手でも普通は振り回されるわよ!?)

デウス (この程度の重量なら、羽のようなものだ…我々赤DOLLにはな!)



ウォーズ 「なんとこれは圧巻!! デウス先生が起死回生の二刀流ー!!」
ウォーズ 「しかも、大剣の中でも特別大きい二本を同時に扱うテクニック!」
ウォーズ 「ネイ選手、押し返したかと思いきや、流れを変えられたかー!?」



ユウ 「馬鹿力だなぁ…俺でもあれは無理だぜ」

バル 「あれがDOLLの力か…スピードこそそこまでではないが、あのパワーで一撃食らえば致命傷になるな」

レイナ 「ネイのスピードあってこその回避だけど…凄い詰め方」

レイラ 「剣の勝負だけなら…先生が勝つわ」

ユウ 「だな…だが、ネイは剣だけじゃない」



ネイ (やれやれね…ここまでやらされるとは思ってなかったわ)

デウス 「はぁぁっ!!」

ブォンッ!!

デウス 「!?」

ネイ 「ふっ!」

ギィィンッ!!

私は魔力による分身を作り出す。
本来なら、撹乱用に多めに出すのだけど、今回は1体だけ。
相手の手数が倍なら、こっちも倍にすれば事足りるわ。

デウス 「これが、魔法とやらか…! 恐れ入るわ!!」

ネイ 「『シャドゥ・イリュージョン』…これで、私の手数も倍ね」
ネイ 「はぁっ!」

ギィィィンッ! ガキィンッ!!

デウス 「がっ!!」

私が攻撃すると、やや遅れたタイミングで分身が攻撃する。
このタイムラグが弱点でもあるけれど、相手がひとりなら十分。
影は、私の魔力を込めて作り出す。
しかしながら、攻撃も同時に行うためには、かなりの量の魔力を割かなければならない。
撹乱用に使う場合は、視覚に影響を与えるだけで十分なのだけど…。
私自身と同様の攻撃力を持たせて攻撃させるとなると、全魔力の半分以上は割く羽目になる。

ネイ (これを使う以上…大きな魔法はもう無理ね)
ネイ (だけど、細かい魔法でも効果はある!)
ネイ 「『ダーク・ブリット』!」

ボゥッ!

デウス 「ハッ!!」

ボォンッ!

先生は一発目を剣で切り裂く。
闇の煙があがり、先生の視覚を一瞬封じる。
そして、次の瞬間。

ドォンッ!!

デウス 「ぐぅっ!」

影が放った魔法が直撃する。
大した魔法じゃないけれど、赤DOLLは言う程頑丈ってわけじゃないみたいね。

ネイ 「よく持った方よ…だけどこれで終わり!」

デウス (ここまでね…!)

ビュンッ!!

ネイ 「………」

私は、ちゃんと寸止めで剣を止める。
ほぼ同時に影を消し、追撃はさせないようにしておく。
いくら保険がかかっていると言っても、学校行事でトドメを刺すわけにもいかないし、ね…。

ユウキ 「…ん、この勝負ネイの勝ち! よってEFチームの勝ち抜け!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!


ウォーズ 「ついに決着!! 予想外の長期戦になったこの戦いですが、順当な予想通り勝ったのはEFチーム!!」
ウォーズ 「教師団、無念のリタイアだー!」



………。



ネイ 「ふぅ…勝ったよ〜」

レイナ 「お疲れ様、辛かった様ね」

ネイ 「うん…ちょっとね、あはっ」

ユウ (いつも通り…か)

バル 「…先に戻る」

レイラ 「…バルバロイ?」

バルはさっさとどっかに行ってしまった。
俺たちは、とりあえず控え室から出て行くことにする。
これで…俺たちは勝ちぬけ。
ここからは…別のチーム同士が戦うが、どうなるやら。
まぁ、負けるつもりは無いが、な…。





…To be continued




なお、ここから『おまけ…敗北者トーク』へ。




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