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K-O パニック +AM  第4話

氷上 「…ふう、相変わらず誰もいないな」

ひとりっきりの部活動…。
折原君も部員のはずなのに全く部活に顔すら出さない…。

氷上 (まさか、僕って嫌われてる?)

『多分正解』

氷上 「はっ? 今、神の声が聞こえたような…」

とりあえず、ひとりで演奏している…。
寂しいな…。
永遠に逝っちゃうぞ…。

『こらこら! そう言う事言わない!!』

氷上 「……」

佳乃 「あれ? ここって空き部屋じゃ…?」

氷上 「もしかして、新入部員!?」

『絶対違う』

氷上 「やっぱり…?」

『最初の台詞ちゃんと聞けっ!』

佳乃 「あの…ここって空き部屋ですよね…?」

ぐさっ

氷上 「…く、もはや、部の存在自体知られていないのか…」

『つーか、よく廃部にならないな…』

佳乃 「あの〜…」

氷上 「ここは、軽音部の部室だよ」

佳乃 「なんですかそれ?」

氷上 「………」

『だから落ちこむなっ』

佳乃 「あの…?」

氷上 「だから、そういう部活で使っているから…」

佳乃 「そうなんですか…じゃあ、仕方ないですね…」

氷上 「なんで、空き部屋を?」

気になったので聞いてみる。

佳乃 「えっ…? いえ、空いてたら飼育小屋を作ろうと思って…」

氷上 「…無理だと思うけど」

佳乃 「ど、どうしてですかっ?」

氷上 「いや…空き部屋は全て他の部活が押さえているから」

佳乃 「そうですか…うぬぬ〜、でも負けないっ」

氷上 「何を育てるんだい?」

佳乃 「えっと、うさぎを…」

ポテト 「ぴこっ」

氷上 「……」

これが…兎なのか?
絶対に違う気がする。

佳乃 「あっ、ダメだよ、ポテト〜ここは学校だから入って来ちゃ」

ポテト 「ぴこ〜」

氷上 「……」

何だこの生物は?

佳乃 「ほら、もどろっ」

ポテト 「ぴこっ」

少女は颯爽と部屋を出ていく。
そして、謎の生物が着いて行く…。

氷上 「……」

ひとり残された僕は、ただギターで音を奏でた…。

氷上 「き〜え・るひ・こ〜き〜ぐも〜…ぼくたちは・み・お〜く〜うった〜」

『あのなぁ!!』

…To be continued

あとがき

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