K-O パニック +AM♪ 第5話
詩子 「はぁ…最近のどかだよね〜」
詩子さんが体を伸ばしながらそう呟く。
澪 『澪もそう思うの』
私もそう答える。
茜 「今日はいい天気です…」
詩子 「うんうん、こういう時はなにかおいしい物でも食べたいねぇ…」
私はそれを聞いて、すかさずペンを走らせる。
澪 『お寿司』
大きく書く。
茜 「…さすがにそんなお金はないですよ」
私はがっくりとうなだれる。
詩子 「…まぁ、定番のワッフルでも買わない?」
私はそれで納得することにした。
茜 「行きましょう」
茜さんが急ぎ足で歩き出す。
詩子 「そんなに急がなくても絶対売り切れないわよ…」
私も詩子さんと同じ意見。
茜 「今日は土曜日ですから」
詩子 「まぁ、人はいるでしょうけどね…」
そうして、私たちは山葉堂に着いた。
やっぱり、人は多くて並ばなければならなかった。
詩子 「わぁ…多いねぇ」
茜 「大丈夫でしょうか…?」
茜さんが心配そうに訊ねる。
詩子 「茜のは絶対に大丈夫ね」
詩子さんがそういい放つ。
茜 「………」
茜さんがそわそわして焦りだす。
そして、10分程経った所で私たちの番が来た。
詩子 「えっと…私はバニラでいいよ」
澪 『ちょこれーと』
茜 「私は、練乳蜂蜜ワッフルで…」
相変わらず、店員は驚いたように(こっちはもう慣れた)茜さんを一瞥してから作業に入った。
詩子 「…茜って、本当に強いわよね」
澪 『ほんとなの』
茜 「そうでもありません…ふたりとも、辛口なだけです」
詩子 (絶対違うわよ…)
澪 『からいのはダメなの』
茜 「……おいしいです」
詩子 「そ、そう…よかったわね」
澪 「………」(汗)
茜 「…今日もいい天気でよかったです」
詩子 「まぁ…それはそうね」
澪 「………」
私はうんうんと頷いて空を見る。
季節は冬だけど、太陽がとっても元気で、暖かな日よりだった…。
私たちはそんな中を3人で帰路についた…。
(はぁ〜…ここはのどかだね〜)
…To be continued