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ポケットモンスター 水の街外伝



序章第10話 『危険』




ザワザワザワザワ!!

それは、歴史が消した事件だった…。

シルク 「あはは、ちょっと眠いっす…」

マーサ 「睡眠は偶数の時間眠るのが一番良いんですよ」
マーサ 「人間は深い眠りと浅い眠りの二つをサイクルとして2時間毎に繰り返されるんです」
マーサ 「この深い眠りを越えたあと起きるのが最も疲れや眠気が取れるんですよ」

シルク 「あはは、さすが化学教師…ちょっと信憑性あるね…て、あら」

ここは呑気屋の前。
朝も早くシルクとマーサは仕事前の一時に他愛も無い日常会話をしていた。
そんな時、シルクはある珍しい人物を見つけた。

シルク 「おーい、テールさーん!」

テール 「ん? あ、シルクちゃんか…」

テールは疲れたような顔で道を歩いていた。
そして、シルクに気付くとなんだ、といった顔でシルクをみた。

シルク 「ちょっと! 何よその顔は!」
シルク 「朝から元気ないなー!」

テール 「…しょうがないだろ、昨日は3時間しか眠っていないんだから…」

マーサ 「まぁ! それは駄目ですよ、もっとしっかり休まないと若いのに衰えますよ?」

テール 「はぁ、でも仕方ないんですよ…ちょっと面倒な仕事が入りまして…」
テール 「と、すいません…俺、自警団事務所に行かないといけないんですよ」

テールはそう言うと少々急いで自警団事務所を目指した。

シルク 「ん〜、もしかして大きな仕事かな?」

マーサ 「さぁ、でも珍しいですね、あんな顔でこの街に来るなんて…」

シルク 「エルフィスさんにあわす顔無いんじゃない?」



…………。



キサラ 「きたか、テール」

ザック 「おはようございます、テールさん」

桜児 「おはようございます」

自警団事務所前には第一部隊隊長シザリガーのキサラ。
第二部隊第三班『青の救助隊』隊長カメールのザック。
そして、第三部隊隊長、サクラビスの桜児が待っていた。

テール 「おはようございます」

ザック 「話は聞いています…でも、本当にこの3人で良いんですか?」

テール 「ああ、首都の方の俺の部下はすでに『目的地』で待機してある」

キサラ 「しかし、わざわざこの街の自警団も使うとは…」

テール 「それだけ、奇妙な事件だ…それにお前達三人を抜擢したのはその実力が認められているからだ」

桜児 「…とにかく、いきましょう」
桜児 「その、目的地へ!」

何とも怪しげな雰囲気を出す、今回も物語…。
それは、表の歴史舞台からは抹消された、ある奇妙な事件だった。
舞台はアクアレイクより北東のアレクセラとの中間、荒野の中に存在する遺跡都市『ディオランテ』。










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