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パ:「ダマばあちゃん!!どうし・・・!!な!!」

ダマが、血だらけで倒れていた。

目の前にはテッカがいた。

テ:「見つけたぞ。光の神パトラ」。

パ:「テメェら!!ダマばあちゃんに何した!!」(ダッ!!)

パトラが、テッカに向かって走っていった。

テ:「バカが・・・!!」(ベチャッ!!)

パ:「わっ!!」(ベチャッ!!)(ドカッ!!)

パ:「ううう・・・。何だこれ!?」

パトラは、小屋の壁に貼り付けられた。

テ:「液体金属だ。今、凝固現象が始まって体が熱いだろ?」

パ:「ううう・・・。」

液体金属がパトラの体に張り付き、固まりかけていた。

このままだと、全身が圧迫され息がしずらくなる。

そして最後には、内臓破裂により死に至る。

パ:「く・苦しい・・・!!締め付けられる・・・!!」

ト:「あ!パトラさん!!」

テ:「出てきやがったな本命め!!くらえ!!」

さっきの液体金属だ。

ト:「わっ!!」(ギンッ!!)

ク:「うっとうしい鉄クズだ・・・。」

クロウに入れ替わった。

ゼ:「その声はクロウ!!」

ク:「七神隊を再構成か・・・。百年ぶりだな・・・。」

テ:「くっ!!」

テッカの腕が剣に変わった。

ク:「俺に剣で対抗するとはな・・・。」(バキッ!!)

ク:「愚かな事だ!!」

クロウは、テッカの剣を2つの剣で挟み、力でへし折った。

テ:「だが、俺には人質がいる!!」(ブアッ!!)

パ:「わっ!!」

テッカのまいた液体金属がすべて貼り付けられていたパトラにかかった。

テ:「へへへ・・・。時間内に俺を倒せるかな?」

このままだと、鉄が固まり全身が押し潰され、バラバラになってしまう。

だが、その前にパトラの息が持つかどうかわからない。

ク:「それがどうした・・・?俺には関係ない奴だ!!」

テ:「てめぇ!!死んでもいいのか!?」

ク:「殺さなくても、時間がたてばじき死ぬ・・・。死んでも別に変わりはないが?」

クロウは、腕を組んで不敵な笑いを浮かべている。

テ:「だったら今すぐに殺してやる!!」

?:「ウェーブ・エッジ!!」(ドザァーーーー!!!)

突然、大量の水が飛んできた。

テ:「おっと!!」

テッカは避けた。

?:「メテオ・プロミネンス!!」

今度は大きな火の玉が突っ込んできた。

テ:「何だ!?」

ウ:「今のうちに、鉄の殻を壊して!!」

ウンディーネだ。

ク:「仕方ない・・・。」(ギンッ!!)(バキッ!!)(ドサッ!!)

パ:「ケホッケホッ!!まったく・・・、死ぬところだった・・・!!」

酸素不足のせいで、手足がまだ痺れて、目の前がふらふらする。

ウ:「こっち!!」

ウンディーネが、弱るパトラを抱え、遠くへ避難させた。

パ:「ゼウス・・・!!ケホッケホッ!!クロウに憑依しな・・・!!」

ゼ:「はい!!」(スウッ・・・)

クロウの体に乗り移った。

ク:「何をする気だ?」

パ:「何となくだよ・・・。ケホッケホッ!!」

ザ:「あと、このバアさん死にそうだからアタイ等が連れて行くよ!!」

ザラもいた。

ク:「こんな事をしなくてもやっていけたが・・・。」(バサッ!!)

羽が生えた。だが、右翼が黒で左翼が白だ。

両目の下には、▼のマークがある。

手から肩まで長い線がある。右腕は黒い線。左手は白い線だ。

ク:「力が大体元に戻った・・・。」

静かに目を開けた。

クロウの目は、右目がクロウの目と同じで、左手はゼウスと同じ輝きのある赤い目だ。

テ:「何だ?ちょっと変わったようだが、強さは変わったか!?」(ダダダダダ・・・!!)

テッカの手が、銃に変わりクロウに全弾命中させた。

ク「で?」

すべて被弾したように思えたが、何もなかったように言った。

テ:「何だ!?」

ク:「フッ・・・。」(パラパラパラ・・・)

クロウが、手を開くと銃弾が落ちた。

すべて手づかみで避けたようだ。

ク:「力が存分に解放される・・・。何て気持ちのいい感じだ・・・。」

テ:「くっそーーーーっ!!」

ク:「俺が力を取り戻した時は・・・、あらゆる生命を消す事が出来る・・・。」

テ:「ぐほっ!!」

テッカの体が半分にちぎれた。

いつの間に斬ったのかわからないほどの早さだ。

これが、クロウの真の力だ。

ク:「まがい物か・・・。」(バシュン!!)

テッカの体が消えた。

どうやらニセモノだったようだ。

テ:「アシテムが覚醒すると怖いもんだよな。」

ク:「今すぐ失せろ・・・!!お前の顔など二度と見たくない・・・。」

テ:「今日のところは勘弁してやる、じゃな。」(シュンッ!!)

ク:「フッ・・・。くだらん・・・。」(フッ・・・)

元のクロウに戻った。

ゼウスが出てきた。

ゼ:「クロウ・・・。私がした過ちをまだ憎んでいるのですか・・・?」

ク:「もう、忘れた事だ・・・。思い出すと、寝覚めが悪い・・・。二度とそのことは口にしないでくれ・・・。」

ゼ:「昔と同じで、本当に強がりですね・・・。」

微笑みながら言った。ゼウスは微笑むのがよく似合う女性だ。

ク:「お前は本当に優しい女だ・・・。俺が忘れた、「闇」の紋章をくれるとはな・・・。」

ゼ:「女神は誰にでも清楚で優しくしていないと。」

ク:「あの時の恨みは、まだ心底で憎んでいるかもしれない・・・。だが、今、同じ事が起きている・・・。
だから、この機会を使い、心底にある憎しみを消してやる!!」



〜次回〜

クロウ達はパトラの故郷「フロウタウン」に向かう事にした・・・。

だが、住人はパトラをいやみ嫌って殺そうとする・・・。

だが、裏には黒幕があった・・・。




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