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(わいわいわい・・・!!)

クロウの嫌いな騒がしい飲酒店にいた。

クロウは窓際に座っていた。

パ:「酒サイコーっ!!」

コ:「おう!!飲め飲め!!久しぶりの再会だからな!!」

ウ:「まったく!!何で私が治そうとしてる病気が何で治んないのさーっ!!」

ク:「えらく変わったな・・・。ウンディーネ・・・。」

パ:「アンタも飲みなよ!!」

ク:「うっ・・・!!」

パトラが喋ると酒臭い。

ク:「これでも、かなり飲んだほうだ・・・。」

パ:「ウィスキー飲んだくらいじゃん!!まだいけるって!!」

ク:「じゃ、次でもうやめる・・・。」

クロウは横にあったウィスキーボトルを手に取り小さなコップに注いだ。

ク:「ふぅ・・・。」

パ:「もうちょっと飲みなよ!!」

ク:「いや・・・もういい・・・。ちょっと外に出る・・・。」

パ:「何でさ?」

ク:「俺は闇夜の星空が好きなんだ・・・。」

クロウは、そう言い残すと出て行った。(ザザザザ・・・)

星のよく見えるフロウ海海岸にいた。

ク:「世界は変わっても闇夜の星は変わらないな・・・。」(コトン・・・)

横にウィスキーを置きちょうどいい大きさの岩に腰を掛け言った。

ク:「ん・・・?」(ドクン・・・)

ク:「闇の力が増幅してウンディーネの少しだけ封印が解けたようだな・・・。」(オォォォ・・・)

ク:「フッ・・・。闇が俺を見つけて嬉しがっている・・・。」

パ:「クロー・・・!!」

パトラの声が聞こえた。

ク:「・・・・・・・。」

パ:「何で無視すんのさー?ほら、酒!!」

ク:「一人にしてくれ・・・。」

パ:「寂しいねぇー・・・。許婚のアタシがいるのに。」

ク:「フッ・・・。」

パ:「アンタ、そろそろもう一人にも空気を吸わせてやったら?」

ク:「トランか・・・。そうするか・・・。」

トランに変わった。

ト:「何でいつも頭が痛くなるのかなー・・・?」

ク:「まったく弱々しいな・・・。」

トランの頭に聞こえるはずのない声が聞こえた。

ト:「今の誰?」

パ:「は?」

ク:「これでしばらく休める・・・。」

ト:「誰かいるの!?」

ク:「うるさいな・・・。俺ならお前の魂の側にいる・・・。」

ト:「誰かいるよ!!」

ク:「おい。待て。何故俺の声が聞こえる?」

ト:「何故って言われたって・・・。」

パ:「仕方ないねぇ・・・。トラン。アンタには闇の神「クロウ」が憑いているのさ。」

ク:「余計な事を言うな!!俺の声は聞こえるようだな?だったら、これだけは言っとく。絶対に死ぬな。
お前に死んでもらったら、俺も道連れになってしまう。」

ト:「死ぬなって言われても・・・。」

ク:「わかった・・・。お前に俺の力を貸そう・・・。」

ト:「キャッ!!」(オォォォ・・・)

トランの腕から黒い光が出た。

ト:「何これ!!」

闇の紋章だ。

ク:「腕がちぎれない限り、力を制御できる。」

パ:「じゃ、アタシはトランにアタシなりの戦い方を教えるね。」

ト:「どんな戦い方なの・・・?」

パ:「蹴り。」

ト:「足が痛くなりそう・・・。」

パ:「今日はまだやらないって。」

ク:「お前が今俺のことを知ったことは誰にも言うな・・・。敵に情報が回るとまずい・・・。」

ト:「よく分からないけど・・・。」

ク:「・・・・・・・。」

ト:「寝ちゃった・・・。」

パ:「まぁ、いいや。ほら、オレンジジュース。」

トランにオレンジジュースを差し出した。

ト:「ありがとう。」

パ:「これからどうなるかわからないけど、よろしくな。」

ウ:「トランちゃーん!!」

パ:「まずい!!トラン隠れろ!!あいつ、酔っ払うとまずいわ・・・。」

ウ:「あれ?トランちゃんは?」

パ:「もう酔いが覚めたのかい?」

ウ:「酔うのは早いけど、覚めるのも早いの。」

ト:「何かあったの?」

ウ:「ううん。トランちゃんが急にいなくなったから探しに来たの。」

ト:「ちょっと外に出たかったの。」

ウ:「そう。あ、それとコマおじさんから聞いたんだけど、この先にあるべラムタウンには行かないほうがいいって。」

ト:「べラムタウン?」

パ:「聞いた事があるねぇ・・・。何でも、実験で失敗して大半の人が殺された町だって。」

ウ:「その人たちの幽霊がたくさんいるらしくて、しかも、実験体も生きてるって話だよ。」

ト:「でも、行くしかないよね・・・。」

何があっても絶対に行かなければならない。なぜならば、仲間を探さなければならないからである。




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