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時は1994年2月10日・・・。
ブレイブタウンで戦争が起き、何人もの死者が出た。
しかも、政府は俺たちの事を見捨てた・・・。
政府はエネルギー発電所の開発で頭がいっぱいだった。
皆、この町から疎開し、町は消される直前まで来た。
ここで、ある少年を見てみるか・・・。
赤い髪に両方の頬に傷みたいなタトゥがはいった彼の名は「黒嵜 深紅」。
妹が離れた町に疎開するために汽車に乗る。
この少年はそれを見送る途中だった。
黒い長髪の少女の名は「黒嵜 燈」。
深紅:「・・・・・・・。」
燈:「それじゃ、アニキ。お別れだね。」
深紅:「嬉しいのか・・・?」
燈:「ううん。悲しい。」
深紅:「悲しいのに、何故笑っている?」
燈:「それはね・・・。」
プシューッ!!
深紅:「そろそろ汽車が出るな。じゃあな・・・。」
俺は窓から顔を出している燈に向かって手を振った。
燈:「・・・・・!!」
深紅:「・・・・・・?」
燈が大声で何か言ったようだが、俺には聞こえなかった。
燈:「(ちゃんと聞こえたかな〜・・・?)」
汽車の音で声が聞こえなくなったかも・・・。
「アタシはアニキを心配させたくないから、泣かない。」って言いたかったんだけど・・・。
燈:「お母さんも誰もいない・・・。」
ク〜ン・・・。
アタシが生まれたころからずっと憑いていた狐の神の子が鳴いた。
狐と女性の人間が混ざった神だ。
アタシには見えるけど他の人は見れない幽霊。かな・・・?
燈:「フォクシーがいるけど・・・、やっぱり悲しいよね・・・。」
10年後・・・。
2004年5月9日 午前0時
クローン研究所
研究所内部の様子がおかしいようだ。
警備員は、全員血だらけで死んでいる。
一人だけ生き残っているが戦意を失って戦う事を拒んでいる。
おそらく警備員を殺したのはここにいる青髪の青年だろう。
黒いマントで身を隠している。
もう一人の水色の長髪の女性は不思議な事に下半身が魚だ。
伝説といわれている人魚だろうか・・・?
?:「これか・・・。」
青年が言う。
?:「これだよね。」
女性が言う。
?:「まさか、あの時会ったのがクローンだったとはな・・・。」
?:「あんな事が起こると思ってあらかじめにクローンを造っておいたの。」
?:「それなら、2人の子孫の筋が通るな。」
?:「でも、ジュノさん。少し身を汚しすぎましたよ・・・。今まで多くの大罪を背負ってきたんじゃないの?」
青髪の青年の名前はジュノ。
ジュノ:「俺の罪は誰にも消すことはできない・・・。」
?:「そう・・・。」
ジュノ:「それよりもウンディーネ、早く封印を解いてくれ。」
ウンディーネ:「うん。」
ジュノ:「あと、バレないように2人の子孫の面倒を見てきてくれ。俺もそのうち向かう。」
ウンディーネ:「うん。じゃあね。」
パシャン・・・。
水の力を使う者だろうか?
泡を作り出して、消えたと思ったらウンディーネの姿も無くなった。
ジュノ:「久しぶりだな・・・。「クロウ」と「パトラ」・・・。」
培養液の中に見覚えのある男性と女性がいた。
翌日
リベタ山
ここはリベタ山。
多数のモンスターがいる。
昔、村があったらしいが面影すらない。
モンスター:「ギャシャーーーーッ!!?」
タッタッタッタッ!!
モンスターが何故か逃げている。
追われているようだ。
?:「刻印弓(コクインキュウ)!!」
ヒュン!!
ドスッ!!
モンスター:「ゴギャーーーッ!!」
光の弓矢がモンスターに刺さった。
バァーーーンッ!!
弓矢がモンスターの体を貫通するとモンスターが破裂した。
?:「はぁ・・・。これで、99体目。あと、一匹。」
ガサッ!!
?:「そこかっ!!」
ヒュン!!
パンッ!!
?:「100体目。よし。この辺りはもう安全。」
黒い長髪の女性が言う。
黒いミニスカートに黒いアンダーシャツと怪しい服装だ。
名前は「燈」。
兄を探す途中、金に困りモンスターを倒して金を集めている最中。
燈:「さてと、腕が痛い〜!!」
さすがに弓を撃ちすぎたみたいだ。
とびっきり指が痛い!!
燈:「やっぱ慣れかな〜?」
フォクシー:「(ク〜ン・・・。)」
燈:「フォクシーもそう思う?」
フォクシー:「(ク〜ン。)」
フォクシーもずいぶん成長した。
で、アタシも1年間歩いている間に、かなり成長した。
大人っぽくなった。
アニキもかなり大きくなってるはず。
燈:「もう少しで出口だ〜。」
?:「ねぇ。」
燈:「?」
?:「君の背中に何か乗ってるよ。」
燈:「誰?」
青い長髪の少女、瞳の色も同色、服の色も・・・。
見覚えなんてないし・・・。
?:「あなたは知らなくて当たり前だけど、私はあなたの事よく知ってるよ。ボソ・・・(何もかもね・・・。)」
燈:「(気持ち悪いな〜・・・。)」
?:「私の名前は水神 奏(ミズガミ カナデ)。医者です。」
燈:「あ、そ。じゃね。」
奏:「・・・・・・・・。」
燈:「(あの子は一体・・・?)」
考えても疲れるだけだし、とにかく歩こう・・・。
燈:「で。ここどこ?」
フォクシー:「クゥ〜ン・・・?」
ネオ・ブレイブタウン ゲート前
燈:「(やばっ!証明書が無い!!)」
町に入るには証明書がないと入れない。
燈:「(そういえば、家を出た後に証明書を忘れたんだっけ!?)」
?:「案の定。」
トントン
燈:「ん?あ!アンタは!?(驚)」
奏:「また会いましたね。」
燈:「あ!アタシをつけてんの!?」
奏:「別にストーカなどしておりませんよ。」
燈:「だったら何なのさ!?」
荒っぽく証明書を取った。
奏:「しばらくの間、面倒を見ようと思いまして。」
燈:「・・・・・。い・ら・な・いっ!!(怒)」
奏:「まぁ、そうおっしゃらずに・・・。」
燈:「ついてこないでよね!!」
タッタッタッ
ネオ・ブレイブタウン
町は壊れた機械や、瓦礫でいっぱいだった。
昔はあんなにきれいだったのに・・・。
燈:「アニキは何処にいるんだろ〜・・・?」
ダダダダダダダダダダ!!
燈:「(銃声!?)」
上から聞こえる!!
上を見上げた!!
燈:「アニキっ!?」
アニキが壊れた橋に必死にぶら下がってる!
第4エネルギー発電所
?:「くっ!!」
一人の青年が落ちないように必死に耐えている。
それを手助けする赤い髪の青年。
?:「くそ!とどかねぇ!!」
?:「もういい!早く逃げるんだ!!自爆装置が入ってるんだぞ!!!」
?:「お前捨てて逃げられねぇよ!!深紅!!」
深紅:「そろそろ時間だ!!また会おうぜ!!!!」
ドゴォォォォォーーーーーーンッ!!!!
発電所が爆発した。
燈:「アニキ!?」
タッタッタッ!!
?:「そこのおなご!!」
燈:「!?」
?:「ひょほほ!!かわいいの〜。」
燈:「きゃっ!?」
変な男、数人に持ち上げられてどこかへ連れて行かれた。
?
ここはどこだ・・・?
視界がうっすらとしていて周りがよく見えない・・・。
その前に何で俺は生きている・・・?
?:「(目を覚ませ!!)」
深紅:「んっ!?うあっ!!」
ザスッ!!
大きな剣が地面に刺さった。
?:「避けられましたか。」
深紅:「お前は!?」
?:「はい。ハルと申します。あなたは私たちにとっては邪魔者とみなされたため死んでもらいます。」
深紅:「何故だ!?」
ハル:「あの世でお考えになってください。」
見た目はただの子どもだが、ハルと同じ長さの剣を片手で持ち上げている。
深紅:「くっ!!」
俺は剣を抜いた。
バキィン!!
深紅:「(剣が割れた!?)」
ハル:「あなたは私に勝てるとお思いになったでしょう?ですが、現実はそう簡単にいきませんよ。」
深紅:「(死んだな・・・。)」
ガキィン!!
ハル:「!?」
深紅:「!?」
ハルが何かに弾き飛ばされたようだ。
ハル:「ははは・・・。」
ハルが笑顔で笑った。
ハル:「まさか、あなたに出会うとは。これも何かの縁、白黒付けさせていただきましょう。」
?:「暇つぶしにもならない・・・。お前の相手はこっちだ。」
俺は、黒いマントを身に付けた青年に指差された。
深紅:「待て!俺にはもう勝てる確率も何も無い!どうすればいいんだ!?」
?:「何を言う・・・?武器があるじゃないか。その腕に。」
深紅:「腕?」
でも、何も装備していない。
ハル:「この方が相手では、少々面白みが無いですね・・・。邪魔ですから消えてください。」
ブンッ!!
ガキィン!!
ハル:「!?」
深紅:「な!?」
ハル:「いつの間にそんなものを!?」
深紅:「よく分からない。ただ、「死ぬ」って考えたら出てきてた。」
ハル:「黒龍!?」
深紅:「この籠手は黒龍っていうのか・・・。じゃ、殴ればそれなりに使えるはずだ!!!」
ドゴォーンッ!!!!!!
ハル:「くぅっ!!!」
深紅:「くっ・・・!」
殴ったら、相手の内臓にダメージを与えるらしい。
ただ、衝撃もすごい。
?:「まだまだだな・・・。」
シュンッ!!
深紅:「待てっ!!」
名前を聞こうと思ったが、聞けなかった・・・。
深紅:「とにかくここから出て、仲間と合流しないとな・・・。」
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