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ポケットモンスター エメラルド編


第2話 『敗北、これからの道』




前回ハルカとのバトルの後研究所でポケモン図鑑とモンスターボールを5個貰った。
最初の目的地は、トウカシティ。
言うまでも無いが父さん(センリ)に会うためだ。

?「ラル〜」

ヒトシ「ん?」

ポケモン図鑑『ラルトス 気持ちポケモン』
ポケモン図鑑『人やポケモンの感情を頭の角でキャッチする力を持つポケモン』
ポケモン図鑑『敵意を感じ取ると隠れてしまう』

ヒトシ「ラルトスか…」

ラルトス「ラルトスか…って思っていますね?」

ヒトシ「おおよく分かったな…ってえええぇぇぇ!?」

ラルトスが…ポケモンが喋った!?
これはゲットしなければぁぁぁぁ!

ラルトス「テレパシーですよ?」

ヒトシ「あ、そっか! いけ! キモリ!」

キモリ「キャモ!」

ラルトス「おっ、戦う気ですね?」

キモリ「キャモ!」

ヒトシ「キモリ! でんこうせっか!」

でんこうせっかはさっき戦った短パン小僧のカズキ戦で覚えたものだ。
電光石火だけあってさすがに速い。

ラルトス「やりますね。ラル〜」

ラルトスはなきごえをかます。
キモリは攻撃力が下がったか…。

ヒトシ「キモリ! はたく」

キモリ「キャモ!」

ラルトス「はぁ…はぁ…」

ヒトシ(そろそろだな!)
ヒトシ「いけっ!モンスターボール!」

コロ、コロ、コロ、チッ

ヒトシ「喋るラルトス、GET!」

この異常なラルトスを連れてまたトウカシティを目指すのであった。

『9月28日 12時 トウカシティ』

ヒトシ「ここがトウカシティか…まずはポケモンセンターだな」

ポケモンセンターは思いのほか早く着いた。

受付嬢「いらっしゃいませ! ポケモンセンタートウカ支店へ」

ヒトシ「あの〜ポケモンの回復お願いします」

受付嬢「畏まりました。只今大変混雑しておりますので30〜40分ほどはかかると思われますがよろしいですか?」

ヒトシ「だったら、その間食堂で昼飯でも食ってるんで、お願いします」

受付嬢「畏まりました」

俺は昼飯を食いながら今日の予定を頭の中に思い浮かべる。
まず、キモリとラルトスを受け取ってそれからパパに合う。
それからジム戦をしてそして次の町へレッツゴー…といったところだ。
昼飯も食い終わったことだしポケモン受け取るか。

ヒトシ「あの〜ポケモン受け取りにきたんですが〜」

受付嬢「あっ、もうすぐ終わります………終わりました」

ヒトシ「ありがとうございます」
ヒトシ「お聞きしたいのですがトウカジムってどこにあるのですか?」

受付嬢「あっ、それなら…」

?「すみませ〜ん。ポケモンの回復を…ってヒトシ!?」

ヒトシ「父さん!?」

受付嬢「え!? センリさんの息子さんですか!?」

ヒトシ「ええ、まぁ」
センリ「ええ、まぁ」

同時に言葉が出る。
親子は似るもんだ…。

受付嬢「あっ、回復ですね…終わりました」

早っ、もう終わったのか…。
もうぜんぶ片付けたのかな?

センリ「じゃあヒトシ、ここではなんだからジムで話そうか」

ヒトシ「うん」

受付嬢「またのお越しをお待ちしております」

『同日 12時30分 トウカジム』

センリ「それにしてもよくここまで一人でこれたな」

ヒトシ「まぁね、こいつらがいるから」

俺はモンスターボールからあの2匹を出す。

キモリ「キャモ」
ラルトス「?」

センリ「なるほど、ポケモンと一緒なんだな」
センリ「となるとヒトシも私と同じポケモントレーナーになるんだな」

ヒトシ「そうなるね」

?「あの…」

ジムの扉が開くと俺よりちょっと背が低いくらいの美少年がやってきた。
ん?この子…どこか病んでいる?

センリ「君は確か…ミツル君だね」

ミツル「はい…あの…僕…シダケタウンに行かなければならないのですが…1人じゃ寂しいからポケモンも連れて行こうかと思うのですが…僕、捕まえ方よく分からないのでどうすればいいか分かんなくて…」

センリ「そうか…ヒトシ、話は聞いたね」

ヒトシ「えっ? あ、うん」

センリ「ミツル君が無事ポケモンが捕まえられるように見守ってあげなさい」

ヒトシ「は!? ちょ…」

ミツル「ヒトシさん、行きましょう」

ヒトシ「あっ、ちょっと待って」

俺はキモリとラルトスをボールにしまう。

ヒトシ「そんじゃ行こうか」

ミツル「はい」

『102番道路』

ミツル「ヒトシさん、ポケモンってこういう草むらの中にいるんですよね?」

ヒトシ「ああ…ミツル君! 後ろ!」

ミツル「え…? わっ!」

ミツル君は野生のラルトスを見て驚く。
ミツル君は咄嗟に父さんに借りたジグザグマを出す。

ミツル「い、いけ! ジ、ジグザグマ!」

ジグザグマ「ジグー」

ポケモン図鑑『ジグザグマ 豆狸ポケモン』
ポケモン図鑑『花を地面の擦りつけあっちこっちに行ったり来たり何かを探している』
ポケモン図鑑『ジグザグ進む足跡が特徴だ』

ミツル「えーと」

ヒトシ「攻撃だ!」

ミツル「わかりました。ジグザグマ! たいあたり!」

ジグザグマ「ジグー」

ジグザグマは見事に強力なたいあたりをかます。
さすがだ…。

ラルトス「ラル〜」

ラルトスは『なきごえ』を使った。
俺のラルトスは『なきごえ』しか使えない。

ミツル「ジグザグマ! もう1度『たいあたり』だ!」

ジグザグマ「ジグー」

ヒトシ「ミツル君、その辺でいいと思う」
ヒトシ「ラルトスに向かって父さんから貰ったモンスターボールを投げるんだ!」

ミツル「はい…いけ! モンスターボール!」

コロ、コロ、コロ、チッ。

ミツル「やったぁ…僕の…僕のポケモンだ!」

ヒトシ「よかったな、ミツル君、そろそろジムに戻ろうか」

ミツル「はい! ありがとうございます!」

『トウカジム』

センリ「そうか、捕まえられたか!」

ミツル「はい!あの、お借りしたポケモンをお返します」

センリ「ああ、シダケに行くんだったな、気をつけて」

ミツル「はい! ありがとうございました!」

ミツル君はそう言ってジムを後にした。
ミツル君の病気? のことを聞こうかと思ったが黙っておく。

ヒトシ「父さん、ジム戦したいんだけど」

センリ「ああ、分かった…と言いたい所だがかけだしのお前と戦っても面白くないからな…お前がジムバッチを4つ集めたらそのときはお前とバトルしよう」

ヒトシ「え…? わかった…4つだね? 楽しみにしてるよ」

センリ「ああ…ヒトシ、強くなりたいのなら私の言うことを聞きなさい」

ヒトシ「え?」

センリ「この先トウカの森という場所をぬけたところにカナズミシティという所に行きなさい」
センリ「そこにツツジというジムリーダーがいるからその人と戦うといい」

ヒトシ「わかった。カナズミシティだね? 行ってきます」

センリ「いってらっしゃい」

俺は父さんとのジム戦はおあずけとなったが残念とは思わないことにした。
カナズミシティへレッツゴー。

センリ(ヒトシ、今は戦いたくないんだ)
センリ(あんな負け方をしたからな…)

俺は104番道路に向かっていたら、モンスターボールを三角に並べた絵の服のオヤジが話し掛けてきた。

オヤジ「君! その出で立ちは…トレーナーかい?」

ヒトシ「はい、そうですけど」

オヤジ「…」

ヒトシ「…」

なんなんだ?この沈黙は…。

オヤジ「いや、それにしては服があまり汚れていない…」

確かに服は汚れていない…歩いてポケモンバトルしただけだし。

オヤジ「デビューしたてのトレーナーか、あるいは普通のお子様…かな?」

初対面で何を言っているんだ?
まず名前を名乗るのが筋じゃないか?

オヤジ「私は才能あるトレーナーを捜し求めて各地を旅している」
オヤジ「呼び止めたりしてすまなかったね」

ヒトシ「あっ、いえ」

そしてそのオヤジは104番道路の方に去っていった。

ヒトシ「なんだったんだ?」
ヒトシ「とにかくトウカの森へレッツゴー」

ここで俺はあるポケモンに出会った。

?「リル〜」

ヒトシ「ん?」

ポケモン図鑑『マリル 水鼠ポケモン』
ポケモン図鑑『水をはじく体毛に覆われているので水中で水の抵抗を受けずに速いスピードで泳ぐことができる』

ヒトシ「なるほど」

マリル「マリマリ」

ヒトシ「なんて言ってんだ?」

マリル「リルリル」

分からない…そうだ!

ヒトシ「ラルトス、出ろ」

ラルトス「お呼びですか?」

ヒトシ「ラルトス、通訳」

マリル「マリマリ」
ラルトス「あなた旅の人?」

ヒトシ「ああ、そうだけど」

マリル「リルリル?」
ラルトス「あたしも仲間に入れてほしいんだけど?」

ヒトシ「確かマリルは水タイプだったよな?」

マリル「リル」
ラルトス「そうだけど」

俺の手持ちには水タイプがいない…。

ヒトシ「OK! 早速ゲット作戦開始!」

マリル「マリマリ!」
ラルトス「自分でモンスターボール入るから!」

ヒトシ「あっそう」

俺はモンスターボールをマリルに投げる。

…カチッ。

中でマリルが暴れないのでモンスターボールは動くかずそのままゲットする。

ヒトシ「とりあえずゲットだな」

マリルを仲間にしたのは理由がもう1つある。
それはジム戦やるのに2匹って少ないと思うからだ。
最低でも3匹は欲しかった。

?「スバ!」

ヒトシ「ん?」

ポケモン図鑑『スバメ 子燕ポケモン』
ポケモン図鑑『体は小さいがとても勇敢』
ポケモン図鑑『大きなエアームドと互角に戦うがお腹がすくと弱気になってしまう』

ヒトシ「マリルがどれくらい戦えるか? いけ! マリル!」

マリルの戦力調べといきますか!

ヒトシ「マリル! たいあたりだ!」

マリル「リル〜!!」

スバメ「スバババ!!!」

スバメは『つつく』という技を出す。
『つつく』は威力は高くないのだがあの『つつく』は勢いがいいし速い。
スバメ種はすばやさ高いからかな〜?
ゲットするか!!

ヒトシ「マリル! スバメゲット作戦に変更! 『たいあたり』!」

マリル「マリー!」

スバメ「スバ…スバ…」

急所にあたったようだ。
モンスターボールの数は問題ない。

ヒトシ「いけっ! モンスターボール!」

スバメ「スバッ!?」

コロ、コロ、コロ、チッ。

ヒトシ「スバメゲット」

これで4匹。

ヒトシ「よし、! 行きますか!」

………。

ヒトシ「何処だ〜!? トウカの森!」

読んでの通り…迷った…。
俺の方向音痴にも程があるぜ…。

?「ここを真っ直ぐ言ったらすぐです」

ヒトシ「え? あ…ありがとうございます」

?「お礼はいりません…」
?「その代わりポケモン勝負してください」
?「ポリゴン!」

ポケモン図鑑『エラーです。エラーです。未登録のポケモンです』

ホウエンのポケモンじゃ無いのか…。
確かホウエンのポケモン以外はエラーになるってオダマキ博士言ってたな…。

ポリゴン「PP!」

相手のポリゴンはやる気満々だ。
だったらこっちは…。

ヒトシ「いけっ! キモリ!」

キモリ「キャモッ!」

?「先手必勝…ポリゴン、10まんボルトです」

ポリゴン「P…PPP!」

キモリ「キャモ〜!!!」

は?10まんボルトって電気技だよな!!!?
草タイプには効果がいまひとつ…。
だがキモリが一撃で?

?「そんな実力ですか…お笑いですね」

ヒトシ「お前…誰だ!!」

?「ふっ…ウシヤとでも名乗りましょうか」

ヒトシ「ウシヤ…いつかお前をぶっ倒す!」

ウシヤ「どうでしょう、まぁそのときを楽しみにしています」

そう言ってあの野郎はトウカの森に去っていった…。

ヒトシ「キモリ! 大丈夫か?」

キモリ「キャッ…キャモ…」

キモリは申し訳なさそうな顔で声を出す。

ヒトシ「トウカに戻る!」
ヒトシ「もう少しの辛抱だからな!」



…To be continued




 
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