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ポケットモンスター エメラルド編


第4話 『初公式戦…1つのステップ』




『6時30分』

通常通り。
いつもの時間帯で起床。
でもなんかいつもと違うような…?
………ツツジさんの家。

ヒトシ「そっか、俺はツツジさんの家に泊まったのか」

ガチャ。

ツツジ「おはようございます」

ヒトシ「あっ、おはようございます」

ジム戦は11時から…問題なし。
俺はツツジさんの朝食をすませ早朝トレーニングへ。

ヒトシ「では、またジム戦で」

ツツジ「ええ」

カナズミシティにて…。

ヒトシ「よし! みんな出て来い!」

BON x4。

キモリ「キャモ!」
ラルトス「なんすか?」
マリル「マリマリ!」
スバメ「スバスバ!」

ヒトシ「突然だが今日の11時にジム戦を行う」

ラルトス「なんですと〜!?」
キモリ「キャモ!?」

ヒトシ「そこで今から3体メンバーを発表する」
ヒトシ「まずは…キモリ! それから…マリル! 最後に…ラルトス! 以上だ」

キモリ「キャモキャモ!」
マリル「マリマリ!」
ラルトス「よし! メンバー入り!」

選ばれた3体はやる気満々のようだ。
それに比べて脱落者のスバメは…。

スバメ「スバ…」

ヒトシ「ごめんな。スバメ。相手は岩タイプが使い手だから相性が悪いから」
ヒトシ「次のジム戦はお前選ばれるか分からないかもしれないから」
ヒトシ「でもこのジム戦に勝たなきゃ次のジム戦には行けない」
ヒトシ「協力してくれるか?」

スバメ「スバ…スバスバ!」

スバメは軽く翼を羽ばたかせて答える。

ヒトシ「よし! これから早朝トレーニングを行う!」

ラルトス「みんなを代表して言います。早朝トレーニングってなんですか?」

ヒトシ「あっ…そうだな…まだ言ってなかったっけ?」
ヒトシ「まずは俺と一緒にランニングまぁせいぜい3kmくらいかな?」

ラルトス「さっ、3km!?長すぎませんか?」

ヒトシ「まぁ確かに最初はきついかもしれない」
ヒトシ「俺の中学時代の野球部で3.2kmが楽な方だったから」

ラルトス「まじっすか…」

ヒトシ「最初はゆっくり行くから」
ヒトシ「後はストレッチしてから休憩してパーティ内でポケモンバトルするのが基本だな」

ラルトス「そうですか…分かりました! さっそくやりましょう!」

ヒトシ「そうだな! じゃあ始め! みんな! 俺について来い!」

ラルトス「あ! 待ってください!」
キモリ「キャモ!」
マリル「マリマリ!」
スバメ「スババ!」

………。

…ランニング中…。

ヒトシ「みんな! 着いて来てるか?」

俺はまだまだ余裕。
果たして皆は?

キモリ「キャモ…キャモ…」(かろうじて着いて来ている)

ラルトス「はぁ…はぁ…」(少し離れている)
スバメ「スバスバ」(まだ余裕?)

スバメは余裕そうだ。
まぁ飛んでいるから体力消費が少ないからな?
あれ? マリルは?
俺は一旦止まる。

ヒトシ「ラルトス、マリルは?」

ラルトス「それが…僕が見たのはマリルさん疲れて歩いていました」

ヒトシ「へ?」

…3分後…。

マリル「マリ…マリ…」

ヒトシ「大丈夫か? マリル」

マリ「マリ…? マリマリ…」

ラルトス「少しヤバいって言ってまいす」

ヒトシ「そうか…だったらマリルの身を案じてランニングはここで打ち切る」
ヒトシ「各自でストレッチを自由にやってくれ」
ヒトシ「終わったら10分間の休憩に入ってポケモンバトル」
ヒトシ「休憩中はそこの水飲み場で水飲んでいいからな」

ラルトス「はぁ…分かりました」
キモリ「キャモ…」
マリル「マリ…マリ…」
スバメ「スバスバ!」

…………。

ヒトシ「休憩終了! ポケモンバトルに移る」
ヒトシ「では…対戦カードは…キモリVSラルトス」
ヒトシ「そして…マリルVSスバメ!では始め!!!!」

…………。

キモリVSラルトスはキモリの勝ち。
マリルVSスバメはスバメの勝ち。

ヒトシ「では、10分間休憩タイム」
ヒトシ「次はキモリVSスバメ、ラルトスVSマリル!」

…10分経過…。

ヒトシ「では始め!」

…………。

ヒトシ「お疲れ〜みんな」

ジュプトル「ジュプ…」
ラルトス「疲れますね…」
マリル「マリ…マリ…」
スバメ「スバ…スバ…」

いつキモリが進化した!? と思うでしょう。
こんなことがあったわけです。

…………。

キモリ「キャモ…キャモ…」
スバメ「スバ…スバ…」

キモリはスバメの『つつく』に苦しんでいる。
スバメもキモリの『タネマシンガン』に苦しんでいる。
互角といったところだ。

スバメ「スバ…スバー!」

ヒトシ「おっ!あれは『つばさでうつ』か!」

キモリ「…! キャモ」

キモリは咄嗟に回避する。
あれ食らったらさすがのキモリもおしまいだ。

キモリ「キャモ…キャモオオォォォ!!!!!」

ヒトシ「はい?」

スバメ「スバ!?」

キモリは突然体から光りを放ち始めた。
なんだ? あれ…。
その光りに包まれたキモリの体が変化していき…。

キモリ?「ジュプ…」

ポケモン図鑑『ジュプトル 森トカゲポケモン キモリの進化系』
ポケモン図鑑『鬱蒼と生茂った森の中では体から生えた葉っぱが敵の目からジュプトルの姿を隠してくれるのだ』

ヒトシ「進化しやがった…」

ジュプトル「ジュプ!」

シュシュ! ドカッ!

キモリの『はたく』でスバメ戦闘不能。

スバメ「スバ…」

キモリの…じゃなくてジュプトルの勝ち。
ちなみにラルトスVSマリルはラルトスの勝ちだった。
ラルトスの『ねんりき』は天下一品だからな…。

…………。

『9月5日 9時 カナズミジム』

ツツジ「では始めますね?審判!」

審判「はい!これよりカナズミジム第162戦ジムリーダーツツジVS挑戦者ヒトシのジム戦を始めます!」
審判「使用ポケモンは3体!」
審判「道具の使用はジムから支給される『きずぐすり』が1個」
審判「使用する場合は私にコールしてください」
審判「制限時間はなし」
審判「ポケモンの交換は挑戦者のみ有効」
審判「図鑑の使用は観覧のみ認められます」
審判「挑戦者、なにか質問は?」

ヒトシ「いえ、大丈夫です」

審判「わかりました」
審判「それでは先制はジムリーダー」

ツツジ「行ってください! イシツブテ!」

イシツブテ「イッシー」

ポケモン図鑑『イシツブテ 岩石ポケモン』
ポケモン図鑑『両腕の力だけで山道を登る』
ポケモン図鑑『道端の石とそっくりなので登山者が気づかずに踏みつけてしまう事がある』

ヒトシ「やっぱり岩タイプ…」

最初は小手調べって事もあるかも知れない。
だったら…。

ヒトシ「いけっ! ラルトス!」

ラルトス「はい!」

マリル、ジュプトルは後に残したい。
それにツツジさんはもっと強いポケモンがいるはずだ。
ジュプトルはそれに当てたい。
だからとりあえずラルトスで行く。
こいつのねんりきは他より強力だからな…。

ヒトシ「ラルトス! 『ねんりき』!」

ラルトス「はあっ!」

イシツブテ「イッ、イシ!?」

ツツジ「……」

ツツジさんは何も言わない。
無反応ってのがなんか怖い。

ツツジ「そのまま『いわおとし』!」

ヒトシ「なっ!?」

イシツブテ「イ、イシー!」

ゴロゴロッ。

ラルトス「え!? ちょっ…ってうわー!」

ラルトスはイシツブテの『いわおとし』をもろに食らってしまった…。
『ねんりき』を出していたラルトスは無防備になっていた。
俺が真上に持ってこさせた事がミスだった。
なんで気づかなかったんだろう…?

ヒトシ「ラルトス! 『かげぶんしん』!」

ラルトス「はあ!!」

イシツブテ「イ、イシ!?」

ツツジ「甘いです! 『がんせきふうじ』!」

ヒトシ「なっ、なに!?」

イシツブテの『がんせきふうじ』でラルトスの『かげぶんしん』を破っていく。
そして、本物のラルトスに岩石が当たる。

ラルトス「くっ…まだまだ!」

ツツジ「嘘!? 耐えた!?」

ヒトシ「よっしゃ! 『ねんりき』!」

ラルトス「はあっ!」

イシツブテ「イシ…イシ!」

まあそりゃ耐えるだろうな。
岩ポケって防御力高いし。
って…ん?

イシツブテ「イシ♪ イシシイシシイシーイシー!」

ツツジ「イシツブテ!?」

『こんらん』か? そうみたいだな…。
『ねんりき』の追加効果は『こんらん』だし。
助かった…。

ツツジ「仕方ありません…イシツブテ! 『たいあたり』!」

イシツブテ「イシ! …イシ〜…」

イシツブテは『たいあたり』はわかってたが見当違いの壁にぶつかって…。

審判「イシツブテ! 戦闘不能! ラルトスの勝ち!」

ツツジ「イシツブテ…よくやりました」
ツツジ「2対目はこのポケモンです! イシツブテ!」

イシツブテ「イシイシ!」

ヒトシ「またっすか…」
ヒトシ「ラルトスもどれ!」

ラルトス「もうきついっす…」

ヒトシ「行け! マリル!」

マリル「マリマリ!」

ツツジ「水タイプですか。でも弱点をカバーするのがジムリーダーです」
ツツジ「イシツブテ! 『まるくなる』」

防御力上げやがった…。
たたでさえ防御力高いってのに…。

ヒトシ「でもこの技は意味が無い! マリル! 『みずでっぽう』!」

マリル「マリマリ!」

イシツブテは丸くなっているまんま『みずでっぽう』を食らう。

イシツブテ「イシ…イシ!」

ツツジ「ふっ…」

ヒトシ「なっ…!」

ツツジさんは何故か笑っていた?
『みずでっぽう』をくらったのに…?

ツツジ「『ころがる』!」

イシツブテ「イ、イシ〜」

ヒトシ「かわせ!」

ツツジ「そのまま追って!」」

え? 転がってるのに追うって?

イシツブテ「イシ!」

ヒトシ「マジで!?」

イシツブテは壁を伝ってマリルに向かってきた。

イシツブテ「イシ〜!」

マリル「マリ〜」

審判「マリル! 戦闘不能! イシツブテの勝ち!」

ヒトシ「よくやった…」
ヒトシ「もう1度! ラルトス!」

ラルトス「了解!」

ツツジ「もう1度ですか」
ツツジ「でも容赦しません! 『いわおとし』!」

ヒトシ「岩に『ねんりき』!」

ラルトス「はあ! う…」

イシツブテ「イ、イシ…」

審判「両者戦闘不能!」

ヒトシ「すまん…ラルトス…」

ツツジ「よく頑張りました…イシツブテ」

結果は相打ちだった。
そして自ずと大将戦となる。

審判「ジムリーダー、ポケモンを」

ツツジ「お願いします。ノズパス」

ノズパス「ノパー!」

俺は図鑑を観覧することにする。

ポケモン図鑑『ノズパス コンパスポケモン』
ポケモン図鑑『体から発揮する強力な磁力で引き寄せた獲物を食料にする』
ポケモン図鑑『寒い季節の方が磁力が強い』

ツツジさんのとっておきのポケモン…。
こっちは…。

ヒトシ「いけ! ジュプトル!」

ジュプトル「ジュプジュプ!!」

俺はもうこいつに賭ける。
結果が気になるところだがそれは次回!



…To be continued




 
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