Menu
Back Next




ポケットモンスター エメラルド編


第6話 『ハルカ再戦』




あの後かったるい事にムロにいるダイゴという人に手紙を届け、アクア団から奪い返した荷物をカイナシティの造船所へ届けろと頼まれてしまった。
その報酬にポケナビという携帯型のナビゲート用具が手に入った。

ヒトシ「皆出ろ」

BONx4

ジュプトル「ジュプ!」
ラルトス「ふぁ〜」
マリル「マリ〜」
スバメ「スバスバ!」

ラルトス・マリルは眠そうに欠伸をする。
対してジュプトル・スバメは完全に起きているようだ。
今から行うのはもちろん…。

ヒトシ「早朝トレーニング!! まずはランニングから! 行くぞ!」

ジュプトル「ジュプジュプ!!」
ラルトス「はぁ〜い」
マリル「マ〜リ〜」
スバメ「スバスバ!!」

ラルトスとマリル眠そうだな…。
まぁこいつらの事だから走っているうちに目が覚めるか。

…………。

ヒトシ「3km終了!」

ジュプトル「ジュプ…ジュプ…」
ラルトス「はぁ…目が覚めた…」
マリル「…マリ…マリィ…」
スバメ「スバスバ…」

マリルはやっぱり遅れて到着。
スバメも息切れ!?
まぁ前回は1.5kmだったからな。

ハルカ「ヒトシ君!?」

ヒトシ「ん? ハルカ!?」

なんとハルカがいた。

ヒトシ「よ! 図鑑の調子はどう?」

ハルカ「まあまあだよ。それよりさ! ポケモンバトルしない?」

ハルカはいきなりバトルを申し込んでくる。
俺的にはべつにいいのだが…。

ヒトシ「別にいいけど…」

ハルカ「けど?」

ヒトシ「こいつら10分くらい休憩させて」

ハルカ「10分休憩ね♪ 分かったぁ」


…10分後…。

ハルカ「使用ポケモン2体のシングルバトルでいい?」

ヒトシ「ああ、それでいい」

ハルカ「だったらバトル始めるわよ! お願い! ハスボー!!」

ハスボー「ハスゥ!」

ポケモン図鑑『ハスボー 浮き草ポケモン』
ポケモン図鑑『水の綺麗な池で暮らすポケモン』
ポケモン図鑑『頭の葉っぱに乗った小さなポケモンを向こう岸まで運んであげる事があるよ』

ヒトシ(草タイプか…だったら!)
ヒトシ「行け! スバメ!」

スバメ「スバスバ」

ハルカ「相性悪いわね…」
ハルカ「ハスボー!! 『しぜんのちから』!」

ヒトシ「What?」

聞いた事無いぞ…そんな技…。

ヒトシ「かわせ!」

スバメ「スバ! スバ!?」

マジ!? 回避不可能?

ハルカ「しぜんのちからは地形によって技が変わる技」
ハルカ「今の技は『スピードスター』」
ハルカ「回避不可能な技よ」

ヒトシ「覚えておく! つばさでうつ!!」

スバメ「スバー!!!」

シュ!

ハスボーは自分でかわしたがスバメのスピードでなんとかかすったくらいか?
でも! ダメージは少なくないはず!

ハルカ(スバメは近くにいる!)
ハルカ「すいとる!!」

ハスボー「ハスー!!」

ハスボーはスバメを咥えて力を吸い取る。
やばい…効果が今ひとつでも回復されちゃあ困る。
ん? 今がチャンス!!!

ヒトシ「スバメ!! 気にするな! そこでつつくだ!」

ハルカ「え?」

スバメ「スバババババ!」

ハスボー「ハスゥ〜…」

ハルカ「ごめんね…ハスボー…戻って…」
ハルカ(つばさでうつを食らって体力を回復することだけを考えていた)
ハルカ(つつくの事をすっかり忘れていた…甘く見ていたみたい…)
ハルカ「行って! アチャモ!」

アチャモ「チャモチャモ!」

ヒトシ「アチャモか…スバメ、行けるか?」

スバメ「スバスバ!!」

スバメは全然大丈夫のようだ。

ヒトシ「よしっ!! そのまま行くぞ!! つばさでうつ!」

ハルカ「かわしてひのこよ!」

アチャモ「チャモ!」

ブファ!

スバメ「スバ!?」

ヒトシ「大丈夫か!?」

スバメ「スバ…スバ…」

スバメはなにやらあごの下が苦しいようだ。
スバメ…やけどしちゃったか…。
ひのこの恩恵だけど…。

ヒトシ「スバメ! 大丈夫か!?」

俺は改めて聞く。

スバメ「スバ…スバーーーー!!!!」

スバメは苦しそうだがそれに応える。

ヒトシ「よし! 根性出したな!?」
ヒトシ(ん? 根性…あ!! 逆にチャンスかも!?)
ヒトシ(確かスバメの特性はこんじょう…)
ヒトシ(状態異常になると攻撃力が…技の威力が上がる)
ヒトシ「チャンスだ! スバメ! つばさでうつ!」

ハルカ(ヒトシ君…気づいたようね)
ハルカ「アチャモ! なきごえ!」

アチャモ「チャモ〜」

スバメ「スバ!? スバーー!!!」

なきごえで攻撃力下げたか…。
でもつばさでうつはタイプ一致のうえに根性も発動している。
ダメージは相当のはず!!

スバメ「スバ〜」

ヒトシ「スバメ…よくやった」
ヒトシ「行け! ジュプトル」

ジュプトル「ジュプ!」

ちょっと試してみたい事があった。
それは相性が悪い相手をどうやって攻略するか。

ハルカ「ジュプトルね…相性悪いわよ! アチャモ! ひのこ!」

ヒトシ「かわせ!」

ジュプトル「ジュプ!」

ハルカ(確かにすばやさの速いジュプトルは余裕でかわせる)
ハルカ(問題はそのあとこちらどうするか)
ハルカ「アチャモ! きあいだめ!」

ヒトシ「! いまだ! でんこうせっか!」

ハルカ(やっぱりそうきた!)
ハルカ「正面につつく」

ヒトシ「!? かわ…!」

ジュプトル「ジュ、ジュプ!?」

ま、まさか読まれていた?
もしかして急所にあたったかもしれない。
相性が普通の技を…。

ヒトシ「ジュプトル! でんこうせっか!」

ハルカ「つつくで向かい打って!」

ジュプトル「ジュル!」

アチャモ「チャモ!」

ヒトシ「横にずれろ!」

ハルカ「!?」

アチャモ「!?」

アチャモの後ろを取った!
これでしんりょくが活かせる!

ヒトシ「ジュプトル! タネマシンガン!」

ジュプトル「ジュプーーー!」

ズババババババ!!

アチャモ「チャ、チャモ〜」

か、勝った…!
まさかまた勝てるとは思わなかった。

ハルカ「また負けちゃった…」
ハルカ「ヒトシ君強いね! 凄い成長力だよ!」

ヒトシ「ありがとう!」

ハルカ「これから朝ごはん食べない?」
ハルカ「あたしのおごりでさ!」

ヒトシ「え? いいの?」

さすがにそんなことしてもらっては…。

ハルカ「いいのいいの! あたしに勝った商品だと思ってさ!」

なんかポケモン図鑑のときもオダマキ博士にそんなこと言われたな…。
親子は似るもんだ…。

ヒトシ「それじゃありがたく…感謝感謝」

ハルカ「きまりね! 行こう!」

…………。

ラルトス「うまいですね!」

ポケモン達はハルカが作ったポケモンフーズを食べていた。
ラルトスによるとポケモンセンターのとは大違いらしい。
アニメとは違うな〜。(笑)

ラルトス「マスター! このポケモンフーズ誰が作ったんですか?」

ラルトスはこんな事を聞いてくる。
ここでラルトスのテレパシーについて分かる事になる。

ヒトシ「この人、ハルカという人だ」

俺はハルカの事を言う。

ハルカ「え? いきなりどうしたの?」

ラルトス「こんなに美味しいポケモンフーズをいただきありがとうございます」

ハルカ「え!!?? ラルトスが喋った!?」

ハルカは今ごろ何を言う? と思う事をいった。

ヒトシ「は? さっきから喋ってるだろ?」
ヒトシ「なんで驚かないのかと思ったぜ?」

ラルトス「僕は気に入った人にしかテレパシーで喋りません」
ラルトス「なので僕が指定した人にしか喋っているように聞こえません」
ラルトス「他の人には普通に鳴いているようにしか聞こえません」

なるほど…だからラルトスと会話しているとき人が疑問の顔で見ていたのか。

ヒトシ「なるほど…そりゃまたなんで?」

ラルトス「だって会話したいじゃないですか♪」

そういうことか…。
ま、いいか食べよ。
そして俺はクロワッサン2個とサラダとヨーグルトを平らげる。

ヒトシ「聞きたいだけどムロってどうやって行くの?」

俺はムロへの移動手段を知りたかった。

ハルカ「トウカの外れの港の近くにハギ老人って人がいるからその人に頼めば?」
ハルカ「無理だったらフェリー使うしかないけどお金かかるから」
ハルカ「まぁ親切な人だからいる限り無理ってことはあまり無いと思う」

ヒトシ「そっか…とにかく船で行くしかないのか」
ヒトシ「ありがとう! それと朝食ご馳走様」

ハルカ「うん、あたしはもう少しカナズミに残るから。頑張ってね」

ヒトシ「ああ、それじゃあまたどこかで」

話によるとトウカの外れにあると言う。
またトウカの森を抜けるのか…。

…………。

『10月2日 15時 104番道路トウカシティ側』

ヒトシ「行きの時間はなんだったんだ?」

そう思うほど早く抜けてしまった。
一度トウカのポケモンセンター行こう。

『ポケモンセンター』

ヒトシ「ポケモンの回復お願いします」
ヒトシ「それと1泊お願いします」

受付「はい、これが部屋のカギです。202号室をお使いください」

ヒトシ「どうもです」

俺は時間がたってポケモン受け取った後部屋に向かうのだった。

…………。

ガサゴソ…。

僕はマスターのバッグを漁っていた。
あ、あった。

ラルトス「皆さん! 暇ですからこれやりません?」

ジュプトル「ん? UNOか…俺は構わないが皆は?」

スバメ「いいですね〜やりましょ〜」

マリル「あたしは構わないわ」

ラルトス「全会一致ではやりましょう」

僕は手でシャッフルできないのでねんりきでシャッフルする。
そして7枚皆に配る。

ラルトス「最初は…青の3です。僕から…青の2で」

ジュプトル「次は俺か…青7」

スバメ「私ですね〜黄色7です」

マリル「色変わったわね…黄色6と赤6で」

…………。

ラルトス「あがりです♪」

皆「UNO忘れ」

ラルトス「あ! そうだった…2枚引きますね…」

…………。

マリル「緑スキップ」

ラルトス「あ! とばされた!」

ジュプトル「俺はワイルドドロー4」

スバメ「私もです〜」

マリル「あら、あたしもだわ」

ラルトス「そ、そんなぁ〜」

…………。

対戦成績ジュプトル3勝・スバメ・マリル2勝・ラルトス0勝

ジュプトル「お前弱っ…」

ラルトス「うう…」

ガチャ。

ヒトシ「ああ〜さっぱり♪ …ってあ! UNO! 勝手に出したな!?」
ヒトシ「俺も入れろ!」

…………。

ヒトシ全勝

ジュプトル「ジュ、ジュル…ジュプ…」(つ、強すぎ…それと比べて…)
スバメ「スババ〜」(ラルトスさんとは大違いですね〜)
マリル「リルマリ…」(同じ数を全色集める作戦にはしてやられたわね…ラルトス君には思いつかないわね)
ラルトス「皆僕の事ボロクソ言いすぎです…」

ヒトシ「皆なんて言ったんだ?」

ラルトス「聞かないでください…」(泣)

ヒトシ「?」

こうして僕達の遊びは終わった…。



…To be continued




Back Next
Menu




inserted by FC2 system