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ポケットモンスター エメラルド編


第9話 『VSトウキ! 重要な戦略…』




『10月6日 10時 ムロジム』

トウキ「待ってたよ! ヒトシ君!」

ヒトシ「自分もこの日を待っていました!」

さあ! いよいよジム戦が始まる…。
2度目のジム戦…果たして俺は勝てるのだろうか…。
いや、絶対に勝つ!
だが…。

ワアァァァァァ!

なんなんだこの観客は!
こんなにムロ島の人口多かったか?

?「さあ始まりますムロジム戦第176戦目!」
?「私は実況兼審判を務めます!」

実況兼審判〜?

実況「さあ選手紹介だ!」
実況「ジムリーダーァァ! 怪我からの復帰第1戦目! 白星に飾れるか!? トウゥゥキィィィ!!」

ワアァァァァァ!!

実況「チャレンジャァァ! ジムリーダーを救ったゴットハァァンド! ヒットォォシィィ!」

ワアァァァ!

ヒトシ「ははは、どうも…」

実況「さあ先制はジムリーダーだ! 最初のポケモンはなんだ!?」

トウキ「出て来い! ワンリキー!」

ワンリキー「リッキー!」

ポケモン図鑑『ワンリキー かいりきポケモン』
ポケモン図鑑『あらゆる格闘技をマスターするために厳しいトレーニングを続けている』
ポケモン図鑑『力持ちで相撲取りも楽々担ぐ』

ヒトシ「す、凄…」

実況「対してチャレンジャーのポケモンは!?」

ヒトシ「出番だ! ラルトス!」

ラルトス「はい!」

実況「出た! チャレンジャーのポケモンはラルトスだ!」
実況「セオリー通りだがどうだ!?」

ヒトシ「先手必勝! 『ねんりき』!」

ラルトス「はぁ!」

ワンリキー「り、リキー」

トウキ「『ビルドアップ』で脱出!」

ワンリキー「リ、リキ!!」

…抜け出された。
それにしても『ビルドアップ』…一体…。

トウキ「ワンリキー! 『からてチョップ』!」

ワンリキー「リキ!!」

勢いが凄い。
もしかすると『ビルドアップ』は能力アップ技かもしれない。

ヒトシ「『テレポート』でかわせ!」

ラルトス「『テレポート』」
ラルトスは何とか『テレポート』で攻撃を回避した。
そしてワンリキーの後ろに回る。

ヒトシ「『ねんりき』!」

ラルトス「はぁ!」

ワンリキー「リキ!? リキ!!」

トウキ「頑張れ! ラルトスを掴んで『ちきゅうなげ』!」

ワンリキー「リキ!!」

ラルトス「え!?」

実況「ワンリキー! ラルトスを掴んで『ちきゅうなげ』のモーションに入った!」
実況「これでは『テレポート』してもワンリキーごとテレポートしてしまうぞ!?」
そう、『かげぶんしん』でもいいが本物がワンリキーの腕の中なのでそのまま本物を掴んでいる事になるから回避にはならない。

ヒトシ「ラルトス『ねんりき』で下へ降りろ!」

ラルトス「くぅ! ああ!」

ズシャーン!

ワンリキー「リキ…」
ラルトス「うう…」

実況「両者戦闘不能!」
実況「この勝負引き分けに終わった!」
実況「さぁ! 次も先制はジムリーダー!」

トウキ「出ろ! アサナン!」

アサナン「ア〜サナ〜」

ワアアアァァァァァァ!

ポケモン図鑑『アサナン めいそうポケモン』
ポケモン図鑑『毎日何時間も瞑想を続け鍛えられた精神力で空を飛ぶ』
ポケモン図鑑『ヨガの修行を続けてきた成果だ』

空を飛ぶって…浮遊しているだけじゃないか?

ヒトシ(空を飛ぶならこいつだ!)
ヒトシ「出番だスバメ!」

スバメ「スバスバ!」

ヒトシ「『つばさでうつ』!」

トウキ「甘い! 『リフレクター』!」

く…これじゃあ相性抜群でも大してダメージを与えられない。
だったらこちらがダメージを与えられるようにするのみ!

ヒトシ「スバメ! 『きあいだめ』から『つばさでうつ』!」

スバメ「スバスバ!!! スバーーー!」

トウキ「…ふ…『きあいパンチ』!」

ヒトシ「!? 今がチャンス! 行けー!」

アサナン「アサ〜ナン!!!」

スバメ「スバーーーーー!」

ヒトシ「!?!? スバメ!?」

どうしてだ? きあいパンチは発動まで時間がかかるのに…。

トウキ「残念だったね! アサナンは既に『きあいパンチ』の準備にかかってたのさ!」

ヒトシ「!? そうだったのか…スバメ!!」

スバメ「…スバ!!!」

トウキ「な!? そんな!?」

なんとスバメは全く元気な姿で姿を現した。
もしかして外した。

アサナン「アサ…」

実況「なんと倒れているはスバメではなくアサナンだ!」
実況「これはどういうことなんだ!?」

ヒトシ「お前…かわしたのか?」

スバメ「スバ」

スバメはそう、というように頷いた。
た、助かった〜。
あれがヒットしていたらどうなった事か…。

トウキ「これが最後のポケモンだ! マクノシタ!」

マクノシタ「マックノ!」

ポケモン図鑑『マクノシタ こんじょうポケモン』
ポケモン図鑑『体を鍛える事が何よりも好き』
ポケモン図鑑『洞窟で地響きが聞こえたらそれはマクノシタが稽古をしている音だ』

トウキ「マクノシタ! 『あてみなげ』!」

ヒトシ「かわして『つばさでうつ』!」

スバメ「スバ!」

マクノシタ「マクノー!」

スバメ「スバーーー!」

ヒトシ「スバメ!?」

かわせなかった…まさか『あてみなげ』は必中技?
だとしたら相当まずい…。
何か対策は…。

ゴゴゴゴゴゴ…。

ヒトシ「ん?」

トウキ「来た…」

ドシャアァァァ!

スバメ「ス、スバ!?」

ヒトシ「よけろ! スバメ!」

実況「来た!!! ムロジム名物の間欠泉!」
実況「チャレンジャーのスバメは避けましたがマクノシタは…やはり乗っている!!」

ヒトシ「嘘!? あれ乗れんの!?」

トウキ「マクノシタ! そこから『つっぱり』!」

マクノシタ「マクー!」

スバメ「『つばさでうつ』で迎え撃て!」

スバメ「スバー!」

ズガーーン!!

スバメ「スバ…」

実況「あーっと! スバメとうとう戦闘不能だ!」

ココドラ「ココ…」

ヒトシ「良くやった…スバメ、ゆっくり休んでくれ」
ヒトシ「最後だ! いけ! ジュプトル!」

ジュプトル「ジュプ!!!」

ココドラ「ココ!? ココ…」

実況「チャレンジャーの最後のポケモンはジュプトルだ!」
実況「速さが売りのジュプトルでどう戦うのか!?」

ヒトシ「ジュプトル! 『でんこうせっか』!」

ジュプトル「ジュル!!」

トウキ「マクノシタ! 『ビルドアップ』!」

マクノシタ「マク!」

ダメージが減らされた。
でもダメージは0じゃない。

トウキ「マクノシタ! 『つっぱり』だ!」

マクノシタ「マク! マク!」

ジュプトル「ジュ、ジュル〜」

ジュプトルは続けて『つっぱり』を受ける。
が、ジュプトルは耐える。

ヒトシ「その至近距離から『タネマシンガン』!」

ジュプトル「ジュルーーー!」

マクノシタ「マ、マク〜」

とりあえず距離を離しておいた。
とりあえずダメージは2分の1位か?

トウキ「マクノシタ! 『あてみなげ』!」

ヒトシ「『タネマシンガン』で抑えろ!」

ジュプトル「ジュル!」

マクノシタ「マク!!」

ジュプトル「ジュ、ジュル…」

マクノシタ「マ、マク…マク!!」

ジュプトル「ジュル〜!!」

ち! マクノシタが勝ったか…。
回復しなければ…。

ヒトシ「『すいとる』だ!」

ジュプトル「ジュル!!」

トウキ「……」

決まった!
だがトウキさんが何もしなかったのがなんか怖い。
普通ならかわすところなのに…。

ゴゴゴゴゴゴ…。

トウキ「来た! ヒトシ君! これで最後にしよう!」

ヒトシ「!?…はい!」

ドシャーーー!!

マクノシタ「マク」

ジュプトル「ジュプ!?」

ヒトシ「大丈夫だ! 落ち着け!」

ジュプトル「ジュプ…」

ジュプトルはなんとか心身ともに安定したようだ。

トウキ「マクノシタ! 『つっぱり』!」
ヒトシ「ジュプトル! 『はたく』!」

同時に指示が出た。
それに従ったポケモンたちは間欠泉から跳び、中央で両者の技がヒットし、2匹とも反対側に着地する。

ジュプトル「ジュル…」

マクノシタ「マク…マク!?」

ズシーン!

実況「マクノシタ戦闘不能!」
実況「よって勝者はチャレンジャーだ!!」

ワアァァァ!

ヒトシ「よっしゃ! ジュプトル! よくやった!」

ジュプトル「ジュル♪」

ココドラ「ココ…」

観戦者のココドラはバトルに終始圧倒されていた。

トウキ「おめでとう! ヒトシ君」
トウキ「これがムロジムに勝った証のナックルバッジだ」

ヒトシ「ありがとうございます!」

実況「今ジムリーダーよりナックルバッジが渡されました!」

ワアァァァァ!

ヒトシ「ははは、どうもです」

慣れないな…この空気。

…………。

ココドラ「今までの無礼! お許しを!!」

ジュプトル「まあ分かればいいって」

ココドラ「いえいえ! そうだ! 是非ともジュプトル様とお呼ばせて」

ジュプトル「んな大袈裟な…ジュプトルさんでいいって」

ココドラ「いえ! そういうわけには…」

ラルトス(ココドラ…しつこくないですか?)

スバメ(そ、そうですね〜さっきから30分この調子ですね〜)

ココドラ「お! これはこれはラルトス様とスバメ様じゃありませんか!」
ココドラ「さぞお疲れでしょう! お肩を叩きしましょう」

ラルトス「え!? 僕たちにも!?」
スバメ「え!? 私たちにもですか〜」

マリル「まぁ馬鹿にされなくなったでけでも良しと思いなさい」

結局ポケモンたちの説得によりさんづけに決まった…。



…To be continued




 
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