Menu
Back Next




ポケットモンスター エメラルド編


第13話 『VSミツル、ウシヤへのライバル意識』




ハルカと別れた後、ポケモン達を回復させ、キンセツ方向に進んでいた。
トレーナーとのバトルもしつつ、順調に進んでいた。
ハルカがポケモン図鑑の○○ポケモンの○○に当たるところを漢字表記になるようにしてくれたし、そのポケモンの特性、高さ、重さ、タイプも表記してくれるようになった。
はて?いつそんなことをハルカがしたか?と思う皆さん、気にしたら負けだ。
ハルカのバトルの後、少しだけ進み、野宿した。
というわけで110番道路2日目だ。

ヒトシ「さぁ〜て、張り切って行こ〜」

…………。

ポケモンコレクター 「ああ! ハスブレロ!」

ヒトシ 「お手柄だぞ、ココドラ」

ココドラ 「ココ♪」

そんなこんなでココドラは『ほえる』、イシツブテは『じばく』を覚えてくれた。
『じばく』は指示するほうもなんか躊躇いがある。
なんせ威力200のお手柄物だが自分が戦闘不能になるから恐ろしい物だ。

? 「ゴク〜」

ヒトシ 「ん? あのポケモンは…」

ポケモン図鑑 『ゴクリン 胃袋ポケモン 特性ヘドロ液又は粘着』
ポケモン図鑑 『高さ0.4m 重さ10.3kg タイプ1毒』
ポケモン図鑑 『鉄くずも消化してしまう胃液を持つ』
ポケモン図鑑 『自分の体と同じ大きさの者も一口で飲み込むことが出来る』

ヒトシ 「あんな小さな体して恐ろしいな…」
ヒトシ 「イシツブテ! 『マグニチュード』!」

…………。

『10月16日 午前11時 キンセツシティ』


ヒトシ 「……」

俺は唖然としていた。
話には聞いていたがまさかこんな物とは…。
とりあえずポケモンセンター行くか。

…………。

ヒトシ 「ポケモンの回復と、1泊」

ジョーイ 「お預かりします、部屋はこちらになります」

ヒトシ 「……」

またも唖然。
なにしろ部屋の番号が613。
俺が泊った最上階でも4階だった。
今回は6階だしな…。

ジョーイ 「ちなみに2階は普通のポケモンの入院病棟、3階は人の病院、4階は人の入院病棟になっております」

さらに唖然とする。
ポケモンはまだしも人の病院まであるのは俺が知っているのはコガネシティくらいだ。
俺はエレベーターで6階まで行き自分の部屋に入る。
少し休憩してここに来て一番食べたかった『キンセツラーメン』を食べに行くのであった。

…一方ポケモンたちは…。

キルリア 「マスターからは自由にしてろとのことですがどうします?」

ジュプトル 「寝る…体は休めるときは休めるべき」

ココドラ 「じゃあアッシもジュプトルさんに賛成であります!」

ジュプトル 「わかった、と言うよりいつから一人称が『アッシ』になった…」

ココドラ 「気にしたら負けっす!!」

ジュプトル 「はぁ?」

キルリア 「マスターと一緒にキンセツ歩いたんのですがジムらしき建物を見つけたんですけど」

ジュプトル 「へぇ…この町にジムあったのか」

スバメ 「誰が出るんでしょうか…」

マリルリ 「あたしにも何タイプのジムなのかわからないから予想はつかないわ」
マリルリ 「多分ジュプトルは確実にだと思う」
マリルリ 「毒とか炎とかのタイプだったら別だと思うけど」

ジュプトル 「俺弱点多いしな…5つも弱点あるし」
ジュプトル 「俺は草単色だから4倍ダメージがないが」

イシツブテ 「マリルリさん、なぜジュプトルさんを呼び捨てなんですか?」

ジュプトル 「俺が第1期メンバーは呼び捨てよしと許可した」
ジュプトル 「それに応じたのはマリルリだけだが…」

イシツブテ 「つまりココドラさんと僕以外はOKってことですね」

ココドラ 「くぅ……くぅ……」

ジュプトル 「こいつもう寝てやがる…」

ココドラ 「そんなぁ〜時期リーダーだなんて! ジュプトルさん、アッシにはもったいなく思いやす! でもいただきや〜す」

ジュプトル 「こいつ影でそんなことを…」

…………。

さて、飯も食ってジムへGO!
と言うより詳細聞くだけだが。
バトル仕掛けられたりと時間は夕方を回ってしまった。

? 「おじさん! お願いです!」

ジムの前でなにやら二人がもめていた。

ヒトシ (ん? あれは…ミツル君!?)

なぜここにミツル君が?
シダケで自宅養寮のはずでは?

おじさん 「といってもね…確かに君は成長した」
おじさん 「だがまだジム戦は早すぎないか?」

ミツル 「そんなことありません! 僕とラルトスが力をあわせればきっと誰にも勝て…」

ヒトシ 「甘いな!!」

俺はミツル君が言い終わる前に渇を入れる。

ミツル 「!? ヒトシさん…」

ヒトシ 「お前とラルトスが力をあわせれば誰にでも勝てるだと?」
ヒトシ 「トレーナーになって2週間ちょいの俺が言うのもなんだがトレーナーはそんなに甘いものじゃない」
ヒトシ 「実際そうだったら誰も苦労しない」
ヒトシ 「ジムに挑戦するのは勝手だがジム戦はもっと過酷の戦いを強いられる」
ヒトシ 「その覚悟は出来てるのか?」

ミツル 「……」

ヒトシ 「分かった…こうしよう」
ヒトシ 「今から俺とお前がバトルをする」
ヒトシ 「あれが勝ったらちょっと考え直せ」
ヒトシ 「お前が勝ったらジムなりなんなり勝手でいい」

ミツル 「ヒトシさん…分かりました! そのバトル受けます!」
ミツル 「出番だよ! ラルトス!」

ラルトス 「ラ〜ル〜」

ヒトシ 「……」

ボン×6

ジュプトル 「ジュル」
キルリア 「はい」
マリルリ 「リル」
スバメ 「スバ〜」
イシツブテ 「イシ!」
ココドラ 「ココー!」

ヒトシ 「この中から対戦相手を選べ」

ミツル 「!?…イシツブテでお願いします」

ヒトシ 「イシツブテ、ご指名だ」
ヒトシ 「他の皆は戻れ」

イシツブテ 「イシ!」

ヒトシ 「先攻は譲る」

ミツル 「! よーし…ラルトス! 『ねんりき』!」

ラルトス 「ル〜ラ〜」

ヒトシ 「受け止めて『いわおとし』」

イシツブテ 「イシ!」

ミツル 「! ら、ラルトス! かわして!」

ラルトス 「ラ、ラル!」

ヒトシ 「イシツブテ、『いわおとし』」

イシツブテ 「イシ!」

ミツル 「『テレポート』でかわして!」

ヒトシ 「ビンゴ、『マグニチュード』」

イシツブテ 「イーシーーー!!」

ゴゴゴゴゴ!

ラルトス 「ラル〜」

ミツル 「ああ! ラルトス!」

ヒトシ 「ご苦労だった、イシツブテ」

イシツブテ 「イシ♪」

俺はイシツブテの頭を撫でてやる。
まぁ硬いがな。


ミツル (僕が甘かった…現に結果に出ている)
ミツル (僕は…僕は…)

ヒトシ 「そのラルトスはポケモンセンターに連れて行ってやれ」
ヒトシ 「そこまでは俺も同行する」
ヒトシ 「と言っても目的地だがな」

ミツル 「…はい」

…………

おじさん 「君がヒトシくんだね?」
おじさん 「どうやらミツル君を勇気付けてくれたみたいで…本当にありがとう」

ヒトシ 「勇気付けると言うか…俺は手伝っただけです」

おじさん 「いやー、本当に感謝してる」
おじさん 「機会があればシダケの家に寄って行ってくれ」
おじさん 「ミツル君も喜ぶと思う」

ヒトシ 「ははは、ありがとうございます」

『ヒトシさん、ミツルさん、○○さん、ポケモンの回復が終わりました』
『至急受付までお越し下さい』

場内アナウンスが俺達を呼び出しする。

ヒトシ 「じゃあ俺、取りに行きます」

おじさん 「私も行くよ、ミツル君と合流しなくちゃ行けないから」

ヒトシ 「はい」

…………。

俺達はポケモンたちを受け取り別れようとしていた。

おじさん 「それじゃあまた会おう」

ヒトシ 「はい、お元気で」

ミツル 「ヒトシさん! …ありがとうございました!」

ヒトシ 「ん? ああ…」

ミツル 「あの…また…バトル出来ますよね?」

ヒトシ 「ああ、勿論だ」
ヒトシ 「出来れば…ポケモンリーグでな、再戦はそのときだ」

ミツル 「!? …はい!」

俺はミツル君との再戦を誓い、別れた。
ミツル君の体で可能かどうか分からないが出来ればポケモンリーグでと言った。
こう見えても実は俺は気管支喘息を患っている。
最近は発作を起こしては居ないがいつ起こるかわからない。
昨日薬が切れ、転送装置を通じて転送してもらった。
まぁ余談になったが作中の時間は経っていない。

ヒトシ 「結局詳細聞いてないけど大丈夫かな?」

まぁここの警備員かなんかに聞けばいいだろう。
とにかく早く風呂に入りたい〜。

…………。

男性客A 「なぁ聞いたか? ジムリーダーのテッセンさんがストレート負けしたってよ?」

男性客B 「マジで!? 凄いなそれ…」

男性客C 「キンセツジム史上最短時間だってよ?」

※ ここからはかったるいんでA、B、Cと省略していこう。
                              by作者 ひと

A 「相手何使ってたんだっけ?」

C 「『エンペルト』…だったな」

B 「シンオウのポケモンだよな…って事はシンオウ出身か」

A 「なにしろ『ハイドロポンプ』で1発だったな…」

B 「うわ…」

C 「電気タイプが弱点だったよな…エンペルトって」

てことはここのジムは電気タイプか…。
それにしてもそんなことが…。
俺はもう少し話を聞いてみる。

B 「名前はなんだ?」

C 「そこまで強いならとっくに有名になっているだろ?」

A 「確か…ウシヤって言ったな」

ヒトシ 「!?」

あいつか…そこまで強いのか…。
もしポケモンリーグ行ったら勝ち進めば当たるかもしれない。
ああ、怖い怖い…。
そろそろのぼせてきたな…。
さて、上がるとするか。
俺は風呂に上がり100円で売っていたミルクプリンを買うのであった。
この大きさで100円は安い物だ。
俺は食べながら明日のメンバー構成を考える。

ヒトシ (相手が電気タイプとなるとイシツブテは確定)
ヒトシ (こいつが対大将戦ということになるだろう)
ヒトシ (外れるのはマリルリとスバメ)
ヒトシ (残りのメンバーだな)
ヒトシ (1番手は…)

? 「奇遇ですね…考え事ですか」

ヒトシ 「あ、はい…!?」

なんとそこに立っていたのはウシヤだった。

ウシヤ 「少しは成長しましたか? ヒトシさん」

ヒトシ 「!? どうして俺の名前を…」

ウシヤ 「トレーナーカードですよ。落としていましたよ?」

ウシヤは俺のトレーナーカードを出して答える。
それを俺は受け取る。

ヒトシ 「あ…ありがとう…」

ウシヤ 「それじゃ」

ヒトシ 「待てよ!」

ウシヤ 「?」

ヒトシ 「ジム戦…勝ったんだってな」

ウシヤ 「もう情報が行き届いていましたか。楽勝でしたよ…今までのジムも、トウカジムも」

ヒトシ 「!? お前、父さんと戦ったのか?」

ウシヤ 「ええ、さすがは元ジョウトチャンピオンだけあって少し苦戦しましたが」
ウシヤ 「それじゃ、部屋戻るんで」

ヒトシ 「……」

いつか俺はあいつを倒したい…。
ポケモンリーグで!



…To be continued




 
BackNext
Menu




inserted by FC2 system