ポケットモンスター サファイア編
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第49話 『絆のキッカケ』
ユウキ 「ラグ! ルナトーンに『とっしん』!」
ラグラージ 「ラグー!」
ラグは天井を蹴って頭からルナトーンに突っ込む。
ラン (きた! チャンスは一度! やるしかない!)
ラン 「ルナトーン! 『ヤジロン』に『れいとうビーム』!)」
ルナトーン 「ルナー!!」
ユウキ 「なんだと!!?」
突然、ルナトーンはジムリーダー側の左側の無重力空間を作るヤジロンを攻撃する。
ヤジロンって攻撃してもいいのかよ!?
キィン!
ヤジロン 「!!!?」
ヤジロンは一撃でダウンしてしまう。
そして、その瞬間、一匹失ったヤジロンたちの力は弱まり、無重力が解除されてしまう。
そして、突然重力に掴まったラグは姿勢制御が出来ないまま落ちる。
フウ (千歳一隅のチャンス! やるしかない!)
フウ 「ソルロック! ラグラージに『ソーラービーム』!!」
ユウキ 「なんだと!?」
ソルロック 「ソールロッーク!!!」
キュオオオオオオオッ!!!
ラグラージ 「ラ、ラグゥゥゥゥゥゥッ!!!?」
強大なレーザー…『ソーラービーム』がラグラージに直撃する。
ドカァァン!!!
爆発が起きる。
最悪の事態だ!
ユウキ 「ラグラージーーーッ!!!」
ラグラージ 「ラ、ラーグ…」
ユウキ 「ラグラージ!」
フウ 「そんな! 耐えた!?」
ラグラージは爆発の中から何とか助かっていた。
しかし…。
ラン 「ラグラージはかろうじて助かったには過ぎないわ!」
フウ 「そうだ! 起死回生される前にとどめを!」
ユウキ 「やばい!」
そう、ラグラージは『エフェクトガード』のお陰でなんとか助かったがそれは皮一枚繋がっているに過ぎない。
このラウンド、小石ひとつ当たっただけでラグはダウンするだろう…。
フウ 「よし、とどめだ! ラグラージに『かえんほうしゃ』!」
ユウキ 「サーナイト!」
ソルロック 「ソルロッ!!」
ゴォォォ!
サーナイト 「クゥゥ!!」
サーナイトはラグラージの真正面に立ち、代わりに『かえんほうしゃ』を受ける。
念動フィールドを形成し、ある程度ダメージを軽減しているがダメージを受けているに違いない。
サーナイト 「!?」
ユウキ 「! 無重力!?」
突然、また浮遊感が蘇る。
3匹でも無重力にできるよう力を強めたのか!?
ラン 「ルナトーン! ラグラージに『サイコキネシス』!」
ユウキ (!? そうきたか!)
今度はランがラグラージに『サイコキネシス』を放つ。
これは正面に立っても援護防御は出来ない!
ユウキ 「ラグ! 『まもる』!」
ラグラージ 「ラ、ラージ!」
こうなったら徹底的に守りきるしかない!
キュィィ!
サーナイト 「!?」
ズバァン!!
ユウキ 「サーナイト!?」
突然、忘れた頃にヤジロンの『サイケこうせん』がサーナイトに直撃する。
それによりサーナイトは反動で体がずれる。
フウ 「もう一度『かえんほうしゃ』だ!」
ソルロック 「ソーロック!」
ユウキ 「やばっ!」
運が悪いにも程がある!
サーナイトの体がずれたことで対放射線状を遮る者はいなくなった。
そこへ、フウのソルロックは当然『かえんほうしゃ』を放つ。
サーナイト 「くう! このっ!」
ラグラージ 「ラグラッ!?」
ユウキ 「!? 無茶をするなサーナイト!!」
サーナイトはテレポートをして強引に放射線状に入る。
当然再び『かえんほうしゃ』を受ける。
これじゃサンドバッグじゃないか!
ユウキ (くぅ…! はやく! はやく! はやく! はやく鳴ってくれ!!)
カーン!!
ユウキ 「ラグラージ! サーナイト!」
ラグラージ 「ラ…グ…」
サーナイト 「はぁ…は…ぁ…はぁ…」
二匹は重い足取りで帰ってくる。
なんてことだ!
わずか1ラウンドでここまでダメージを受けるなんて!
ユウキ 「とりあえず両方とも回復しないと!」
サーナイト 「う…うぅ!」
ユウキ 「!? サーナイト…お前火傷を…」
サーナイト 「さ、最後の一撃で…」
何とサーナイトは火傷していた。
サーナイト 「僕の特性は『シンクロ』ですから向こうも火傷していますよ」
ユウキ 「く…」
どれだけ、逆境に立たされたかがよくわかる。
むしろよく帰ってきたというべきだろう…。
ユウキ 「ラグは『まんたんのくすり』、サーナイトは『かいふくのくすり』だ」
ラグラージ 「ラグ…」
サーナイト 「…はぁ」
さすがは最高級傷薬。
効果はすぐに現れて、サーナイトの火傷は治ってしまう。
傷も治り、体力も完全に回復した。
ユウキ (さて…どうする? どうすれば勝てる?)
ユウキ (なるようになれで勝てるほど甘くない…どうすれば…どこに活路が!?)
ビィィィィ!!
ユウキ 「あっ!」
突然、インターバル終了の合図がなる。
時間が…時間がなさ過ぎる!
ユウキ 「ええい! ラグラージ、サーナイト!」
ユウキ 「…頑張れ!!」
ラグラージ 「!! ラグ!」
サーナイト 「!! はい!」
ラグラージとサーナイトは元気よく返事をしてバトル場に入るのだった。
ユウキ (くそ! 我ながら何て陳腐な事を…だが、ああとしか言えない!)
ユウキ (次アレをやられて耐えられる自信はない…)
ユウキ (だからと言って消極的になって勝てるほど甘い相手じゃない…こちらからも攻めないと!)
ラン 「ルナトーン! ラグラージに『サイコキネシス』!」
ユウキ 「ラグラージ、『まもる』!」
ユウキ 「サーナイトはソルロックに『れいとうパンチ』!」
フウ 「『めいそう』!」
ラグラージ 「ラグッ!」
サーナイト 「はぁ!」
ルナトーン 「ルナー!」
ソルロック 「ロック!!」
ルナトーンは『サイコキネシス』を放つが、ラグラージは『まもる』で攻撃を防ぐ。
そして、サーナイトはラグと同じ要領でソルロックに近づき、『れいとうパンチ』を放つ。
しかし、『めいそう』で特防を上げてダメージを軽減してきた。
ユウキ (くそ! 一気に攻めなきゃ負けるっていうのに!)
ずるずると戦況を長引かせられる。
このままじゃ判定か!?
いや、判定になる前にKOされるに決まっている!
ユウキ 「サーナイト! 一か八か『ヴァルカリマンダ』!!」
フウ 「ええ!!?」
ラン 「な、なにそれ!?」
フウとランは物凄く驚く。
当然だろう…俺のオリジナル技だからな!
サーナイト 「はぁっ!」
サーナイトの右腕には炎と氷と電気の力が集まり、白色光で輝く。
『ヴァルカリマンダ』とは空想上に出てくる伝説の幻獣…。
炎と冷気と雷を操るとされる空想上の生物だ。
朝練習したあの新必殺技…ぶっつけ本番だ!
バチィッ!
サーナイト 「!?」
一瞬の気の緩み…それが失敗を意味する…。
ドカァン!!
ユウキ 「サーナイト!!?」
サーナイトは力を片手で制御しきれず、誘爆を起こして吹き飛ぶ。
ドカァ!!
ソルロック 「ソ、ソルロ…」
サーナイト 「く…うぅ…」
サーナイトは予想以上にダメージがある。
ソルロックも巻き込まれる形でダメージを受けていた。
フウ 「くっ! これ以上付き合えない! 『ソーラービーム』だ!」
ソルロック 「ソ、ソルロー!!」
ソルロックは光を吸収しはじめた。
ソーラービームは本来こうやって光を吸収した後、放つ技だ。
日照り状態ならその場で放つこともできるが今回は『にほんばれ』を使用していないため溜める必要がある。
狙いは当然…ラグラージだよな!?
ユウキ 「くぅ! ラグラージ! 動き回って的を絞らせるな」
ラグラージ 「ラグッ!」
ラグラージは天井や壁や地面を蹴りまくってとにかく動き回る。
当たるわけにはいかない!
ラン 「だったら! ルナトーンはラグラージに『サイコキネシス』!」
ルナトーン 「ルナー!」
ラグラージ 「!?」
ユウキ 「!? しまった!」
ラグラージはルナトーンの『サイコキネシス』で動きを封じられる。
これでは格好の的だ!
ユウキ 「く! サーナイトはフィールドに『サイコキネシス』!」
サーナイト 「くっ! はぁ!!」
サーナイトはフィールドに対して『サイコキネシス』を放つ。
それによりヤジロンの念動力に反発して重力が戻る。
ユウキ 「ラグ! 『だくりゅう』!!」
俺は重力が戻るとその隙を狙ってラグの最大の水技『だくりゅう』をコールする。
ラグラージ 「ラージ!!」
ザッパァーン!!
ヤジロンA 「ヤジー!?」
ヤジロンB 「ヤジロー!?」
周りにいるヤジロンたちは飲み込まれ、そのままルナトーンとソルロックに向かう。
ソルロック 「ソール、ローック!!」
ギュオオオオ!!
ソルロックはチャージを完了させると極太の『ソーラービーム』をラグラージに放つ。
それは『だくりゅう』の波を突き破ってラグラージに一直線に向かう。
ユウキ 「く!? サーナイトはソルロックに『10まんボルト』!」
サーナイト 「は、はぁ!!」
バチィ!!
ソルロック 「ソルッ!?」
『10まんボルト』は直撃する。
そして…。
ゴォォォ!!
ソルロック 「ソルロー!!?」
ルナトーン 「トーン!?」
続いて『だくりゅう』が二匹を襲った。
同時にラグには…。
ラグラージ 「らぐーっ!!?」
ドカァーンッ!!
ラグにはソーラービームが直撃する。
ラグラージ 「ラグゥ〜…」
ソルロック 「ソ〜ロォ〜…」
審判 『ラグラージ! ソルロック! 戦闘不能!』
ラグラージとソルロックは同時に倒れる。
なんとか相打ちか…。
しかし、もっとも幸いなのは…。
ユウキ (ヤジロン達が『だくりゅう』で全滅したことか)
これでヤジロンの『サイケこうせん』も無重力もなくなった。
それがメリットだろう。
フウ 「もどれソルロック」
ユウキ 「よくやった…ラグラージ」
俺たちはボールにそれぞれのポケモンを戻す。
それと同時に…。
カーン!
ゴングは鳴るのだった。
サーナイト 「はぁ…はぁ…」
ユウキ 「大丈夫か? サーナイト?」
サーナイト 「は、はい…大丈夫です…」
ユウキ (…また、大ダメージか)
これはひとえに『ヴァルカリマンダ』の失敗が大きい。
やはり片手で制御は出来ないか。
ユウキ 「…『スペシャルアップ』と『すごいきずぐすり』だ」
俺はそのふたつをサーナイトに投与する。
『スペシャルアップ』はサーナイトの決定力を上げるため。
『すごいきずぐすり』はサーナイトのダメージを完全に回復するため。
ユウキ (どうする? 一対一になったとはいえ勝てるか?)
ユウキ (また『ヴァルカリマンダ』はどうする?)
考えなければならないだろう問題だ。
片手では扱えないし…両手では当てられない。
この技はあまりに不安定すぎる。
動かない岩とかならばともかく動く相手には圧倒的に不利な技だ。
ユウキ 「ん? 動く…動かない?」
俺は何か引っかかる物を感じた。
!? そうだ、それがあった!!
ユウキ 「サーナ…!」
ビィィィ!!
なんと、肝心な所でインターバルは終了してしまう。
ユウキ 「く!? サーナイト!」
俺は完成した『ヴァルカリマンダ』のイメージをサーナイトに送る。
サーナイト 「!」
ユウキ 「これで最後だ! 頑張れ!」
サーナイト 「はい!」
フウ 「姉ちゃん…」
ラン 「大丈夫、私に任せて…ルナトーン!」
ルナトーン 「ルナッ!」
互い一匹ずつにはなったがちゃんとフィールドに出て行く。
その雰囲気はどこか…冷たく感じた。
これが最後なんだと…フィールドが俺に伝えているようだった。
ユウキ (第6ラウンド…か)
俺はその場で天井を見上げる。
空気は冷たく、高い天井にはライトがこの部屋を淡く照らす。
俺は軽く深呼吸をした。
覚悟は…決まった。
ユウキ 「フウ…ラン…次の攻撃を最後の攻撃にする」
フウ 「!?」
ユウキ 「それに耐える…ないしは回避すれば君たち姉弟の勝ちだ」
ラン 「!?」
ユウキ 「しかし、決まれば…俺の勝ちだ!」
フウ 「ラン姉ちゃん…」
ラン 「大丈夫…私は…私たちは負けないわ!」
場に強烈なプレッシャーが走る。
終わるのだ…そう語っているようだ。
ユウキ 「いくぞ! 『ヴァルカリマンダ』!!」
サーナイト 「はぁっ!!」
俺はもう一度『ヴァルカリマンダ』を宣言する。
しかし、今度はさっきとはちょっと違う。
オーロラのような捕えどころのない怪しい光はフィールドを覆うようにしてルナトーンに絡みつく。
ルナトーン 「ル、ルナッ!?」
ラン 「!? 『サイコキネシス』!?」
そう、サーナイトのサイコキネシスだ。
この姉弟は皮肉にも俺に『ヴァルカリマンダ』の完成形のヴィジョンを見せてくれた。
サイコキネシスで動きを止めて、必殺の一撃を叩き込むその姿を…!
サーナイト 「はぁぁ…」
サーナイトは深呼吸するように三種の力の集まった両手をゆっくり合わせる。
今度は安定性の高い両手だ…。
殴りにくく、命中率が極端に悪くなる両手式。
しかし、動きを止めれば…!
ユウキ 「いっけー!!」
サーナイト 「はぁっ!! 『ヴァルカリマンダ』!!」
ラン 「ルナトーン! 『サイコキネシス』!!」
サーナイトはルナトーンに突っ込むがルナトーンは『サイコキネシス』をサーナイトに放ってサーナイトを止めようとする。
しかし…。
ルナトーン 「ル、ルナッ!?」
サーナイトは止まらない。
その程度の力じゃ…サーナイトは止められない。
サーナイト 「!!」
ルナトーン 「ルナーッ!!?」
ドカァン!!!
ラン 「ルナトーン!!?」
サーナイトの手がルナトーンに接触した瞬間、爆発は起きる。
そして、爆発の煙の先には…。
ルナトーン 「ルナ〜ト〜ン〜…」
ルナトーンは目を回して横たわっていた。
そして、サーナイトは。
サーナイト 「よしっ!」
サーナイトは控えめな性格には珍しく小さくとはいえどガッツポーズを取っていた。
そして、サーナイトは無傷…想定どおりぶつかった時、爆発にサーナイトは巻き込まれない。
つまり、敵のみに大ダメージを与えた。
審判 『ルナトーン! 戦闘不能!』
審判 『よってこの勝負、挑戦者ユウキの勝ち!』
ユウキ 「……」
サーナイト 「…? マスター?」
ユウキ 「…おっしゃ!!」
今度は俺がガッツポーズを取る番だった。
正直嬉しい!
ここまで負けを意識した戦いはなかった!
それだけに嬉しい!
フウ 「負けちゃった…」
ラン 「やっぱり…勝てなかったね…フウ」
フウ 「うん…でも」
フウ 「悔いはない」
ラン 「悔いはない」
ラン 「お兄ちゃん…」
ユウキ 「…」
姉弟はバトルが終わると俺に近づいてくる。
何が目的でかはわかっている。
だけど、その前に。
ユウキ 「ん…」
俺は物言わぬ顔で両手を差し出した。
フウ 「え?」
ラン 「なに?」
ユウキ 「握手」
ラン 「あ」
フウ 「あ」
この姉弟は同じような顔で同じように驚く。
見ていて本当に飽きない姉弟だ。
ユウキ 「バトルが終わったらなんにせよまずは握手」
ユウキ 「それに今回は俺にとっては最高のバトルだったしな」
ラン 「あ、はは…」
フウ 「うん!」
ランは右手、フウは左手を互い両手で握る。
そして、握手は交わされた。
その間に姉弟の顔は満円の笑みに包まれていた。
まるで負けたことなどとうに忘れたかのようだった。
ラン 「お兄ちゃん、これはお兄ちゃんに渡す物…」
ランちゃんはそう言うとあるバッジを俺に渡す。
俺はそれを受ける取ると。
ユウキ 「『マインドバッジ』…ゲット!!」
俺にとっての7つ目のバッジ…マインドバッジ!
これでやっと…あと一つ!
ラン 「負けちゃったけど…」
フウ 「お兄ちゃんに負けてとても清清しい」
ラン 「今回はとってもいいバトルだったよ…」
フウ 「ありがとう、お兄ちゃん」
ラン 「ありがとう、お兄ちゃん」
姉弟は紡がれた言葉のようにそう言った。
俺はそれを聞いて。
ユウキ 「俺にとってふたりはまるで…本当の弟や妹みたいだった」
ユウキ 「それだけに、このバッジを手に入れたことは嬉しいよ」
フウ 「僕たちが…」
ラン 「弟や妹みたい…?」
ユウキ 「ああ、本当に可愛い、姉弟だよ」
フウ 「〜〜〜!」
ラン 「〜〜〜!」
ユウキ 「ん? どうした、ふたり共?」
なんだか、突然ふたりは顔を俯かせて肩を震わせていた。
フウ 「お兄ちゃん大好きっ!!」
ラン 「お兄ちゃん大好きっ!!」
ユウキ 「て、うおっ!?」
突然、ふたりに同時に抱きつかれる。
コンビネーションが良すぎるから鋭いタックルのように腹部に衝撃が走り、俺はそのまま慣性の法則に従いぶっ倒れるのだった。
当のふたりは…そんなことまるで構わずとても嬉しそうに一緒に倒れるのだった…。
ユウキ (かったる…ま、いっか)
ポケットモンスター第49話 『絆のキッカケ』 完
今回のレポート
移動
トクサネシティ
1月2日(ポケモンリーグ開催まであと58日)
現在パーティ
ラグラージ
サーナイト
ボスゴドラ
コータス
チルタリス
ユレイドル
見つけたポケモン 52匹
おまけ
その49 「舞台演出」
サーナイト 「ピンポンパンパーン!」
サーナイト 「さて、今日もご来訪いただき誠にありがとうございました」
サーナイト 「ポケモン劇団、ユウキ一座の劇をお楽しみください」
サーナイト 「なお、今回は本編とは全く関係がありません」
それはそれはある、不思議な異世界での物語である。
そこには一人の聡明で美しい姫様がいました。
その姫様はある日悪い悪の王に連れ去られたのです。
そして、姫様を救うため立ち上がったのは熱き血潮を持った勇者達であった。
ラグラージ 「まてぇい! また同じネタかーっ!!?」
チルタリス 「なお、今回は拡大版っす」
『ポケモンクエスト 拡大版! 〜勇者と魔王〜』
ラグラージ 「ちょっとまて!? それは別の作品だろ!?」
セリア 「呼んだ?」
ラグラージ 「あんた、誰!?」
サタン 「こらセリア! 別の作品にでるなー!!」
セリア 「やん♪ お呼びとあらば即参上! 宇宙の始末屋J9とは私たちの事!」
サタン 「いいいからさっさと帰るぞ!!」
セリア 「や〜ん! もうちょっと出番を〜!!」
ラグラージ 「……」
チルタリス 「……」
サーナイト 「……」
コータス 「なんだったんでしょうか…?」
チルタリス 「わかんねっす」
あ、さてさていきなりの友情出演で戸惑った方申し訳ありません。
それではナレーションはチルタリスで行っていきます。
チルタリス 「これはとある国の物語…」
チルタリス 「その国は平和に満ち溢れていましたが、ある日、恐怖の魔王が蘇り…世界は破滅に向かいます」
チルタリス 「ですが、その国には伝説がありました」
チルタリス 「世界を破滅に導く闇の魔王目覚める時、光の勇者現れ…世界を平和に導くという伝説が」
ラグラージ 「あれ? この説明…どこかで聞いたことがあるような…?」
グラエナ 「…EFだろ?」
ラグラージ (そういえば、冒険探索部の出し物も…『勇者と魔王』だったな…)
グラエナ (なるほど…そうきたか)
チルタリス 「そして、物語は光の勇者が闇の魔王を倒すために、旅に出るところから始まります」
…………。
ラグラージ 「さ〜て、適当にやろっか?」
グラエナ 「うわ! やる気な…」
キノガッサ 「ま、仕方ないわよね…」
サーナイト 「も、もうちょっとやる気出しましょうよ…」
さて、勇者達はどことも知れない森の中にいた。
まずは勇者ラグラージ、別名『人間爆弾』
ラグラージ 「梁山泊九大天王かよ!?」
グラエナ (しかも静かなる中○)
そして、戦士グラエナ、またの名をカミソリグラエナ。
グラエナ (J9かよ…まぁ○イザックなだけマシか…)
そしてパーティのお姉さん、キノガッサ。
別名ブラックライトニング、またはザ・マシーン。
キノガッサ 「A・キルレイン…ワタシのストレートはアー○ンほど遅いかしら?」
そして、最後はヒロインのサーナイト。
ラグラージ 「また、女役か!?」
グラエナ 「だったらなんで女に生まれなかった!?」
サーナイト 「ぼ、僕に噛み付かないでくださいよ!!」
ちなみに別名、カードキャプターサーナイト。
サーナイト (さ、さく○…)
グラエナ 「萌えだな…」
キノガッサ 「まぁ、ある意味サーナイトは萌えキャラだけど…」
ラグラージ 「はぁ…」(首を振っている)
さて、思いは様々だがいよいよもって決起する時が来た勇者一行。
勇者一行は闇の魔王の住む島に向かうため、港町チェイルにむかうのだった。
…準備中…。
グラエナ 「妙だな…」
サーナイト 「静かすぎますね」
チェイルについた勇者一行は町の異変に気付いた。
町はまるで人が住んでいないかのように静かだったのだ。
? 「キョーキョ…!」
キノガッサ 「曲者!?」
ヒュ! ドス!
? 「キョッ!?」
ドサァ!!
ラグラージ 「うわ〜、まるで必殺仕事人…」
グラエナ 「何もする前にやられたか…」
突然、魔王軍のモンスターが出る手筈だったがキノガッサの攻撃により登場後38フレームで倒されるモンスターがいた。
ちなみにキノガッサは小刀を投げたのだ。
それをくらったモンスターは見事に頭に小刀が刺さっていた。
ヌケニン 「うう…ひどい」
ラグラージ 「うわっ!? 生きてるの!?」
グラエナ 「いや…もう死んでいる」
ヌケニン 「だって幽霊…」
サーナイト (て、いうかナイフ刺さるんだ)
ラグラージ 「貴様が村を!?」
ヌケニン 「その通り! 村の人間にはみんな麻雀で負けてもらった!」
サーナイト 「だからどうしたんですか…」
ヌケニン 「いや、適当だし…」
グラエナ 「そんなお前はさっさと死ねー!」
グラエナはそう言うとヌケニンに悪鬼の如く襲い掛かった!
ヌケニン 「おなじみ『絶対不可進領域』!」
グラエナ 「やっぱりかー!?」
例によってヌケニンは六角形のバリアを張る。
当然ながらダメージ4000までは無効だ。
キノガッサ 「このぉ!」
ヌケニン 「無駄だ! 貴様に何が出来る!?」
キノガッサ 「こちとら36枚の特殊装甲と! ○Tフィールドがあるんだから!!」
キノガッサ 「負けてらんないのよ!! あんたたちにーっ!!!」
ヌケニン 「!!?」
ドカァン!!
なんだか、よくわかんねぇっすが突然ヌケニンは爆発する。
そしてヌケニンはそのまま倒れるのだった。
ラグラージ 「さ〜て、さっさと雑魚モンスターを掃討したら行くぞ〜」
全員 「お〜っ」
そうして、勇者一行は何とか難を逃れた船人を助け、辛くも闇の魔王の住む島に向かうのだった。
……準備中……。
勇者達は島に着くと、しばらく進んだ後キャンプを張り、テントで休むのだった。
ラグラージ 「あ〜あ、かったる〜」
グラエナ 「いきなりぼやくな…」
ラグラージ 「だって劇なのに夜のシーンとはこれいかに?」
グラエナ 「そりゃ夜な夜な夜這いをするためじゃ?」
ラグラージ 「初代○ラクエじゃないんだぞ…」
グラエナ 「とりあえず、俺はキノガッサをヤルからお前はサーナイトな」
ラグラージ 「ちょっとまて! 男じゃねぇか!!」
グラエナ 「いや、女役だ」
ラグラージ 「どっちにしろイヤじゃ!!」
グラエナ 「じゃ、お前がキノガッサを犯す?」
ラグラージ 「その表現ヤメロ…淫猥すぎるぞ…」
キノガッサ 「ちなみに…襲ったら殺すから」
ラグラージ 「……」
グラエナ 「……」
こうして、立場の弱い男たちは見張りに立たされたまま夜は過ぎるのだった。
やがて、夜が明けると勇者一行は再び魔王城を目指すのだった。
その途中、山を登っている時、勇者一行の前に何者かが立ちはだかるのだった。
ラグラージ 「新手のスタンド使いか!?」
コータス 「あはは…ちょっと違います〜」
キノガッサ 「でたわね、猫娘(にゃんこ)ミル・クレア!」
出てきたのは魔王四天王の一人、コータスだった。
サーナイト 「ちょ! それ、原作…!」
コータス 「わたしそんなに幼いですか…?」
グラエナ 「う〜む、擬人化にしたらスタイルは良さそうだな…」
ラグラージ 「何でもいいから始めない?」
コータス 「えっと、持ち点は25000、半荘、古役はなしでいいですよね?」
ラグラージ 「まて…麻雀かよ」
グラエナ 「おもしれぇ…やってやるぜ」
キノガッサ 「それじゃスタート!」
ラグラージ 「……」
『東1局 始め』
東場 グラエナ
南場 コータス
西場 サーナイト
北場 キノガッサ
観客 ラグラージ
ラグラージ 「ま、麻雀は4人でやる物だからな…」
そして、一巡目。
サーナイトの時…。
サーナイト 「あ、リーチ」
キノガッサ 「え? マジ…?」
グラエナ (まずいな…ダブリなだけに何が当りかわからん…)
コータス (はえ〜、困りましたね〜)
キノガッサ 「まぁ、さすがに字牌で上がることはないでしょ」
サーナイト 「あ、それロン」
キノガッサ 「マジ!?」
ラグラージ 「や、役は…?」
俺は恐る恐るサーナイトの役を見た。
サーナイト 「ダブリ、一発、国士無双、ドラ3(裏ドラあり)」
キノガッサ 「ぎゃー!!? 役満!!?」
ラグラージ 「マジかよ…」
なんといきなりキノガッサ即死。
よって。
一位 サーナイト
二位 グラエナ
二位 コータス
四位 キノガッサ
コータス 「ま、参りました…」
サーナイト 「あ、あはは〜…」
グラエナ 「どちらかって言うとキノガッサの方が再起不能だが〜」
キノガッサ 「あ、あへあへあへ…」
ラグラージ 「……」
こうしてコータスを倒した勇者一行は魔王城を目指すのだった。
……準備中……。
ラグラージ 「ついに魔王城に着いたな」
こうして勇者一行はついに魔王城に着いた。
まずは魔王城の門だった。
オオスバメ 「あはは〜、待っていましたよ〜」
キノガッサ 「なに、この爽やか青年系の声は…?」
グラエナ 「擬人化にしたら間違いなくもてるだろうな…」
オオスバメ 「あはは〜♪ グラエナさん、キノガッサさん、待ってましたよ〜♪」
キノガッサ 「こら、オオスバメ、ちょっと演技に入りなさい!」
グラエナ 「たく、この爽やか君が…」
オオスバメ 「あはは〜♪ 相変わらずグラエナさんは毒舌ですね〜♪」
サーナイト (なんで嬉しそうなんだろう…)
ラグラージ 「こういうキャラだったっけ?」
オオスバメ 「えと、それじゃ麻雀…」
ラグラージ 「もう、それはいい!」
キノガッサ 「あうあうあうあうあうあう…」
グラエナ 「おお、キノガッサが恐怖で…」
オオスバメ 「あらら〜? 可哀相に〜酸素欠乏症になりましたね〜♪」
キノガッサ 「地球連邦万ー歳! ぐはぁ!?」
グラエナ「て、キノガッサがやられた!?」
オオスバメ 「まずひとりですね〜♪」
サーナイト (どこに攻撃があったんだ?)
全くの疑問である。
この爽やか少年は魔王四天王の一人オオスバメである。
かなりの爽やか少年である。
そして、いつでも笑顔。
オオスバメ 「サーナイトは何時でも女顔ですね〜♪」
サーナイト 「なっ!? そ、それは仕方ないじゃないですか!」
オオスバメ 「あ〜あ、怒らないでくださいよ〜別に悪口言っているわけじゃないんですから」
サーナイト 「あ、ご、ごめん…」
オオスバメ 「でも、実はオイシイとおもっているんじゃないんすか〜?」
サーナイト 「な!? そ、そんなに腹黒くないですよ!」
オオスバメ 「どうだか〜? 実はレズっ気あるんじゃないっすか〜?」
オオスバメ 「本当はマスターにももっと激しくしてほしかったり〜」
サーナイト 「そ、そ、そんなわけ〜」
オオスバメ 「それともMだったり〜」
サーナイト 「う、うう、うわ〜ん!! オオスバメ君の馬鹿〜!!」
ラグラージ 「あ、逃げたー!!」
オオスバメ 「あはは〜、二人♪」
グラエナ 「くっ!? こいつは予想以上の強敵だ!」
ラグラージ 「くっ! まずいぞ…」
オオスバメ 「う〜ん、ふたり共やわらかくなりましょうよ〜」
ラグラージ「こうなったら力ずくで!」
オオスバメ 「そんなことしても意味ないですよ?」
オオスバメ 「そうだ! じゃあ、賭けでしませんか?」
グラエナ 「賭け?」
オオスバメ 「表面張力って知ってます? ラービー君」
ラグラージ 「ラグラージだ! 盛り上がって溢れそうで溢れない力のことだろう?」
オオスバメ 「さすが水タイプ♪ よくわかってるっすね〜♪」
ラグラージ 「御託はいい! 何をする気だ!?」
オオスバメ 「簡単っすよ♪ この水の一杯入ったコップにコインを交互に入れて溢れた方が負け」
ラグラージ 「! なるほど…」
グラエナ 「おい…ラグ…これは…」
ラグラージ (わかってる…どうせ罠だろうな…)
ラグラージ 「だが! 賭けよう! 俺の魂を!」
オオスバメ 「グッド!」
グラエナ 「馬鹿! こいつは間違いなくイカサマをするぞ!?」
ラグラージ 「イカサマはさせん! グラエナはイカサマを見張ってろ!」
グラエナ 「……」
オオスバメ 「じゃあ、僕から入れますね〜♪」
ラグラージ 「ひとつ聞くがコインは一度に何枚でも入れていいのか?」
オオスバメ 「いいっすよ♪ ま、あんまり欲張ると破滅しますけどね〜♪」
オオスバメ 「じゃ、自分はこれだけ♪」
グラエナ 「ご、5枚も!?」
ポチャン。
オオスバメ 「ふふ、さぁラグラージさんの番っす♪」
ラグラージ 「おお、危ない危ない、俺はこの一枚だけにするよ」
グラエナ 「…!」
オオスバメがコインを入れた後今度はラグがコインを入れる。
そして、その時グラエナは気付く。
グラエナ (ラグのやつ…指と指の間に脱脂綿を…)
グラエナ (液体がしたたり出ている…しぼり出して水を増やしてやがる…俺にイカサマを見張っているだと?)
グラエナ (この悪党め…やりやがるぜ!)
ストーン!
オオスバメ 「むむ!」
ラグのコインも入るが水はこぼれない。
さすがにオオスバメの顔にも余裕が無くなった。
ラグラージ (ぎゃははー! もうこれ以上入らんワイ! 一枚でこぼれる! 俺の勝ちだっ! ぐふふ…)
ラグラージ (バレなきゃイカサマじゃないのよ〜♪)
ラグラージ 「ふぅ…心臓に悪いぜ! さぁ、君の番だオービー君」
オオスバメ 「オオスバメです…二度と間違えないでください! 僕の名前はオオスバメ!」
ラグラージ 「すまんね」
グラエナ (さらに相手の名前をわざと間違えて怒りをさそっているぜ…)
グラエナ (こいつ…根っからのギャンブラーだぜ…)
オオスバメ 「く、陰になるからこの位置からはやり難い…」
オオスバメ 「横から入れさせてもらうっす」
ラグラージ 「どこからでもお好きにどうぞ」
ラグラージ (もっとも俺のイカサマで水の量は限界ギリギリだがね)
ラグラージ (どうやっても入れることはできん、触っただけで溢れちまうよ…ふふふ)
グラエナ 「……」
オオスバメ 「もう水の表面張力は限界だ、無理だと考えているだろう?」
オオスバメ 「違うんだな、それが…♪」
ラグラージ 「!!」
ストーン!
なんと、激しく水は溢れそうになるが結局あふれることは無かった。
それを見てラグラージは。
ラグラージ 「馬鹿な!? そんな、まさか!? 溢れないはずはっ!?」
オオスバメ 「何が…『溢れないはずは』…すか?」
オオスバメ 「見ての通りっす♪ 入れたっすよ♪ さぁ、ラグさんの番っすよ、Mr.ラグラージ♪」
ラグラージ 「う…う…」
グラエナ 「イカサマをするような妙な動きはしていない…今、コイツは正々堂々コインを入れた、間違いなく」
ラグラージ (確実だった…俺は後一枚で確実にこぼれるように完璧に仕込んだんだ…)
ラグラージ (なぜだ!? 一枚たりとも入るはずが無い! なぜなんだ!?)
オオスバメ 「GO AHEAD!! mr.Laglarge!!」
オオスバメ 「水が蒸発すまで待つつもりかね!?」
ラグラージ 「はぁはぁはぁ…! そ、そんな馬鹿な…」
グラエナ 「ああ!!? ラグラージ!?」
オオスバメ 「ラグラージは賭けに負けたのを心の中で認めたのだッ!!」
オオスバメ 「だから魂が外へ出たッ! ギャンブルはこのオオスバメの勝ちだ!!」
なんと、ラグは突然倒れてしまった。
オオスバメ 「これで3人♪ あとはグラエナさんだけっす♪」
グラエナ 「まさか…こうまでやられるとは」
オオスバメ 「さ〜て、どうやってグラエナさんは倒そっかな〜♪」
グラエナ (しかし、頭脳戦なら俺の方が上だ…こいつにはまけん!)
グラエナ (ポーカーでもなんでもこい!)
オオスバメ 「じゃ、じゃんけんで」
グラエナ 「はい!? え、じゃんけん!?」
オオスバメ 「じゃ悪口勝負の方がよかった? いや、それはキャラ的に…」
グラエナ 「いいだろう! まさにお天とさんが知るってやつだ!」
オオスバメ (うわ〜…古いな〜)
オオスバメ 「連続じゃなくて先に3勝した方の勝ちっすよ?」
グラエナ 「なんでもいい…さっさとやるぞ」
オオスバメ 「じゃあ、じゃんんけん♪」
グラエナ 「ぽん!」
グラエナ→ぐー。
オオスバメ→ちょき。
オオスバメ 「…一敗っすか」
オオスバメ 「だが! まだまだ! じゃんけん!」
グラエナ 「ぽん!」
グラエナ→ぐー。
オオスバメ→ちょき。
オオスバメ 「やられたーっ!!?」
グラエナ (こいつ…じゃんけん弱…)
なんと、ここまで圧倒的強さを誇っていたオオスバメもじゃんけんは弱かった。
いきなりリーチになるオオスバメ。
オオスバメ 「く〜…こうなったら…」
グラエナ「ちなみに出していいのはぐーとちょきとぱーだけだからな?」
オオスバメ 「ええ!?」(ドキ!)
グラエナ(図星か…)
オオスバメ (うう…どうする? まずい…何をだしたら…!?)
オオスバメ 「こうなったら出たとこ勝負!! じゃんけん!」
グラエナ 「ポン!」
グラエナ→ぐー。
オオスバメ→ちょき。
オオスバメ 「参りました〜…」
グラエナ 「やれや、てめぇは哀れすぎて、もう」
『なにも言えねぇ』
グラエナ 「オラァ!!」
オオスバメ 「今日はこの辺で勘弁しといたら〜!!」
こうしてオオスバメも倒した勇者一行。
こうしてDIOの館へ…。
ラグラージ 「そうじゃなくて魔王の城だろ?」
……準備中……。
そして、ようやく魔王の居る部屋の前まで来た勇者一行。
次なる相手は…?
ボスゴドラ 「結局あたしだったり」
ラグラージ 「またか、ダース○ー○ー」
ボスゴドラ 「それはもう、ええっちゅーに!」
さぁ、ついに四天王も最後、4人目の四天王はボスゴドラだ。
グラエナ 「ん? 3人目は?」
ボスゴドラ 「人数足りなかったのよ…」
ラグラージ 「な〜る」
サーナイト 「……」
ボスゴドラ 「さぁ! 早速で悪いけど勝たせてもらうわよ!」
ラグラージ 「『じしん』!!」
サーナイト 「『ほのおのパンチ』!!」
ボスゴドラ 「て、きゃああっ!!?」
間髪いれず勇者一行は容赦のない残虐ファイトでボスゴドラを倒すのだった。
ボスゴドラ (フウラン戦の後だからこいつら息ぴったりだし…)
ラグラージ 「いぇい☆ 任務完了!」
グラエナ 「楽しめたのはせいぜい5秒くらいか、最短記録だな」
キノガッサ 「貴様は所詮流れ星…落ちる定めにあったのだ!」
サーナイト (怒チーム?)
さて、最後の四天王はあっけなく倒れ、そして魔王が待っているのだった。
……準備中……。
ユレイドル 「……」
ラグラージ 「……」(汗)
ユレイドル 「……」
ラグラージ 「……」(汗)
さぁ、魔王はなんとユレイドルだ。
以前は進化前だったが今度はちゃんと進化しているぞーっ!(オイラもね♪)
ラグラージ 「貴様は!?」
ユレイドル 「ファンのひとりだよ…」
ラグラージ 「貴様は一体!?」
ユレイドル 「敵でも味方でもない…俺はそういう下らない感情を超越した世界からやってきた…」
キノガッサ 「ちょっとそこの、○レイ・フォックス!」
ユレイドル 「……」
グラエナ (うわぁ…台無しだぁ…)
キノガッサ 「あんたが魔王でいいのよね!?」
ユレイドル 「…当らずとも遠からず…」
キノガッサ (微妙ね…)
ラグラージ 「えと、とりあえず最終攻撃目標でいいんだよな?」
ユレイドル 「ふ、周りは地雷原だ、最後はこれで決着をつけようじゃないか」
ラグラージ 「拳っすか!?」
キノガッサ 「手ないやん…」
グラエナ 「いや、あの触手が…」
サーナイト (…つっこむ所なのかな?)
ユレイドル 「とりあえず、一歩でも動いたら…ボンだ」
ラグラージ 「は?」
キノガッサ 「…?」
グラエナ 「いやに意味のある言葉だな…」
サーナイト 「動かなかったらいいんですよね?」
ユレイドル 「?」
サーナイト 「ヨーガ・テレポート!」
ユレイドル 「!?」
サーナイト 「またまた○−LINKナッコォ!!」
ユレイドル 「貴様は…俺の!?」
ドカァ!!
ユレイドルはまたもやサーナイトに吹っ飛ばされるのだった。
あわや魔王…結局サーナイトの一人勝ちだったとさ…。
チルタリス 「しかーし! 最後はオイラっす!」
ラグラージ 「やっぱりでるのか! 黒幕!」
チルタリス 「いくっす! 勝負はぷ○ぷ○地獄!!」
しかし、彼らの戦いは終わらない…。
そして、世界に一時の平和は訪れるのだった…。
しかし…戦いは続く!
おまけその49 「舞台演出」 完
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